シルクロードの今を征く Now on the Silk Road トルファン・カレーズ楽園 視察1 (Karez Paradise,Turfan) (新疆ウイグル地区トルファン) 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 共編 掲載月日:2015年1月22日 更新:2019年4月~6月 更新:2020年4月1日 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
総合メニュー(西域) カレーズ楽園1 カレーズ資料1 カレーズ資料2 カレーズ資料3 視察1 視察2 視察3 視察4 視察5 本稿の解説文は、現地調査や現地入手資料、パンフなどに基づく解説に加え、百度百科中国版から日本への翻訳、Wikipedia 日本語版を使用しています。また写真は現地撮影以外に百度百科、Wikimedlia Commons、トリップアドバイザーさらに地図はグーグルマップ、グーグルストリートビュー、百度地図などを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名を記しています ◆トルファン・カレーズ楽園1 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 井戸を掘る道具や仕組み 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 キャプスタン・ウィンチ 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 ロバを使った臼 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 井戸から泥や石を盛り上げるための釣瓶とザル 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 掘り出した土砂を運ぶ牛 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 以下は上記石碑序文のテキスト化です。 新疆カレーズ(掘り抜き井戸)は、2000年の歴史を持っている。それは、万里長城、京恍大運河と同じ位美しくて、中国古代三大工程と言われています。 カレーズは、かつてトルファン、クムリ(ハミ、 哈密)、サンジ(昌吉)、ホータン(和田)、アトジ(阿鳳什)、クチャ(庫車)、ウルムチ(烏魯木斉)等の地域に分布し、現在は主に、トルファンに分布しています。 カレーズは、暗渠、竪井、明渠、貯水池等四つの部分から構成されています。 全体の長さは5キロメートルぐらいで、一番長いところは20キロメートルに達します。新疆全体にあるカレーズは、1784本で、暗渠の全体は5272キロメートルの長さがあります。竪井の総数は、72,367本で、年間給水量は8.58億立方メートルあります。 今は新疆全体でカレーズは614本残っています。年間給水量はわずかに3.01億立方メートル残っているだけです。その中で、トルファン地域にあるカレーズは404本で、年間給水量は2.31億立方メートルです。 今も、一部の農村では灌漑、飲用水、生態維持のための主な水源として利用されています。 古代の労働者たちは、勾配を利用して、どんな動力も使わずに、地下水を地上に引き出して、畑を灌漑し生命を維持してオアシスとオアシス文明を育んできました。カレーズは、トルファンの人々の“母なる泉”、“生命の泉”です。 カレーズの断面は小さいため、工事条件は悪く、労働は厳しく安全保障は乏しい、大規模の工事は、労働者たちの知恵と血と汗の結晶であり恥ないものです。 カレーズはトルファンとクムリ(ハミ、哈密)の人類と乾燥との戦い、また、大自然との調和の新しい一頁を開きました。 私たちの先祖が造り、残したこの素晴らしい文明遺産を受け継ぎ、研究・保護そして伝え、引き続き生産、生活、生態に利用し、再興するために、新疆ウィグル自治区カレーズ研究会は様々な技術活動を展開してきました。特に、この10年は、学術研究、事実情勢の調査、宣伝等の活動を展開し、カレーズの保護計画の提出、永久的なカレーズに関するファイル作成、カレーズ分布図の編集等の方面で多くの有効な仕事を行いましたた。 カレーズを保護するための現代科学技術、新しい材料、新しい作業の運用を試し、成功すると共に、進行ウィグル自治区カレーズ保護条例をつくるため、多くの準備的活動を行いました。 この博物館は、わかりやすい方式でカレーズの構造、分布、効能、歴史的変遷、研究成果、各級リーダーの配慮等の内容を展示して、人々のカレーズに対する概括的な理解のために、一つの比較的簡便な道を提供しています。 視察2へつづく |