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日本人の移住希望 No.1

マレーシア!?

青山貞一 Teiichi Aoyama

掲載月日:2015年2月16日
2015年2月17日、3月16日 大幅拡充
独立系メディア E-wave Tokyo


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 先ほど、海外移住と書きましたが、先日1週間ほど現地視察ででかけましたマレーシアは、現在、日本からの移住が増えていると現地でガイドなどから聞きました。

 ここでは主に東マレーシアを対象として、日本の高齢者などが長期移住する上での情報について紹介します。


日本人の海外移住希望No.1となっているマレーシア
地図:マレーシアガイドより
https://malaysiajp.com/

  マレーシアは州単位の自治がしっかりしており州相互の移動にもパスポートが必要とのことです。日本との間には1時間の時差があります。飛行時間は成田→コタキナバルが5時間、コタキナバル→成田が4時間程度です。当然、どちらからでもその日のうちに到着します。


マレーシアの主要地区。
地図:マレーシアガイドより
https://malaysiajp.com/

 マレーシアは世界の野生生物の宝庫、ボルネオ島の西側をサバ州とサラワク州で占めています。ボルネオ島だけで日本の国土の1.5倍、本州の5倍もあります。


ボルネオ島の国々(マレーシア、ブルネイ、インドネシア)
出典:グーグルマップ

 下は東マレーシア・サバ州の絵地図です。非常にバラエティ富んでいます!サバ州の都市には、西にコタキナバル、東にサンダカン、南にタワウがあります。少数民族はボルネオ島北部のクダッやクダッとサンダカンの間に居住しています。


ボルネオ島サバ州の観光資源地図
出典:http://www.jesseltonoeo.com.my/images/sabah-fun-map.jpg


◆10年長期井重要のビザ、MMH2

 10年滞在ビザ(MMH2)なども比較的簡単に取得が可能なようです。

◆10年滞在ビザ(MMH2、ロングステーの10年長期ビザ)の申請条件

 申請者の年齢によって異なります。

 【申請者が50歳未満】
  項目
 1 RM50万(約1,350万円)以上の財産証明
 2 月額RM1万(手取りで約27万円)以上の収入証明
 3 RM30万(約810万円)をマレーシアの銀行に定期預金すること

 【申請者が50歳以上】
  項目
 1 RM35万(約1050万円)以上の財産証明
 2 月額RM1万(手取りで約30万円)以上の収入証明
 3 RM15万(約450万円)をマレーシアの銀行に定期預金すること

出典:http://www.tourismmalaysia.or.jp/long/long_5.html マレーシア観光局
    http://www.step1malaysia.com/mm2h/application.html

◆ロングステー者が可能なこと

輸入
・個人で所有している車を1台無税でマレーシアへ持ち込めます。
※ただし新車は不可。ビザ取得時に取得者名義で6ヶ月以上保有していることが条件。
2015年4月1日よりマレーシアでは消費税(GST)が導入されます。MM2Hビザ保有者の4月1日以降の車の購入/輸入に対して、税の免除に関しては現時点では確定しておりません。詳細が確定し次第ご案内いたします。(2015年1月/MM2Hセンターホームページより)

パートタイム
専門技術を持っている50歳以上の方は週20時間以内に限りマレーシアで仕事をする事が可能です。※詳細はパートタイムの項目をご参照ください

出典:http://www.tourismmalaysia.or.jp/long/long_5.html マレーシア観光局

 以下はマレーシアの銀行一覧です。

 マレーシアの銀行一覧(動画付き)
 http://matome.naver.jp/odai/2139815453224773601


 長期滞在を当局に申請する際の必要書類か以下です。

 下記の書類をマレーシア・マイ・セカンドホームセンターへ提出  一括ダウンロード

 

