シルクロードの今を征く Now on the Silk Road パドヴァ( Padua、イタリア) パドヴァ植物園1(Orto Botanico, Padua) 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 共編 掲載月日:2020年10月10日 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
<ヴェネツィア総合メニュー> <植物園1> パドヴァ植物園1 パドヴァ植物園2 パドヴァ植物園 本稿の解説文は、現地調査に基づく開設に加え、Veneziaイタリア語版を中心にVenice英語版からの翻訳及び日本語版を使用しています。また写真は現地撮影分以外にWikimedlia Commons、さらに地図はグーグルマップ、グーグルストリートビューを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名をつけています。 ◆パドヴァ植物園(Orto Botanico, Padua) Source:Wikipedia パドヴァの植物園。 Source:Wikimedia Commons パブリック・ドメイン, リンクによる パドヴァの植物園は、イタリアのパドヴァ大学付属の植物園です。世界遺産へ登録されている物件でもあります。 概要 四季の泉 Source:Wikimedia Commons パブリック・ドメイン, リンクによる パドヴァは、ヴェネト州にある街であり、ヴェネツィアの西約30kmにあります。この町にあるパドヴァ大学は、1222年に創立しました。イタリアではボローニャ大学に次いで2番目に古い大学です。特に医学、自然科学の分野での名声を勝ち取り、ガリレオやダンテ、ペトラルカが教鞭を取り、コペルニクスが学んだことでも有名です。 世界遺産に登録された植物園は、植物学者フェデリコ・ボナフェーデが構想し、建築家のアンドレア・モロニが設計しました。1545年5月29日にヴェネツィア共和国議会により設立が許可されました。 ジュスティーナ修道院の一部を植物園することで同年7月7日に開園しました。これは研究目的の大学付属施設の植物園としては世界で最も古いと言われています。 敷地の面積は2.19ha。植物園内には創設当時の設計による庭園が残ります。庭園は円形を基調とし、主に4つのエリアで区切られています。 植物園内最古の植物は、1585年に植えられたヤシの木です。ゲーテが1786年にこの植物園を訪れた時に、このヤシの木を見て独自の自然観を得たとも伝わっています。現在ではゲーテのヤシとも呼ばれています。 さらに、この植物園では、ヒマワリの花を、ヨーロッパで最初に開花させることに成功、イタリアで初めてジャガイモの栽培も行われました。 世界遺産には、1997年に登録された。 昆虫食性植物の温室 Source:Wikimedia Commons パブリック・ドメイン, リンクによる 世界遺産の登録基準 この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用です)。 (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。 (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。 アクセス パドヴァ植物園2につづく |