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   ウズベキスタン現地予備調査
サマルカンド2日目

市民の顔入り墓石
Fuqarolarning Tombstone yuz o'yilgan qilindi

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda

掲載月日:2015年3月13日
独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁

 シャー・ヒ・ジンダ霊廟群の訪問を終えた後、私達はもともとサマルカンドの町があったというアフラシャブの丘にあるサマルカンドのアフラシャブ博物館(あるいは歴史博物館さらには考古学博物館)に向かった。

 実際に訪れた感じからすると内容は、歴史博物館というよりはアフラシャブの丘を発掘した結果でてきたさまざまな文物を展示する考古学博物館が近いようです。

 シャー・ヒ・ジンダ霊廟群の出口を出た後は、下の写真にあるように、ウズベキスタンにおける昔からの石棺タイプの墓がありました。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  20151-3-1

 ところが、さらに行くとサマルカンド市民の昔からの墓地にでました。
 

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  20151-3-1

 この墓地がウズベキスタンの歴史的な墓地とまったく違うのです。

 何が違うかといって、下の写真を見てください。大人であれ,子供であれ亡くなった人の顔写真が大きく墓石の上にあるのです。世界中の墓地を見てきましたが、このような墓石ははじめてです。

 そこで例の三人組の女性に聞いてみると、現在でも人が亡くなるとこのように顔写真を墓石にプリントした方法がとられているとのことです。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  20151-3-1

 下の墓石にも夫婦とおぼしき男女の顔がプリントしてありました。本当におどろきです。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  20151-3-1

 幼くして亡くなった子供も,下の写真のように顔をプリントしてあります。それにしても偶像崇拝をしないイスラム教の国で、なんでこのようなことをするのでしょうか?


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  20151-3-1
 
 下は市民墓地を撮影した映像です。


撮影:青山貞一 JVC GZE256B  2015-3

 以下は親子です。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  20151-3-1

 いろいろ調べたら、どうもこの墓石に顔をプリント(あるいは刻む)方法は、ソ連人、ロシア人さらにコーカサス、中央アジア諸国の習わしであることが分かってきました。今のところ、ロシア、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、アルメニアで写真付きの墓石を見つけています。

 かつてソ連邦の一部だったアゼルバイジャンの首都バクーのお墓の写真を探し出しましたが、やはりひとりひとりの顔写真がありました!

 おそらく墓石に顔をプリントあるいは刻む方法は、ウズベキスタンが70年間ソ連に統治されていたなかで一般化したものと推察されます。

 なお、この辺りでサマルカンドのビビ・ハニム・モスク側を見ると、以下の写真のようになります。ビビハニムモスクの「青いドーム」がよく見えます。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8  20151-3-1


つづく