書類

言語

部数

備考

1

カバーレター

英語

1

何故このビザを申請したのか手紙形式で書く

2

代表者の経歴書

英語

1

学歴、職歴、専門技術の有無を記載

3

MM2H申請用紙

英語

各1

必ず本人が記入
上の「一括ダウンロード」より印刷して下さい

4

IM12フォーム

英語

各3

1枚は原本/2枚はコピー可
上の「一括ダウンロード」より印刷して下さい

5

パスポートサイズの顔写真

-

各4

 

6

パスポートの全ページコピー

-

各1

顔写真のあるページを英訳し認証*5)

7

健康に関する自己申告書

英語

各1

全員分必要です
上の「一括ダウンロード」より印刷して下さい

8

結婚証明書

英語

1

配偶者が同行する場合 英訳し認証*6)

9

出生証明書

英語

1

21歳未満の独身の子供が同行する場合 英訳し認証*7)

10

財務に関する書類

英語

1

過去3ヶ月分の残高証明/証券会社発行の評価額記載の持株リスト *8)

11

チェックリスト(Appendix)

英語

1

上の「一括ダウンロード」より印刷して下さい

12

財務書類に関する開示承諾書

英語

1

もし開示を求められた場合は詳細に関して開示しますという旨の承諾書
上の「一括ダウンロード」より印刷して下さい

13

無犯罪証明書

英語

各1

MM2H申請書を持参し、警察署で発行してもらう

*5): 顔写真のあるページの情報を英文にし、公証役場で認証してもらう。行政書士でも書類作成可能。
*6): 戸籍謄本(夫婦であるという旨が書かれた書類)を英文にし、公証役場で認証してもらう。
*7): 両親の補助が必要な21歳以上の未婚の子供を連れていく場合は専門医又は医師の診断書が必要(英語) 。また、滞在中の同行する子供に関わる全ての費用は代表者が負担するという旨の宣誓書が必要(英語) 。
*8): <預金の場合>銀行発行の残高証明書(過去3カ月分)原本/英語
<株式の場合>証券会社発行の評価額の入った持株リスト(過去3カ月分) 原本/英語
収入証明は収入が記載された銀行口座の書類を提出(原本英語)
※書類の原本が英語以外の場合は、資格を持つ翻訳者によって正確に英訳される必要があります。

 現在、日本からオーストラリアへの高齢者移住が増えているようですが、常夏で多様性があり物価が安いマレーシアも大いに選択肢の一つになると思えます。マレーシアはなんと8年連続(2006~2013年)で「日本人が住みたい国ナンバーワン」なのだそうです!(一般財団法人ロングステイ財団調査調べ)


出典:一般財団法人ロングステイ財団調査調べ

 ※現地予備調査報告はもうすぐできますが、それは移住問題とまったく
  関係の無い自然環境、歴史文化問題などとの関連で書いています。 

 ※2 マレーシアについては、現地の国会議員、地方自治体職員、NPO
  らから環境問題(廃棄物処理問題)について継続的に相談を受けており 
  ます。今回の現地調査はそれとは別ですが、今後、頻繁にマレーシア
  に行く予定があります。


長期滞在者(MMH2取得者)に関わる税制

 以下はマレーシア長期滞在者(MMH2取得者)に関わる税金です。MMH2長期滞在者には、住民税、消費税、相続税、贈与税はかからず、もしマンション(コンドミニアム)などの固定資産を所有した場合には、年間3万円~5万円がかかるだけです。

 ただし、日系企業の駐在員等でマレーシアで所得が発生する場合、所得税が掛かります。いずれにしても、日本の現状からしてみると、リタイアーなどの人たちには夢のような状況です。
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長期滞在者に関わる税金について

背景
マレーシアは石油や天然ガスを輸出する資源国家です。現在の国家予算の約半分はマレーシアの石油公社(Petronas社)の税収と配当に賄われています。資源国家ゆえに余り国民や企業から高い税を集める必要がないと言う恵まれた国がマレーシアです。

