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, 先ほど、海外移住と書きましたが、先日1週間ほど現地視察ででかけましたマレーシアは、現在、日本からの移住が増えていると現地でガイドなどから聞きました。 ここでは主に東マレーシアを対象として、日本の高齢者などが長期移住する上での情報について紹介します。 日本人の海外移住希望No.1となっているマレーシア 地図:マレーシアガイドより https://malaysiajp.com/ マレーシアは州単位の自治がしっかりしており州相互の移動にもパスポートが必要とのことです。日本との間には1時間の時差があります。飛行時間は成田→コタキナバルが5時間、コタキナバル→成田が4時間程度です。当然、どちらからでもその日のうちに到着します。 マレーシアの主要地区。 地図:マレーシアガイドより https://malaysiajp.com/ マレーシアは世界の野生生物の宝庫、ボルネオ島の西側をサバ州とサラワク州で占めています。ボルネオ島だけで日本の国土の1.5倍、本州の5倍もあります。 ボルネオ島の国々(マレーシア、ブルネイ、インドネシア) 出典:グーグルマップ 下は東マレーシア・サバ州の絵地図です。非常にバラエティ富んでいます!サバ州の都市には、西にコタキナバル、東にサンダカン、南にタワウがあります。少数民族はボルネオ島北部のクダッやクダッとサンダカンの間に居住しています。 ボルネオ島サバ州の観光資源地図 出典:http://www.jesseltonoeo.com.my/images/sabah-fun-map.jpg ◆10年長期井重要のビザ、MMH2 10年滞在ビザ(MMH2)なども比較的簡単に取得が可能なようです。
現在、日本からオーストラリアへの高齢者移住が増えているようですが、常夏で多様性があり物価が安いマレーシアも大いに選択肢の一つになると思えます。マレーシアはなんと8年連続(2006~2013年)で「日本人が住みたい国ナンバーワン」なのだそうです!(一般財団法人ロングステイ財団調査調べ) 出典:一般財団法人ロングステイ財団調査調べ ※現地予備調査報告はもうすぐできますが、それは移住問題とまったく 関係の無い自然環境、歴史文化問題などとの関連で書いています。 ※2 マレーシアについては、現地の国会議員、地方自治体職員、NPO らから環境問題(廃棄物処理問題)について継続的に相談を受けており ます。今回の現地調査はそれとは別ですが、今後、頻繁にマレーシア に行く予定があります。 ◆長期滞在者(MMH2取得者)に関わる税制 以下はマレーシア長期滞在者(MMH2取得者)に関わる税金です。MMH2長期滞在者には、住民税、消費税、相続税、贈与税はかからず、もしマンション(コンドミニアム)などの固定資産を所有した場合には、年間3万円~5万円がかかるだけです。 ただし、日系企業の駐在員等でマレーシアで所得が発生する場合、所得税が掛かります。いずれにしても、日本の現状からしてみると、リタイアーなどの人たちには夢のような状況です。 ,
以下に書いたさまざまな内容を総合、総括すると、結論として現地で仕事を探し働きながら住むのは??が付きます。また子育て、子供の教育中の世帯にも??がつきます。 しかし、リタイアーあるいは早期退職後に、のんびりゆっくり、しかもゆったりと住むには、もってこいの国のような気がします。しかも、生活必需系サービスには国や自治体の政策補助があります。医療費は日本より低いようですが、教育費が日本並みに高いという問題はあります。 , ◆多民族国家、多様性ある地方分権の国、マレーシア 今回行ったのはコタキナバルなど東マレーシアですが、首都クアラルンプールがある西マレーシアでも、日本からの移住者が増えているようです。西、東ともに大都市の中心市街地は大気汚染などで居住に適しているとは思えませんが、その郊外が狙い目と思います。 , かなり多くの日本人が移住しており、それらの人々が書いているブログなどを総合すると、マレーシアの一番良いところは、多民族国家であること、多宗教国であることなど多様性があることのようです。マレーシアの国教はイスラム教であり、マレー系に多いのですが、キリスト教徒も多く教会も多数ありました。 コタキナバルのシティモスク 2015-2-4 中国寺院にて 2015-2-4 シャングリラ・タンジェン・リサ・リゾート・スパでの民族音楽演奏 動画撮影:青山貞一 2015-2-4 また中国系は仏教、インド系はヒンズー教徒など多様です。