衆院選、撤退せず=新党日本・有田氏 時事通信 2009/08/22-22:26 新党日本の有田芳生副代表は22日、中央選挙管理会から参院議員への繰り上げ当選の通知を受けても、衆院選の東京11区への出馬を取りやめない意向を固めた。近く田中康夫代表と協議し、回答期限の28日までに最終判断する。 |
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●有田氏の選択(衆院選貫徹)は当然 先に@で示したスポーツ報知の記事では、「有田氏は、あくまで激戦となっている衆院東京11区での戦いを優先する意向」とある。 当然のことである。 事実、「選対事務所内での田中代表との約40分間に及ぶ会談を終えた有田氏は、迷わず言った。『今、(選挙活動を)辞めちゃったら、僕たちと民主党に期待してくれている人たちを落胆させてしまう。自民党政治を変えたい人の希望を絶つことはできない』。戦わずして座れる参院議員の議席を選ぶことはないと明言した」とある。 ”落胆させてしまう”では済まされない。有権者への裏切り行為となってしまう。 他方、スポーツ報知の記事では同時に、「有田氏が繰り上げ当選しなければ、名簿の都合上、同党の参院の議席はゼロとなるだけに、新党日本にとっては究極の選択を迫られている」と指摘している。 実際、8月20日から22日出た新聞記事の多くは、以下の共同通信の記事にあるように、「田中、有田両氏は21日午前、都内で対応を協議し、週明けに衆院選情勢を見極めて再協議する方針を確認した」とあった。有田氏が当初、当選を辞退を明言したにもかかわらずである。それはあたかも有田氏の繰り上げ当選も考慮するかのごとくの報道がなされたのである。
田中氏と有田氏が衆議院選挙した時点で、有田氏が参院議員の繰り上げ当選を拒否するのは当然である。こともあろうか衆院選挙に突入した時点で、有田氏が参院議員繰り上げ当選を承諾するようなことになれば、新党日本は世間の笑いものになる。あえて候補を出さず、有田氏を推薦した民主党は新党日本にコケにされたことになる。その前に、国民、有権者への裏切り行為となる。 ところで、有田氏に関しては、22日になって以下の記事が出た。
有田氏が衆院選、撤退せずとしているのは当然だし、よいだろう。 しかし、この記事でも、「衆院選の東京11区への出馬を取りやめない意向を固めた」といいながら、他方で「近く田中康夫代表と協議し、回答期限の28日までに最終判断する」としている。 その後、23日になって以下の記事がでた。
有田氏をして、さも参院に心が傾いているかのような「一部報道に対し、怒りをあらわにしたというのは当然である。 だが、これは上述したように、本来、新党日本の代表は有田氏が衆院選に出馬表明する時点で、明確に参議院議員繰り上げ当選を辞退し、衆院選挙に邁進すると明言していなかったからにほかならない? 今になって 「既に田中代表とは繰り上げ辞退の方向で合意しており、正式な通知が届いた後の24日以降に正式表明する」というのではなく、立候補時点で明言すべきである。 つづく |