住民税
現在マレーシアには住民税がありません。MM2H取得しマレーシアに長期滞在する人達は、税金を払う事無くマレーシアのインフラや公共サービスを利用している事になり大変有りがたい話です。

消費税
現在マレーシアには消費税もありません。あるのはサービス税で、ホテルやレストランを利用した際、弁護士や会計士等のプロフェッショナルなサービスを利用した際に掛かる税金だけです。現在のサービス税は6%です。2015年4月1日よりいよいよ6%の消費税が導入されることになりました。

固定資産税
これも日本と比較すると格安です。都市や住宅地か商業用地かにより税率は変わって来ますが、一般的な100平米程度のコンドミニウムを所有した場合、年間RM1,000(約32,000円)~RM1,500(約48,000円)が目安です。

相続税、贈与税
これもマレーシアにありません。金持ちが相続対策で頭を痛めるという事はマレーシアではありません。また相続税や贈与税が無い事が不動産市場に色々と影響を与えています。

所得税
日系企業の駐在員等でマレーシアで所得が発生する場合、所得税が掛かります。居住者と言う182日以上マレーシアに居る外国人は累進課税で、最大26%の税率となります。非居住者の場合、マレーシア国内での収入に対して一律26%の課税となります。家族、病気治療、教育税、生命保険等の控除項目もあります。

出典:http://www.tpcl.jp/second/tax.html

 以下に書いたさまざまな内容を総合、総括すると、結論として現地で仕事を探し働きながら住むのは??が付きます。また子育て、子供の教育中の世帯にも??がつきます。

 しかし、リタイアーあるいは早期退職後に、のんびりゆっくり、しかもゆったりと住むには、もってこいの国のような気がします。しかも、生活必需系サービスには国や自治体の政策補助があります。医療費は日本より低いようですが、教育費が日本並みに高いという問題はあります。
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◆多民族国家、多様性ある地方分権の国、マレーシア

 今回行ったのはコタキナバルなど東マレーシアですが、首都クアラルンプールがある西マレーシアでも、日本からの移住者が増えているようです。西、東ともに大都市の中心市街地は大気汚染などで居住に適しているとは思えませんが、その郊外が狙い目と思います。
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 かなり多くの日本人が移住しており、それらの人々が書いているブログなどを総合すると、マレーシアの一番良いところは、多民族国家であること、多宗教国であることなど多様性があることのようです。マレーシアの国教はイスラム教であり、マレー系に多いのですが、キリスト教徒も多く教会も多数ありました。


コタキナバルのシティモスク  2015-2-4


中国寺院にて   2015-2-4


シャングリラ・タンジェン・リサ・リゾート・スパでの民族音楽演奏
動画撮影:青山貞一  2015-2-4

 また中国系は仏教、インド系はヒンズー教徒など多様です。ちなみに民族割合は、マレーシアはマレー系67%を筆頭に、中華系25%、インド系7%、その他1%の多民族国家です。
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 欧米と比べこれは非常に重要な点です。いわゆる差別はほとんどないと言って良いでしょう。これは今回の1週間の滞在でも実感しました。また,何しろ若者層が多く自律的に生き生きと明るく生活しているように見えることなど、いろいろあるようです。
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 人々は礼儀が正しく、明るく物怖じせず、自分の考えていることははっきりと口に出します。また宗主国が英国であったことから、相当のなまりがありますが、若年層からお年寄りまで英語が通じます。日本人と会話は良い勝負なので、苦にすることなく話せます(笑い)。


◆生活回りの物価、経済
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●住居の賃貸
 参考 高級コンドミニアムに暮らせるかも?これがマレーシアのライフスタイル

 経済面では日本の大都市で一番お金がかかる住居が傑出してすばらしいです。クアラルンプールやコタキナバルなどの大都市でも、3LDKが月5万円前後で借りられるなど、東京と比べると1/5程度です。

 日本人の長期移住者の大部分は、コンドミニアム(日本で言うマンション)に住んでいます。大体のコンドミニアムにはプールやジム、テニスコートなどが併設されており、家賃は1000RM-2000RM(3~6万円)程度です。

