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東京都市大学講義
E日本人が不幸の原因
(3)少子高齢化、核家族化
青山貞一
掲載月日:2013年1月12月
 独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁


(7)高齢化の年次推移


 
幸福度と人口構成は大いに関係があるだろう。

 なぜなら、幸福度指数には、以下にあるように、ミシガン大学で関しては、@家族関係、A家計関係、B雇用関係、Cコミュニティと友人、D健康などが、またOECDに関しても、 @住宅、 A収入、B雇用、Cコミュニティ、E環境、G健康、H生活満足度、I安全などが関係するからである。

 社会の人口構成が高齢化に向かえば、上記の各個別指標は、より厳しくなる、すなわち幸福度が低下する可能性が高い。ただし、日本社会の高齢化=幸福度の低下と直線的に考えることができない。問題の多くはは核家族化が進行する中での高齢化にあると思える

 現実を見ると
日本社会の高齢化はすさまじい。しかし、。


図  日本社会の高齢化の年次推移
出典:http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/09/512819.html

 
さらに、今後、少子高齢化が進むことから高齢化と人口減少が同時並行となることになる。下のグラフはそれを同時に示している。

 この少子高齢化も、少子化が直ちに幸福度の低下を招来するとは言い難いが。以下にあるように、ミシガン大学で関しては、@家族関係、A家計関係、B雇用関係、Cコミュニティと友人、D健康などが、またOECDに関しても、 @住宅、 A収入、B雇用、Cコミュニティ、G健康、H生活満足度、I安全などに関係するものと思える。

 したがって、核家族化が進行する中での少子高齢化は幸福度と密接に関係する可能性があろう。



図  日本社会の人口減少と高齢化の年次推移(予測)
出典:総務省国勢調査、国立社会保障・人口問題研究所等


(8)核家族化の年次推移


 
先の高齢化や少子化と密接に関連するものとして日本社会の核家族化の年次推移がある。

 単身世帯の増加、三世代世帯の減少とともに、結果として核家族は減っていない。しかも、1990年代後半から高齢者の単独世帯が増加している。高齢者の単独世帯は大都市に居住する場合でも、日常的な買い物がままならなくなったり、最後は孤独死につながるなど不幸の要因のひとつとなる可能性が高い。

 実際、高齢者の孤独死問題は大きな社会問題となっている。


図   日本の核家族化の年次推移
出典:厚生労働大臣官房統計情報部


つづく