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国基準三千倍の六価クロム
都立大島小松川公園
現地視察(速報-2)
青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
環境総合研究所顧問(東京都目黒区)

掲載月日:2013年10月12日

 独立系メディア E−wave
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 新大橋通り高架橋下の駐車場に池田と青山が到着したのは午後5時過ぎでしたが、この後、以下の高架橋コンクリート柱とその下にある集水枡を10箇所ほど写真と動画に撮りました。

 下の写真はそのうちのひとつです。

 橋脚の足元にますがあり、東京農工大グループは、この網状のふたを開け、底にたまっていた水を採取し、そこに含まれる六価クロムを検出したものと思われます。


高架となっている新大橋通りの橋脚下のます。右は都立公園
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-10-11

 下は、NHKニュースに写っていた集水枡です。


出典:NHKニュース 2013年3月27日 17時46分


出典:NHKニュース 2013年3月27日 17時46分
ブログ出典:<基準の3000倍超>おととしから確認されている
        江戸川区小松川1丁目の六価クロム

◆六価クロムの毒性

 強い酸化作用から、六価クロムが皮膚や粘膜に付着した状態を放置すると、皮膚炎や腫瘍の原因になる。特徴的な上気道炎の症状として、クロム酸工場の労働者に鼻中隔穿孔が多発したことが知られている。これは飛散した酸化剤や顔料などの六価クロムの粉末を、長期間に亘って鼻腔から吸収し続けて、鼻中隔に慢性的な潰瘍が継続した結果と考えられる。

 また、発癌性物質としても扱われている。多量に肺に吸入すれば呼吸機能を阻害し、長期的には肺癌に繋がる。消化器系にも影響するとされ、長期間の摂取は肝臓障害・貧血・大腸癌・胃癌などの原因になりうる。

 六価クロムを粉末状で取り扱う職場は周囲への飛散を防いだ上に、目・鼻・口に入らないよう厳重に管理し、皮膚や衣服にも付着したままで置かないように厳重管理することが必要である。

出典:Wikipedia

 下は新大橋道路高架橋下と都立大島小松川公園の位置関係を示しています。

 地図中右側の赤い上下の太い線が新大橋道路高架、左側の緑の部分が都立大島小松川公園のわんさか広場なので、まさに目と鼻の先の関係にあります。

 これについては公園の上に登り、池田が住民に場所を確認、更に再度駐車場に降りてきたとき通行人に状況を聞きました。


都立大島小松川公園の土地利用図
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-10-11

 下は都立公園内で位置を地域住民に確認している池田です。


都立公園内で位置を地域住民に確認している池田
撮影:青山貞一 Victor GZ-E265B 2013-10-11

 下は都立大島小松川公園の全景です。

 この公園が日本化学工業の跡地の上にあること自体異常なことです。本来、イタリアのセベソのように、敷地全体をフェンスで囲み出入り禁止とすべき場所です。東京都は当時、都内各所の巨大な化学などを扱う大きな企業の跡地を購入し、いずれも公園や住宅用地などにしていました。

 当時は法律がなかったとはいえ、市街地土壌汚染に対する企業はもとより国、自治体の認識がまったく欠如していたために、都内随所で猛毒の六価クロムやダイオキシン類の汚染土壌の上に、こともあろうか子供が遊ぶ公園を次々に造成していったのです。


都立大島小松川公園の全景
出典:Wikipedia

◆都立大島小松川公園

 東京都江戸川区小松川と江東区大島にまたがってある都立公園である。 芝生の広場とスポーツ広場が主体の公園となっており地元の人の憩いの場となっている。江東区側の地下には都営地下鉄新宿線の車両基地である大島車両検修場がある。

 公園の周囲一体には1970年代までに化学メーカーが大量のクロム鉱滓を埋めた跡地であった。埋められた鉱滓には六価クロムが含まれていたため、無毒化処理後に現場に埋め戻され、東京都によって公園となったものである。

出典:Wikipedia

 下は、上の地図右側にある都立大島小松川公園の現在地から新大橋道路高架橋下を撮影したものです。まさに目と鼻の関係にあることがよくわかるはずです。


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S8 2013-10-11

 下はグーグルのストリートビューで昼間に公園内から高層住宅側を見た写真です。


出典:グーグルのストリートビュー


つづく