 プールが付いているのもマレーシアのコンドミニアムでは普通です。 日本なら豪邸に当たる部屋に格安で住むことができます。しかも、家具、食器などの生活用具が付いているものが大部分です。

 長期移住は、資産保全、税金対策のためだけでなく、生活のための費用は非常に安くなるために多様な生活が可能になります。しかも、老後の生活が有意義かつリーズナブルで安定します。何と言っても日本の居住環境は先進国だけでなく、東南アジア諸国でも最低、最悪となっています。

●コンドミニウム(マンション)の購入
 参考 なぜマレーシアの不動産は魅力的なのか?


 またマンションを購入する場合も、多くの利点があり増す。

理由1: 割安な値段、広々とした空間

 マレーシアの不動産物件の一番の魅力は、その割安感・値頃感です。

 90平米~300平米といった広々とした物件を、日本円で1,200万円~6,000万円の価格帯で購入することができます。

 つまり平米単価は約13万円~約20万円ほど。これは日本をはじめ、香港やシンガポールの同じようなマンション物件よりも格安です。ハワイやゴールドコーストなら、億ションクラスの贅沢な物件でも、マレーシアならその数分の1で手に入ることもあります。広いばかりでなく、天井は3m以上のものが多く、とても開放感があります。

理由2: センスの良いデザイン、設備も充実

 マレーシアのコンドミニアムは、世界水準のデザインと品質を有します。マレーシアの建築デザイナーは、欧米の大学や企業で学んだ人が多く、東西文化を巧みにブレンドし、リゾート&都会的な、斬新でセンスの良い建築物が次々に建設されています。

  施設の充実度は高く、スイミングプール、ジム、24時間セキュリティガードはもちろんのこと、テニスコート、スカッシュコート、カフェ&レストランまでついている物件が多数あります。

理由3: 海外に住む外国人も購入でき、ローンもOK
理由4: 取得・保有・売却に関する費用が安い

 50万リンギット以上の物件であれば、海外に住む外国人でも戸数の制限なく購入し、自分の名前で登記ができます。購入物件の所有権等は、マレーシアの法律によりしっかりと守られているので、安心感があります。また、マレーシアの銀行では、外国人が不動産ローンを組むこともできます。

 インドネシアやタイのように、東南アジアでは外国人が不動産を所有するのに、さまざまな制限やリスクがあるように思われがちです。しかし、マレーシアでは、外国人の不動産所有を国をあげて奨励しています。

理由5: 経済成長と人口増加、投資先として有望

 マレーシアは、安定的に経済成長し人口も順調に増えている国なので、投資先としても有望といえます。年率5-6%程度の安定経済成長を続け、2020年を目標に先進国家入を目指しています。人口も年率2.5%程度で確実に増え続けています。立地の良い人気物件は値上がりしているものも多いです。人口が減少を始めた現在の日本とは全く違った不動産事情が、マレーシアにはあります。

理由6: 長期滞在ビザ(MM2H)があり、政府がバックアップ

 政府主導で、外国人に長期滞在ビザを発行するマレーシア・マイセカンドホーム(略してMM2H)プログラムが用意されています。日本での収入・財産証明の他、マレーシアの銀行に15万リンギット(約400万強の円)の定期預金を組むという条件をクリアすれば、MM2Hビザは誰でも取得が可能です。MM2Hビザがあれば、観光ビザリミットの3ヶ月を越えて、購入したご自分のコンドミニアムに安心して住む事ができます。一度MM2Hビザを取得すれば、最大10年間の滞在許可がおり、延長することも可能です。また、ビザを取得したらマレーシアに住まなくてはならないという義務はないので、現役で仕事をしている方でも、申請が可能です。