ちなみに民族割合は、マレーシアはマレー系67%を筆頭に、中華系25%、インド系7%、その他1%の多民族国家です。 , 欧米と比べこれは非常に重要な点です。いわゆる差別はほとんどないと言って良いでしょう。これは今回の1週間の滞在でも実感しました。また,何しろ若者層が多く自律的に生き生きと明るく生活しているように見えることなど、いろいろあるようです。 , 人々は礼儀が正しく、明るく物怖じせず、自分の考えていることははっきりと口に出します。また宗主国が英国であったことから、相当のなまりがありますが、若年層からお年寄りまで英語が通じます。日本人と会話は良い勝負なので、苦にすることなく話せます(笑い)。 ◆生活回りの物価、経済 , ●住居の賃貸 参考 高級コンドミニアムに暮らせるかも?これがマレーシアのライフスタイル 経済面では日本の大都市で一番お金がかかる住居が傑出してすばらしいです。クアラルンプールやコタキナバルなどの大都市でも、3LDKが月5万円前後で借りられるなど、東京と比べると1/5程度です。 日本人の長期移住者の大部分は、コンドミニアム(日本で言うマンション)に住んでいます。大体のコンドミニアムにはプールやジム、テニスコートなどが併設されており、家賃は1000RM-2000RM(3~6万円)程度です。 プールが付いているのもマレーシアのコンドミニアムでは普通です。 日本なら豪邸に当たる部屋に格安で住むことができます。しかも、家具、食器などの生活用具が付いているものが大部分です。 長期移住は、資産保全、税金対策のためだけでなく、生活のための費用は非常に安くなるために多様な生活が可能になります。しかも、老後の生活が有意義かつリーズナブルで安定します。何と言っても日本の居住環境は先進国だけでなく、東南アジア諸国でも最低、最悪となっています。
人気の理由は、1年中温暖な気候、安価な物価、安定した治安と親日的な国民、興味深い異文化体験ができる、英語が良く通じる等です。日本人が、日本に次いで、世界一暮らしやすい国と考えるマレーシアで、コンドミニアムのオーナーになる。それはは、外国に「我が家」を持つということだけでなく、同時に、夢のライフスタイルを手に入れることを意味します。第二の人生だからこそ、ゴルフ三昧の生活、アジア各地に自由に旅行する生活、異文化の人たちとの交流、英語会話を勉強など、マレーシアを拠点に、思いのままに実現してみましょう。
ローカルな食費は半分から1/4程度、物価上昇が激しいと言われていても、日本の現状に比べ格段にリーズナブルです。私達がコタキナバルで見た限りでは、日用品、家電製品、PC製品などは、日本同様、あふれんばかりにあります。 また食べ物ですが、屋台、レストランではマレー料理は中国料理、インド料理がベースとなっており、日本人の口にすごくマッチするはずです。またスーパーや市場には多種多様な食材があふれています。ただし、宗教から豚(ポーク)はほとんど見受けませんでした。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-2-1 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2015-2-1 食べかけはご容赦頂くとして、1ボルネオ(One Borneo)の庶民的なレストランで頂いた食事です。中華風担々麺、魚介ピラフ、インド風カレーそれに2つのMサイズ紅茶で締めて900円でした! いずれも日本人にはなじみやすい味です。癖のある香辛料などはほとんど使っていない感じです。観光客用のレストランの値段は日本とあまり変わりませんが、いわゆるローカルフーヅはにほんの1/3以下という感じです。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-2-1 ◆光熱料金 現地で生活する場合には水道代、ガス代が国の政策支援があり数100円とのことです。電気代は熱帯なのでどうしても空調が欠かせず、そこそこかかるようですが、何せ世界一電気代が高い日本よりは格段に低いはずです。その他、たとえばスマホやADSLの接続料金は、東南アジアのICT先進国になっているだけあり、日本よりはるかにリーズナブルです。 , マレーシアの電気料金は、約36センです。センは1リンギットの1/100であり、1RM(リンギット)は約33円ですから、1キロワット時当たり約12円で、東京電力の電気料金の半分以下、場合によっては1/3強です。以下はマレーシア国営電力会社、テナガ・ナショナル(TNB)の情報です。, ,
