ウズベキスタン現地予備調査 サマルカンド3日目 国民軽食、ソムサ Comfort food Somsa 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 掲載月日:2015年3月7日 独立系メディア E−wave Tokyo 無断転載禁 |
この時点ですでにお昼を過ぎていたので、地元の若者や労働者で満員になっている小さな食堂を見つけ、入ってみることにしました。 その店は、ウズベキスタンの国民食といっても良い、ソムサをタジキスタンから来ている家族が一家で、皮も中身も手作りしてました。このソムサが本当においしく、栄養バランスもれており、さらに言えば、サマルカンドの目抜き通りにありながら、ひとり当たり日本円で2個でせいぜい100円程度、それも現地のお茶(ポット単位)つきでした。 ウズベキスタン旅行で、もしウズベキスタン料理が口に合わない場合でも、このソムサを食べお茶を飲んでいればノープロブレムと思えるほどでした。大きさは千差万別ですが、私はこの店では2つ食べれば十分でした! その店は、ウズベキスタンの国民食といっても良いソムサ(あるいはサムサ、サモサ Somosa)をタジキスタンから来ている家族が一家で、皮も中身も手作りしてました。表記もSomsa, Samosa, Sambusaといろいろあるようです。 ソムサは、後で詳述しますが、タンデルという窯で焼かれる野菜や肉入りのミートパイです。地方によって形も丸、三角、四角、色々あるようです。また一個のソムサに入る具は、ベジタリアン用も用意されています。 挽肉と玉ネギ、脂が入っていますが他にもジャガイモやカボチャ、春だけのホウレン草やミントをいれた緑のサムサもあります。ウズベキスタンでは、普段でも軽食に、またお祝いなどの時もよく食べられているます。さらにサムサに油をかけて食べる地方もあるようです。 このソムサが本当においしく、栄養バランスもれており、さらに言えば、サマルカンドの目抜き通りにありながら、ひとり日本円で2個100円程度それも現地のお茶(ポット単位)つきでした。 ウズベキスタンの緑茶は、一日を通してよく愛飲される国民的な飲料です。チャイハナ(chaikhana)という喫茶店は文化的にも重要な地位を占めています。 また、タシュケントでは紅茶が好まれるようです。ウズベキスタンでは、料理が提供される際には必ずといっていいほど茶が出されますが、茶は訪問客をもてなすために振舞われます。客が訪れた際には当たり前のように緑茶や紅茶が出されるそうです。 下はタジキスタンから来ている家族のひとりで、パイ生地をつくり、ソムサを焼いていた男性です。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-3-3 ソムサはパイ生地にひき肉(子羊、牛肉や鶏肉)ともスパイス、ジャガイモ、タマネギ、エンドウ豆、レンズ豆などを入れて釜で焼いてつくります。 ソムサは中東に起源をもっており、10世紀にイスラム教徒であるデリースルタンがインド亜大陸(インド、パキスタン)に移住した際に中東の料理人が中央アジアに入り、スルタンや貴族のキッチンで料理するようになっています。 下の絵を見るとそれが分かります。まず、絵の説明がすべてアラビア語です。スルタンの食事のためにサモサが準備されている様子が描かれています。庭でスツールに座ったGhiyathシャヒがサモサ料理をつくっています。さらに別のコックが丸い皿にソムサを配膳しています。また別のコックはストーブの上のフライパンでソムサをつくっています。 Source: English Wikipedia ソムサの大きさと形状は地域、店、家庭などにより異なりますが、一般的に三角形か四面体となっています。インドのソムサは、通常ベジタリアン用であり、多くの場合、ミントソースなどを入れています。ベジタリアン・ソサムサはインドのウッタル・プラデーシュ州で始まったもののようです。 このソモサは、インド亜大陸の地元料理で人気の前菜の前菜やスナックとなっており、現在は、東南アジア、中央アジアさらには南西アジア、アラビア半島、地中海、アフリカ、北アフリカでも食べられています。 下は昼食としてソムサを食べる道路の清掃作業員の女性です。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-3-3 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-3-3 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2015-3-3 下はブハラのアルク城の前のレストランで食べたソムサです。四角形をしています。ここのソムサは、中国の小籠包のようにたっぷりと肉汁が含まれており、熱いうちに食べるのがコツのようです。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-3-3 下はブハラにあった露天のソムサ売りの釜にあったソムサです。ここでは三角形をしています。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-3-3 以下のソムサは、英語のWikipediaに掲載されていたソムサです。このソムサは焼いたものではなく、揚げたものです。 Source: English Wikipedia これについて英語のWikipediaでは、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスと新疆などの中央アジアでは、ソモサは多くの場合、揚げており焼いていないとされています。ただし、私達がブハラやサマルカンドで見たソムサは焼いたものでした。 以下を見ると、日本のパンにも見えますが、中には野菜、肉などがたっぷり入っているところが違います。また肉汁がすごくおいしいのです。 Source: English Wikipedia つづく |