理由7: 世界人気ナンバー1の国で、夢のライフスタイルを実現

 ロングステイの希望先調査で、マレーシアはオーストラリアを抜いて、2006年から世界一の人気国になっています(ロングステイ財団調べ)。

 人気の理由は、1年中温暖な気候、安価な物価、安定した治安と親日的な国民、興味深い異文化体験ができる、英語が良く通じる等です。日本人が、日本に次いで、世界一暮らしやすい国と考えるマレーシアで、コンドミニアムのオーナーになる。それはは、外国に「我が家」を持つということだけでなく、同時に、夢のライフスタイルを手に入れることを意味します。第二の人生だからこそ、ゴルフ三昧の生活、アジア各地に自由に旅行する生活、異文化の人たちとの交流、英語会話を勉強など、マレーシアを拠点に、思いのままに実現してみましょう。

◆マレーシアの住宅の種類

○コンドミニアム
多くの日本人が住む住宅としてはこのコンドミニアムという高級アパートが一般的です。いわゆる家具家電付き物件で、ベッド、テーブル、ソファ-などの家具や冷蔵庫などの電化製品がそろっている物件が多く、契約前に家具の追加や交換の交渉もできます。契約期間は1年から3年のものが多いです。24時間体制の防犯設備が整っているものがほとんどです。

○サービスメントアパート
単身者を中心にしたホテル経営の物件で掃除やタオル交換等のサービスが行き届いています。値段は一般のコンドミニアムより高めになります。

○アパートメント
日本のアパートのようなもので建物や設備がコンドミニアムより劣るので相場は安めです。
セキュリティーがありコンドミニアムよりは狭いところが多いです。

○リンクハウス
テラスハウスとも言って、複数の世帯が1つの棟からなるコーポのようなもの。
各家ごとに駐車スペースやちょっとした庭があるのが一般的です。

○バンガローハウス
いわゆる庭付き一戸建ての一軒家。値段も高めです。
防犯や管理の手間(庭の維持)から入居者は少ないようです。
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出典:http://malaysia-seikatsu.com/longstay/house.html

 ローカルな食費は半分から1/4程度、物価上昇が激しいと言われていても、日本の現状に比べ格段にリーズナブルです。私達がコタキナバルで見た限りでは、日用品、家電製品、PC製品などは、日本同様、あふれんばかりにあります。

 また食べ物ですが、屋台、レストランではマレー料理は中国料理、インド料理がベースとなっており、日本人の口にすごくマッチするはずです。またスーパーや市場には多種多様な食材があふれています。ただし、宗教から豚(ポーク)はほとんど見受けませんでした。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-2-1


撮影:池田こみち  Nikon Coolpix S6400 2015-2-1

  食べかけはご容赦頂くとして、1ボルネオ(One Borneo)の庶民的なレストランで頂いた食事です。中華風担々麺、魚介ピラフ、インド風カレーそれに2つのMサイズ紅茶で締めて900円でした!

 いずれも日本人にはなじみやすい味です。癖のある香辛料などはほとんど使っていない感じです。観光客用のレストランの値段は日本とあまり変わりませんが、いわゆるローカルフーヅはにほんの1/3以下という感じです。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-2-1


◆光熱料金

 現地で生活する場合には水道代、ガス代が国の政策支援があり数100円とのことです。電気代は熱帯なのでどうしても空調が欠かせず、そこそこかかるようですが、何せ世界一電気代が高い日本よりは格段に低いはずです。その他、たとえばスマホやADSLの接続料金は、東南アジアのICT先進国になっているだけあり、日本よりはるかにリーズナブルです。
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 マレーシアの電気料金は、約36センです。センは1リンギットの1/100であり、1RM(リンギット)は約33円ですから、1キロワット時当たり約12円で、東京電力の電気料金の半分以下、場合によっては1/3強です。以下はマレーシア国営電力会社、テナガ・ナショナル(TNB)の情報です。,
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国営電力会社であるテナガ・ナショナル(TNB)発表の最新電気料金

