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第二回 緊急議員学習会
必要性がなくなった
「がれき広域処理」
〜公金の行方と法的課題〜
掲載月日:2012年8月4日
 独立系メディア E−wave Tokyo

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 2012年5月17日、東京都千代田区永田町にある参議院議員会館の102号会議室で、「今、一度考える災害がれき広域処理」と題し、青山貞一氏(環境総合研究所顧問、東京都市大学名誉教授、環境行政改革フォーラム代表幹事)の講演を中心に第1回院内学習会を開催しました。

 その場に集まった約100名の国会議員、政策秘書、都道府県議員、政令指定都市議員、基礎自治体議員等と質疑を行い、広域処理の本質的な問題点について熱心な議論が行われました。
◆青山貞一:緊急議員学習会 今、もう一度考える災害がれき広域処理
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-democ1267...html

  
          参議院議員会館(永田町)

 今回は、がれき発生量の見直しを受けた第二回目の院内学習会と位置づけ、がれきの広域処理の必要性について、その量に焦点を当てた報告と、宮城県、岩手県がすでにゼネコンに発注した災害廃棄物処理委託業務の委託費(発注額)の全体像を明らかにし、税金の無駄遣いとなっていないかどうか、検証を行いました。

 当日は、国会議員に加えて、東京都議や多摩地域の市議なども複数参加していただき、熱心な質疑応答が行われました。

 7月末、細野環境大臣は宮城県の災害廃棄物について、すでに処理を開始している東北各県と茨城県、東京都、北九州市、静岡県(島田市)などをのぞき、新たな広域処理の受け入れ要請の必要がなくなったことを明らかにしましたが、依然として大阪市や三重県など、受け入れを表明し準備を進めている自治体があることは事実です。

 是非、今回の報告をご覧いただき、すでに不要となっている広域処理の現状を理解して頂ければ幸いです。

 院内学習会の翌日、参加された参議院議員(新党大地真民主所属 平山誠氏)は宮城県におけるゼネコンへの発注額の問題点について参議院環境委員会で質問を行っています。細野環境大臣は「宮城県が行っていること」と逃げたようですが、国の税金が充てられることであり、しっかり調査し問題点を是正する必要があります。

■平山誠参議院議員ブログ(平山 誠の『みんなが楽しい日本』)
被災地での瓦礫処理事業の疑念(8/2環境委員会での質疑)

http://mhso416.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-8914.html

質疑詳細の模様は《参議院インターネット審議中継 環境委員会》でご覧い
ただけます。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/generator/meta_generator_wmv.php?
ssp=9546&mode=LIBRARY

 今後、どのような対応がなされるのか、注目していく必要がありそうです。

池田こみち(環境総合研究所 顧問)



第二回院内学習会 配布資料

日時:2012年8月1日(水)午後2時〜5時
場所:参議院議員会館B104会議室
プログラム
1  青山貞一
    
前回から今回の間に起きたことの全体概要の説明
配付資料(PDF) 
2  奈須りえ  宮城県、岩手県、仙台市のがれき処理量、広域処理希望量など量の推移についての詳細と課題
配付資料(PDF) 
3  池田こみち  宮城県を中心にブロック別の事業経費、見積、発注形態、確定額などの詳細と課題
配付資料(PDF) 
4  石川 麗  東京都のがれき広域処理の詳細と課題
配付資料(PDF)
 
5  青山貞一  質疑応答/全体とりまとめと今後の方針 



◆第二回 院内学習会 〜公金の行方と法的課題〜必要性がなくなった「がれき広域処理」 IWJ