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台風一過、久しぶりに青空に恵まれた日曜日、私は、叔母と一緒に新宿駅近くのホールで開催された、「戦争を伝える朗読会」に参加しました。 第13回 語りつごう あの日 あの頃 日時 平成25年10月27日 午後2時半〜5時 主催 戦争を伝える朗読会 後援 毎日新聞社、東京新聞 場所 安与ホール 入場 無料 今回は、叔母が昭和20年5月25日〜26日の山の手大空襲を経験した一人として「表参道が燃えた日」に寄稿した文章が朗読されるとのことで、毎年行われているこの朗読会に初めて参加することになりました。 東京大空襲といえば、昭和20年3月10日の下町の大空襲が10万人以上の死者を出したことでよく知られていますが、同年5月の東京西部から多摩地域への空襲もすさまじいものだったようです。これが最後の空襲だったと言うことです。 叔母が寄稿した文章は以下に掲載してありますのでご覧下さい。 ◆山形美智子:昭和20年5月25日の記憶 http://eritokyo.jp/independent/yamagata-col0001.html 今日の朗読会では、前半4編、後半4編の朗読が行われました。プログラムは次の通りです。 ◆プログラムPDF スクリーンに映し出された空襲で焼き尽くされた東京の光景は痛々しく、命からがら炎を追い立てる風から逃げる様子などを臨場感あふれる朗読で聞かせて頂くと、文字を読んで感じるのとはまた別に、その時代の空気、気持ちを共有することが出来ました。私は戦後生まれで、両親や祖母、叔母たちから話を聞くだけでしたが、改めて何の罪もない子供や家庭を守っていた主婦たち、高齢者たちがB29 の絨毯爆撃で殲滅されていく戦争の恐怖を感じずには居られません。 あいにく若い方の参加が少なかったのが残念でした。戦後生まれが68歳になるのですから、もうこのような体験を語れる方も少なくなっています。朗読の会の代表を務める方は、寄せられた体験者の声を今後も読み続け、伝え続けていくことが大切な役割と最後の挨拶でおっしゃいました。地震や津波は天災で避けようがないけれど、戦争は人が起こすものだから止めること、止めさせることが出来るはず、そのためにも戦争がどれほど悲惨なものかを伝え続けることが大切と。 朗読者の中には小学6年生の女の子が二人いました。子供の時の体験を子供の声で朗読して頂いて、とても感動的でした。 オープニングスライド 撮影:池田こみち プログラム1 撮影:池田こみち プログラム2 撮影:池田こみち プログラム3 撮影:池田こみち プログラム4 撮影:池田こみち プログラム5 撮影:池田こみち プログラム6 撮影:池田こみち プログラム7(叔母の文章の朗読) 撮影:池田こみち プログラム8 撮影:池田こみち 終わってから 叔母と朗読して下さった方 (西林千代子さん)のツーショット 撮影:池田こみち 安倍政権になって「特定秘密保護法」をはじめ憲法改正への執念を見るに付け、国民がはっきり戦争はNOと言えるパワーをもつことが大切だと感じます。そのためにもこうした体験に耳を傾ける機会はとても貴重でした。 東京新聞 2013-10-28 |