 国営電力会社であるテナガ・ナショナル(TNB)は、今年3月1日~6月30日まで、マレーシア国内(サバ州・ラブアン連邦直轄地以外の地域)で、電気料金の平均価格1キロワット時の平均価格を引き下げると発表しました。
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 現在の1キロワット時の平均価格は38.53セン、3月からは36.28センと5.8%引き下げられることになります。マレーシア国内では毎月の使用電力量が300キロワットを超える利用者が対象で、工場等も含まれ、人・工場によっては、RM13.50~RM45の節約が可能とのこと。
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 背景には国際的な原油価格の下落を受けた処置とも発表されています。一方、サバ州・ラブアン連邦直轄領の平均価格は1キロワットあたり34.52センから33.32センとなり、3.5%の引き下げとなります。

 この政策は2月11日に、開催された閣議で決定し、マレーシア環境技術・水資源相であるDatuk Seri Dr Maximus Ongkili氏が発表しています。


◆移動手段としての航空機、自動車

 さらに国内線の飛行機は、たとえばコタキナバル~サンダカンなどで2000~3000円と日本の場合の1/4~1/5となっています。またタクシー、バスなども日本の1/2から1/4、ガソリン代は産油国でもあり1/2~1/3など非常に廉価です。ただし、東マレーシアは、地下鉄などの鉄道がなく、朝夕の渋滞時は猛烈に混雑します。私達の現地での経験では、これに巻き込まれると渋滞が無い場合に比べ1時間余計にかかりました。

 輸入品も高額が自動車は当初三菱自動車、その後ダイハツ自動車との合弁でマレーシアの国産車となったPeroduaのMyviという名の小型車が、現在、マレーシアの国民車となっているようです。1300CCでオートマ標準装備で値段は4.8~5万2千RM程度、日本円で160万円程度で、日本車、たとえばトヨタのヴィッツなどとほぼ同じ価格帯です。実際、東マレーシアどこに行ってもこの車が走っていました。

 残念ながら日本車のようにナビが標準装備されていません。私達はガーミンのGPS(ナビ)を借りました。その昔、オーストラリアのタスマニア島で借りたガーミンのナビはどうしようもなくハードもソフトも使い勝手も悪かったのですが、今回東マレーシアで借りたガーミンのナビは、相当改善されており使い勝手も良かったです。ただし、その都度、車に取り付けるタイプで電源はシガー用DC電源に差し込むタイプのものでした。

Perodua Myvi 1300cc

http://www.perodua.com.my/ourcars/myvi/overview/intro
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 下は、私達がコタキナバルで借りたレンタカーのMyviにガソリンを給油しているところの写真です。 マレーシアはガソリンは産油国でもあり日本の半分から1/3。写真はボルネオ島最北端のクダッの町で、私達が借りたレンタカーに給油しているところです。


現在の国民車 Myvi
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015年2月2日 

 なお、現状でマレーシアには車検義務化はないのですが、以下の記事を読むと今後5年以内に導入の可能性があるとのことです。

◆マレーシア車検義務化、5年内に導入の可能性 車齢5年以上対象
マレーシアの新車販売、2015年は前年比3.15%増の68万5000台…フロスト&サリバン
商業施設で金曜日の営業を中断へ、礼拝促進のため マレーシア
1MDBが巨額債務を返済、アナンダ氏の支援は否定 マレーシア

 マレーシア自動車研究所(MAI)のマダニ・サハリ最高責任者(CEO)は、老朽車廃車法(ELV)導入に伴い、順調にいけば5年内に車齢5年以上の自動車を対象に車検義務化が導入されるだろうと述べた。

 MAIは車検義務化について調査を行なっているが、車齢3-4年では不要と考えており、5年以上を対象に1年もしくは2年に1度の車検を義務付ける方向で検討を進めているという。マレーシア国内には車齢10-15年の老朽車が500万台あるとみられる。

