2005年度 現地体験団員募集のお知らせ これぞ真の循環型社会! 「脱」焼却を実現し、「脱」埋め立に向かう <ゼロ・ウエイスト> 世界の環境トップランナー カナダ・ノバスコシア州 循環型社会現地視察 掲載日:2005.6.29 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
資源・食料を「ゴミ」として膨大な税金を使い焼却し、焼却灰を山や海を次々に埋め立てる日本の間違った廃棄物行政を根本から改めさせるための世界のトップランナー、カナダ・ノバスコシア州への第二次現地視察団員募集! → ノバスコシア・ハリファックスの循環型社会づくりレジメ(PDF) ノバスコシア州の位置 2003年3月上旬、青山貞一(環境総合研究所長、武蔵工業大学教授)、池田こみち(環境総合研究所副所長)、広田次男弁護士(ゴミ弁連事務局長)の3名は、ゴミは資源だをモットーに、国庫補助によらず焼却処理にもよらないカナダ・ノバスコシア州のハリファックス市を中心とした「廃棄物資源管理」の現状、実態を視察してきました。そして2003年9月上旬、綿密な予備調査のもと、研究者、弁護士、NPO、議員秘書、自治体職員ら総勢30名の視察団を組織し、現地調査を敢行しました。今回はその第二次現地視察のご案内です。 カナダ・ノバスコシア州ハリファックス市は日本から最も遠い北半球の都市。東京から約11000km離れた地球のちょうど裏側の人口36万の都市、ノバスコシア州は人口94万人です。 そのノバスコシア州は、現在、完全な脱焼却を実現し、脱埋立に向かっています。デポジットはじめさまざまな法規制により廃棄物の発生抑制、排出抑制、資源化などの資源管理により環境、健康、財政の3つのリスクを大幅に削減、同時に廃棄物を資源化することにより多くの雇用を創出しています。 この地域の廃棄物資源管理の大きな特徴は、国庫補助なし州から市への補助も全体の1/5程度、事業費大部分はデポジットと各種紙、容器、プラスチック類、タイア、ペイントなどの事業(リサイクル、リペアー、リユースなど)により得た資金で循環的に経済運営されていることです。
一方、ゴミ「脱」焼却の要は、一般廃棄物のかなりの部分を占める生ゴミの堆肥化を軸にしていることにあります。さらに法律にもとづく容器類、タイヤのデポジットと紙類の徹底したリサイクルなどにより、今年の春、ついに焼却処理がゼロとなりました。埋立ても非常に少なくなっており、残った埋立も市民参加の厳しい環境モニタリングのもと、処分ではなくあくまでプラスチック類を借り置きしています。 これらノバスコシア方式の採用により雇用も1000人以上増えています。技術的にも何ら特殊なものを用いず、ローテクと省エネで分別、リサイクル、リユースをしています。しかも全面的な市民参加、NPO参加、企業参加となっています。 国庫補助、地方特別交付金に50%〜80%も依存した我が国のゴミ焼却、溶融と埋立処分による課題山積の廃棄物処理処分の代替案を実現する上で、日本から最も遠い北半球の都市、ハリファックス市とノバスコシア州の政策、施策さらにスチュワードシップとよばれるボランティア活動は大いに参考になります。 「脱」焼却を軸とするノバスコシア方式の採用によりダイオキシン類、重金属類などの有害化学物質、また窒素酸化物、二酸化炭素などの大気汚染、温室効果物質の排出も激減しています。おそらく世界有数の持続可能な環境都市、それも100万人規模の都市と思われます。特筆すべきは、何ら高度な技術や巨大な装置を使わずに「脱」焼却を実践していることです。そのノバスコシア州の廃棄物資源管理やビジネスモデルを自分の目で確かめてください。
◆週末は世界遺産の漁港、ルナバーグへ 今回の現地視察では休日を利用し世界遺産の漁港、ルナバーグ、カナダ東部の一大景勝地、ペギー岬などに7時間30分の旅も敢行します。夏ですので流氷は見れませんが、すばらしい北大西洋の海浜環境、自然景観それと調和したひとびとの生活、北米最大規模の漁港、ハリファックスのウォータフロントと魚介が堪能できます。
□カナダ・ノバスコシア州ゼロウエイスト関連記事、論文、写真 ■現地視察調査団の団員募集! カナダ・ノバスコシア州政府、ハリファックス市などの全面的バックアップのもと、2005年夏、8月28日から9月4日にかけ、20名規模の現地視察(含む情報交流、議論、世界遺産観光)ーを行います。 事務局はこの分野で多くの実績を持つ株式会社環境総合研究所です。すでに団長となる青山貞一、副団長となる池田こみちは冬、夏2回現地視察をおこなっており、スタッフの斉藤真実も夏に現地に出向いております。 以下の要領で団員を募集しますのでご関心おありの方は、ぜひご応募下さい。 1.実施事務局 株式会社環境総合研究所 担当:池田こみち、斉藤真実、鷹取 敦 ikeda@eritokyo.jp saito@eritokyo.jp takatori@eritokyo.jp Environmental Research Institute, Tokyo お問い合わせは次にメールを office@eritokyo.jp お申し込みは以下に必要事項を記入されFAXでお送り下さい! 申し込み用紙(PDFファイル) 2.実施体制 事務局から以下の3名が参加します。3人とも数度、現地視察を行っています! @現地調査視察団長 青山貞一(環境総合研究所所長) 武蔵工大環境情報学部(同大学院)教授(専門:環境政策、公共政策) 環境行政改革フォーラム代表幹事、 長野県政策アドバイザー、長野県産廃条例制定アドバイザー A現地調査団副団長 池田こみち(環境総合研究所副所長) 兼通訳 環境行政改革フォーラム幹事、事務局長 (専門:環境計画論、廃棄物管理政策) 長野県環境審議会委員、長野県総合計画審議会委員 B現地現地調査スタッフ 斉藤真実(環境総合研究所研究員) 兼通訳 環境行政改革フォーラム会員 (専門:環境科学) 3.実施時期 8月28日から9月4日の8日間を予定。出発前に事前説明会を2回、環境総合研究所大会議室で行ないます。さらに帰国後、有志により現地視察報告会を開催する予定です。 4.必要実費 ひとり25万円(二人部屋、税込み)、以下が費用に含まれる内容です。 @成田ーハリファックスの航空運賃(エコノミー)税、空港利用料が含まれます。 成田空港以外に、福岡空港(関西国際空港、中部国際空港)からの出発も ほぼ同額で対応可能です。 Aホテル宿泊費(6泊)但し、ツイン(2人部屋) B空港ーホテル(50km)のリムジン(往復)、有料橋費(往復) Cノバスコシア州内現地視察移動(全体で450km以上)バスをチャータし使用。 D歓迎レセプション費、お別れパーティー費、見学の入場料 E各種会議室借料、飲物、スナック等 F随行通訳費 G各種準備費、事前説明会、関連資料費 上記に含まれない主な費用。成田までの交通費、朝食費、2回のレセプション以外の食事、個人的な買い物等。一人部屋を希望される場合はプラス3万5000円となります。ホテルは、高級ホテルのシタデル・ホテルを予定しております。 なお、参加人員が所定の人数に達しない場合は、中止することがあります。
学生、大学院生、NPO関係者などには2回の分割払いの相談に応じます。 5.スケジュール案 以下を予定しています。実際のスケジュールは、使う航空便などにより、一部変更となる場合があります。 その場合にはご容赦下さい。 Nova Scotia/Halifax 視察旅行詳細日程(案) (以下は前回の日程をベースとしており変更の可能性があります。)
|