◆移動手段としての航空機、自動車 さらに国内線の飛行機は、たとえばコタキナバル~サンダカンなどで2000~3000円と日本の場合の1/4~1/5となっています。またタクシー、バスなども日本の1/2から1/4、ガソリン代は産油国でもあり1/2~1/3など非常に廉価です。ただし、東マレーシアは、地下鉄などの鉄道がなく、朝夕の渋滞時は猛烈に混雑します。私達の現地での経験では、これに巻き込まれると渋滞が無い場合に比べ1時間余計にかかりました。 輸入品も高額が自動車は当初三菱自動車、その後ダイハツ自動車との合弁でマレーシアの国産車となったPeroduaのMyviという名の小型車が、現在、マレーシアの国民車となっているようです。1300CCでオートマ標準装備で値段は4.8~5万2千RM程度、日本円で160万円程度で、日本車、たとえばトヨタのヴィッツなどとほぼ同じ価格帯です。実際、東マレーシアどこに行ってもこの車が走っていました。 残念ながら日本車のようにナビが標準装備されていません。私達はガーミンのGPS(ナビ)を借りました。その昔、オーストラリアのタスマニア島で借りたガーミンのナビはどうしようもなくハードもソフトも使い勝手も悪かったのですが、今回東マレーシアで借りたガーミンのナビは、相当改善されており使い勝手も良かったです。ただし、その都度、車に取り付けるタイプで電源はシガー用DC電源に差し込むタイプのものでした。 Perodua Myvi 1300cc http://www.perodua.com.my/ourcars/myvi/overview/intro , 下は、私達がコタキナバルで借りたレンタカーのMyviにガソリンを給油しているところの写真です。 マレーシアはガソリンは産油国でもあり日本の半分から1/3。写真はボルネオ島最北端のクダッの町で、私達が借りたレンタカーに給油しているところです。 現在の国民車 Myvi 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015年2月2日 なお、現状でマレーシアには車検義務化はないのですが、以下の記事を読むと今後5年以内に導入の可能性があるとのことです。
◆医療と教育 大切な医療費ですが、マレーシアでかかった医療費は民間保険でカバーしており、慢性疾患の薬剤費自己負担なども日本で公的医療保険の3割負担を支払うよりも安いようです。さらに日本で承認されていない新薬や医療機器を使えるメリットもあります。ご承知のように、わざわざ日本から東南アジアの医療サービスを受けに行くひとも増えているくらいです 以下は、「マレーシアと日本の医療費比較」からです。
私達の専門の環境では、大都市内では大気汚染が中国ほどではありませんが顕在化しています。またゴミ処理問題も深刻化してます。さらに水質汚濁もあり、水道水は飲めません。もっぱら、ペットボトルの飲料水は2Lが50円程度です。ちなみに風呂は日本と異なり欧米のようにシャワーが中心です。 , 一方、高額なのは教育費のようです。クアラルンプールやその近郊の学校の学費は、年間40万~300万円くらいとのことです。 ※マレーシアの教育制度の詳細(日本語) ◆マレーシアの気候 マレーシアの気温は、まさに常夏で下のグラフにあるように、年間を通じて最低気温が25℃前後、最高気温が34℃前後で、湿度もあり気管支喘息の私のような者には最適です。 コタキナバルの年間気温 出典:http://www.ocean-sound.com/info/kkinfo/info-season.html コタキナバルの年間の月別降水量 出典:http://www.ocean-sound.com/info/kkinfo/info-season.html 以下は東京の気温と降雨量です。 出典:東京の気温と降雨量 http://weather.time-j.net/Climate/Chart/tokyo ◆ボルネオ島 今回、キナバル山の麓にある有名な温泉に行きましたが、こればかりは圧倒的に日本の方が優れています(笑い)。 ボルネオ島の国々(マレーシア、ブルネイ、インドネシア) 出典:グーグルマップ 今回行った東マレーシアはボルネオ島にあります。ボルネオ島はマレーシア、ブルネイ、インドネシアがありますが、島全体は日本の1.5から2倍、日本の本州の5倍もあります。ボルネオ島は、もともと熱帯雨林の原生林であった土地柄ですが、いくら原生林が破壊され尽くしたと言われても、依然として自然環境は豊かです。また多くの少数民族が現在も北部などで暮らしています。さらに特筆すべきは、2015年2月15日もNHKが夜に特集していましたが、野生生物の種類、多様性で世界屈指となっています。 , 実はボルネオの東マレーシアから大量の南洋材を輸入していたのは日本であり、それがボルネオ島の原生林を激減させた大きな理由ですが、その後、油椰子(パーム椰子)のモノカルチャー的なプランテーションが東マレーシアで盛んとなっていますが、そのアブラを最も輸入しているのも日本のようです。 , その意味で、日本は戦前、戦中を含め二重、三重にマレーシアに迷惑を掛けており、これ以上マレーシア、ボルネオ島の自然破壊をしないような国際協力が望まれます。 , これは、オーストラリア南部のタスマニア島についても同じです。タスマニア島の膨大な量のユーカリの木が日本の新聞用紙として輸出され、自然が破壊され、固有種の有袋類が絶滅の危機に瀕しています。 ※地球「最後の楽園」タスマニア現地予備調査報告 http://eritokyo.jp/independent/today-column-australia.htm マレーシアには原発もなく、ダイオキシンを出す巨大焼却炉もありませんでしたが、ここにきて日本の重工業大メーカーが日本政府、東京23区清掃一部事務組合と一緒になった強烈な売り込みで大都市中心部を、日本の大型焼却炉が導入されようとしています! 下は、マレーシア(クアラルンプール)に巨大焼却炉を強引に売り込む日本政府と東京23区清掃一部事務組合、などに支援された日本の重厚長大メーカー(焼却炉メーカー)のあり方に抗議し来日された使節団です。使節団は東京都目黒区にあります環境総合研究所を訪問され、説明を受けた後に議論され、翌日は現地視察されています。 追記 マレーシアでは観光客系価格と国内系価格のダブルスタンダードがあります。サバ州など行政系の入園料、利用料ではそれが明確になっています。州政府などが管理運営する施設では、外国人と現地人の利用価格がはっきりと5:1と書いてありますね。これは差別ではないと思います(笑い) さらに日本から観光などで行く場合でも、今回宿泊したホテルは対外的には一番安い部屋でも一泊33000円とWebに書いてありましたが、実際は1万円程度で同じものが宿泊できました。直行便のマレーシア航空の運賃も公式にサーチャージ込みでエコノミーで75000円程度となっていますが、今回使ったのは、マレーシア航空の直行便ですが、35000円程度でした。 現在、次回東マレーシアに行く計画をたてていますが、マレーシア航空の直行便+それなりのホテル(シャングリラ)4泊、空港とホテル送迎付きで何と5万円台です。香港、ソウル経由便+廉価ホテルだと4泊しても4万円台のものがあるので、残念ながら沖縄より遙かにリーズナブルとなりますね。ただし、レンタカーはダブルスタンダードとなるので1日5000-7000円と割高です。 マレーシア使節団による環境総合研究所訪問時に撮影 左からマレーシア自治体関係者、池田こみち、マレーシアNGO、青山貞一、マレーシア国会議員(野党系)、鷹取敦 以下は参考です。 ◆青山貞一・池田こみち:東マレーシア・サバ州現地予備調査報告 ◆特集:日本から東南アジアへの大型焼却炉の売込と環境影響問題 ・青山貞一:日本から東南アジアへの大型焼却炉輸出に関わる環境影響問題 ・池田こみち:インドネシアからの研修生と適正な廃棄物管理についての議論 ◆特集:日本の「政官業」によるマレーシアへの大型焼却炉の売込問題 ・日本語版・政官業による大型焼却炉のマレーシアへの売込問題インタビュー ・Japan incinerator technology not suited to Malaysia' the SunDaly ・Japan incinerator not suitable for Malaysia, says panel the Malay Mail ・K.Ikeda, Waste Managment in Japam, Current state and Problems ・K.Ikeda, Citizen Participatory Environmental Monitoring Using Pine Needle ・A.Takatori, Environmental Impact Assesment, Air Pollution Simulation Model ・政官業による大型焼却炉のマレーシア売込問題 マレーシア使節団への対応 ・政官業による大型焼却炉のマレーシア売込問題 インタビュー全容 ・Issue of Sales Campaign of Japanese Incinerator to Malaysia |