 棚上げとなっていたELVは、年内に発表が予定されている国家自動車政策(NAP)に再び盛り込まれるとの観測が浮上している。対象は10-15年の老朽車になる見込みだが、車検義務化はELVを補完するもので、車齢が若くても検査に通らなければ公道を走ることができない。公道を走るためには、修理を行なって車検に合格する必要がある。

出典:http://response.jp/article/2013/11/07/210233.html


◆医療と教育

 大切な医療費ですが、マレーシアでかかった医療費は民間保険でカバーしており、慢性疾患の薬剤費自己負担なども日本で公的医療保険の3割負担を支払うよりも安いようです。さらに日本で承認されていない新薬や医療機器を使えるメリットもあります。ご承知のように、わざわざ日本から東南アジアの医療サービスを受けに行くひとも増えているくらいです

 以下は、「マレーシアと日本の医療費比較」からです。

マレーシアと日本の医療費比較

 マレーシアには国民皆保険制度はありませんが、公立病院の医療費は政府が国民のために一般財源から負担をしていますので、公務員であれば無料、一般の国民も数十円で診察を受けることが可能です。公立病院に勤務していたマレーシア人医師に聞いたところ、 複数種類のお薬が半年分出ても数十円の負担ですむとのことです。ただし、ほぼただ同然で医療行為を受けることができるため、公立病院はいつも患者さんがたくさん並んでいて、手術も3ヶ月待ちなど当たり前。富裕層や外国人は私立病院へ行くのが普通です。

 下のマレーシアにある私立病院と日本の病院(この場合聖路加国際)の医療費を比べたグラフを見るとわかりますが、実費では盲腸手術代など日本の半額以下で医療行為を受けることができるものもあります。


マレーシアと日本の医療費比較
出典:http://malaysia.doorblog.jp/archives/3495432.html


 私達の専門の環境では、大都市内では大気汚染が中国ほどではありませんが顕在化しています。またゴミ処理問題も深刻化してます。さらに水質汚濁もあり、水道水は飲めません。もっぱら、ペットボトルの飲料水は2Lが50円程度です。ちなみに風呂は日本と異なり欧米のようにシャワーが中心です。
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 一方、高額なのは教育費のようです。クアラルンプールやその近郊の学校の学費は、年間40万~300万円くらいとのことです。

 ※マレーシアの教育制度の詳細(日本語)


◆マレーシアの気候

 マレーシアの気温は、まさに常夏で下のグラフにあるように、年間を通じて最低気温が25℃前後、最高気温が34℃前後で、湿度もあり気管支喘息の私のような者には最適です。


コタキナバルの年間気温  
出典:http://www.ocean-sound.com/info/kkinfo/info-season.html


コタキナバルの年間の月別降水量  
出典:http://www.ocean-sound.com/info/kkinfo/info-season.html

 以下は東京の気温と降雨量です。


出典:東京の気温と降雨量 http://weather.time-j.net/Climate/Chart/tokyo


◆ボルネオ島

 今回、キナバル山の麓にある有名な温泉に行きましたが、こればかりは圧倒的に日本の方が優れています(笑い)。



ボルネオ島の国々(マレーシア、ブルネイ、インドネシア)
出典:グーグルマップ

 今回行った東マレーシアはボルネオ島にあります。ボルネオ島はマレーシア、ブルネイ、インドネシアがありますが、島全体は日本の1.5から2倍、日本の本州の5倍もあります。ボルネオ島は、もともと熱帯雨林の原生林であった土地柄ですが、いくら原生林が破壊され尽くしたと言われても、依然として自然環境は豊かです。また多くの少数民族が現在も北部などで暮らしています。さらに特筆すべきは、2015年2月15日もNHKが夜に特集していましたが、野生生物の種類、多様性で世界屈指となっています。
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 実はボルネオの東マレーシアから大量の南洋材を輸入していたのは日本であり、それがボルネオ島の原生林を激減させた大きな理由ですが、その後、油椰子(パーム椰子)のモノカルチャー的なプランテーションが東マレーシアで盛んとなっていますが、そのアブラを最も輸入しているのも日本のようです。
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 その意味で、日本は戦前、戦中を含め二重、三重にマレーシアに迷惑を掛けており、これ以上マレーシア、ボルネオ島の自然破壊をしないような国際協力が望まれます。
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 これは、オーストラリア南部のタスマニア島についても同じです。タスマニア島の膨大な量のユーカリの木が日本の新聞用紙として輸出され、自然が破壊され、固有種の有袋類が絶滅の危機に瀕しています。

