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この春（４月上旬）から合計４回目（４月、６月、９月、１０月）にわたる福島県への放射線量測定調査およびいわき市を中心とした福島県南部津波被災地の復旧、復興状態調査を本日（10月16日（日））に行いました。
今回は青山貞一（東京都市大）、鷹取敦（環境総合研究所）が参加、大部分の運転を長男に頼みました。  いわき市内の放射線量と被災地実態の調査に向かう 左青山貞一、右青山伸 撮影 鷹取敦 2011.10.16 午前４時に東京都品川区の青山自宅に集合、以下のルートでおおよそ６４０ｋｍを一日で走破しました。その結果、膨大な量の放射線量の測定が可能となりました。 走行ルートはすべてＧＰＳで計測し、放射線測定装置データと照合することが可能なシステムを開発し今回もそれを使いました。 添付のグーグルアース地図は、今回の全走行ルートです。 東京都品川区の青山自宅→荏原入口から首都高→足立区加平→埼玉県三郷料金所→常磐自動車道→いわき湯本ＩＣで下車→いわきの海岸部（小名浜港、中之作港、江名港、江名走出、豊間海岸、薄磯海岸、新舞子海岸、久ノ浜、四倉海岸、広野など）→いわき市市街地→食事→広田法律事務所（広田弁護士の事務所で広田弁護士、坂本弁護士、櫻井南相馬市長らと会う）→いわき中心市街→磐越高速道→小野町→船引三春→郡山東→猪苗代→常磐河東で高速下車→一般道で会津若松市→郡山市→須賀川市→東北道に入る→浦和料金所→首都高速道路→荏原出口→青山自宅 走行距離概要 東京→広野＋いわき市内 ２４０ｋｍ いわき市→会津若松 １４０ｋｍ 会津若松→東京 ２６０ｋｍ 天候は午前中雨、午後は浜通りは曇り、中通りは晴れ、会津若松は曇りでした。 以下は、今回の福島県内放射線量測定調査時の自動車走行ルートである。自動車内に設置したＧＰＳで地理的位置を同定しデータしたものをグーグルアースにプロットしたものです。測定は原則地上１ｍ高のガンマ線（マイクロシーベルト/時）です。  今回の福島県内放射線量測定調査時の自動車走行ルート  今回の福島県内放射線量測定調査時の自動車走行ルート 会津若松地区 今回も論文、ブログ、動画などにより前回（９月調査）とともに調査結果を公開します。 今回の調査では、あえて会津若松地区まで足を延ばしましたが、その結果、思わぬ地域（原発から７０ｋｍ？）で原発から１５ｋｍ地点より２倍以上高い地点が発見されました。また、原発からはるか離れた会津若松の地にも、間違いなく放射性物質汚染が広がっていることもわかりました。さらに瓦礫からの放射線量の計測も行っています。  いわき市薄磯海岸の瓦礫の前で放射線量を計測する鷹取敦 撮影 青山貞一 2011.10.16  小名浜港近くのアクアマリンパークでアスファルト瓦礫からの 放射線量を測定する鷹取敦 撮影 青山貞一 2011.10.16  いわき市江名走出被災地にて。左青山貞一 すっかり瓦礫が除去され土台だけとなったいた２０数世帯 撮影 鷹取敦 2011.10.16  大きなテトラポットが津波で堤防内側に２個流されていた 撮影 青山貞一 2011.10.16 大きなテトラポットが津波で堤防内側に２個流されていた 動画撮影 青山貞一 2011.10.16  いわき市小名浜港にて 左鷹取敦、右青山貞一 撮影 青山伸  小名浜港の岸壁にはカモメの大群が 撮影 鷹取敦 2011.10.16 また今回の調査では、すでに発表している汚染構造解明に役立つ多くの検証データがとれましたので、専門的な部分は前回同様、学会論文の速報として発表予定です。 また福島県臨海部のその後の復旧、復興状態については、ＹｏｕＴｕｂｅ、ＵＳＴＥＡＭにて公表します。 なお、本日、広田法律事務所では 昼 産廃処分場関連裁判会議 午後 福島原発損害賠償などの原告弁護団会議 （東京などからも多数の弁護士が参加） 夕方 日本弁護士連合会公害委員会現地視察一日目 （全国から委員が参加） 夜 原発廃炉関連会議 の４つの会議が次々に開催されるなど、環境弁護士らのボランティア活動が行われていました。 １１月３日に福島市で開催されます日本弁護士連合会主催シンポにも多くの弁護士が全国から参加されるとのことですので私も頑張ります。 私たちは、放射線測定調査のため昼の会議の後半だけ参加し、おいとまして会津若松に向かいましたが、お元気な櫻井市長とお会いできホッとしました。  広田次男法律事務所にて 撮影：鷹取 敦 後列左から 坂本博之弁護士（つくば市）、 青山貞一東京都市大学大学院教授、環境総合研究所長 前列左から 櫻井勝延南相馬市長、 広田次男弁護士（いわき市） |