エントランスへはここをクリック   


中南米の星・ベネズエラの
ウーゴ・チャベス大統領逝去
青山貞一 Teiichi Aoyama
掲載月日:2013年3月6日 独立系メディア E−wave

 
みなさま

 豊富な石油資源をもとに、これほど社会経済的弱者の救済を国政の中心とした政治家は、おそらく歴史上いないでしょう。

 MITのノーム.チョムスキー教授の米国による中南米植民地批判の論考を見るまでもなく、歴史的に米国は中南米諸国を蹂躙してきました。


ありし日のチャベス大統領。左から二人目

 チャベス大統領は、国政だけでなく石油資源を中南米諸国にOPEC市場価格よりはるかにリーズナブルに輸出することで、中南米の反米路線を堅持してきたと言えます。

 世界史的にみて大切な人を亡くしました!  ご冥福をお祈りします。

 青山貞一

追伸

 田中康夫知事(当時)に呼ばれ長野県に行っていたとき、最初(2004年)に独立系メディアをはじめましたが、当時、チャベス大統領は、米国の息がかかった中南米やベネズエラの親米メディアに対抗するため「テレスール」というメディアを開局し、米国からの情報で<鵜呑み>となっていた国民に、国民にとって何が大切か、そのために何をすべきかを訴えました。

 「テレスール」については以下の論考をお読みください!

◆青山貞一:中南米の国際メディア 「テレスール」とは
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-col7210.html

 チャベス大統領の国連演説はいずれも有名です。カストロやゲバラ同様、スペイン語による彼の演説は心にしみわたります。

 とりわけ、ノーム・チョムスキー教授の著作を手に行った2006年9月21日の国連演説はすばらしい内容です。以下に演説の全文があります。

◆ウゴ・チャベス大統領2006年9月21日-国連演説全容 
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-col14000.htm

◆チャベス大統領国連演説2006年 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=s1PzWf3x97s

 なお、独立系メディア E-wave Tokyoでは、以下の中南米というスレッドを立てており、チャベス大統領関連のニュースやブログ、国連演説などを紹介しています。

http://eritokyo.jp/independent/today-column-latain_america.htm
 
南米ベネズエラのチャベス大統領が死去 
  朝日新聞・2013年3月6日

【サンパウロ=岩田誠司】南米ベネズエラのウゴ・チャベス大統領(58)が5日午後(日本時間6日未明)、死去した。同日、ニコラス・マドゥロ副大統領が発表した。ラテンアメリカの反米左翼陣営のリーダー的な存在だった。

 マドゥロ副大統領はテレビで国民向けに演説し、チャベス氏が同日午後4時25分に死亡したと伝え、家族に悼む言葉を送った。国民に対して「チャベス氏のような威厳ある姿を受け継ごう」と呼びかけた。

 チャベス氏は2011年6月、骨盤にがんが見つかりキューバでがんの摘出手術を受けたと発表。その後何度も手術や治療を繰り返し、健康状態が懸念されていた。昨年10月の大統領選挙に出馬し当選したが、その後再発がわかり、同12月11日にキューバで手術を受け、今年2月18日にベネズエラに帰国して治療を続けていた。