 ※地球「最後の楽園」タスマニア現地予備調査報告
   http://eritokyo.jp/independent/today-column-australia.htm

 マレーシアには原発もなく、ダイオキシンを出す巨大焼却炉もありませんでしたが、ここにきて日本の重工業大メーカーが日本政府、東京23区清掃一部事務組合と一緒になった強烈な売り込みで大都市中心部を、日本の大型焼却炉が導入されようとしています!

 下は、マレーシア(クアラルンプール)に巨大焼却炉を強引に売り込む日本政府と東京23区清掃一部事務組合、などに支援された日本の重厚長大メーカー(焼却炉メーカー)のあり方に抗議し来日された使節団です。使節団は東京都目黒区にあります環境総合研究所を訪問され、説明を受けた後に議論され、翌日は現地視察されています。

追記

 マレーシアでは観光客系価格と国内系価格のダブルスタンダードがあります。サバ州など行政系の入園料、利用料ではそれが明確になっています。州政府などが管理運営する施設では、外国人と現地人の利用価格がはっきりと5:1と書いてありますね。これは差別ではないと思います(笑い)

 さらに日本から観光などで行く場合でも、今回宿泊したホテルは対外的には一番安い部屋でも一泊33000円とWebに書いてありましたが、実際は1万円程度で同じものが宿泊できました。直行便のマレーシア航空の運賃も公式にサーチャージ込みでエコノミーで75000円程度となっていますが、今回使ったのは、マレーシア航空の直行便ですが、35000円程度でした。

  現在、次回東マレーシアに行く計画をたてていますが、マレーシア航空の直行便+それなりのホテル(シャングリラ)4泊、空港とホテル送迎付きで何と5万円台です。香港、ソウル経由便+廉価ホテルだと4泊しても4万円台のものがあるので、残念ながら沖縄より遙かにリーズナブルとなりますね。ただし、レンタカーはダブルスタンダードとなるので1日5000-7000円と割高です。


マレーシア使節団による環境総合研究所訪問時に撮影
左からマレーシア自治体関係者、池田こみち、マレーシアNGO、青山貞一、マレーシア国会議員(野党系)、鷹取敦

 以下は参考です。

◆青山貞一・池田こみち:東マレーシア・サバ州現地予備調査報告

◆特集:日本から東南アジアへの大型焼却炉の売込と環境影響問題
・青山貞一:日本から東南アジアへの大型焼却炉輸出に関わる環境影響問題
・池田こみち:インドネシアからの研修生と適正な廃棄物管理についての議論

◆特集:日本の「政官業」によるマレーシアへの大型焼却炉の売込問題  
日本語版・政官業による大型焼却炉のマレーシアへの売込問題インタビュー
・Japan incinerator technology not suited to Malaysia' the SunDaly
・Japan incinerator not suitable for Malaysia, says panel the Malay Mail
・K.Ikeda, Waste Managment in Japam, Current state and Problems
・K.Ikeda, Citizen Participatory Environmental Monitoring Using Pine Needle
・A.Takatori, Environmental Impact Assesment, Air Pollution Simulation Model
・政官業による大型焼却炉のマレーシア売込問題 マレーシア使節団への対応
政官業による大型焼却炉のマレーシア売込問題 インタビュー全容
・Issue of Sales Campaign of Japanese Incinerator to Malaysia