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佐渡現地視察総合目次 私たちは佐渡国分寺視察の後、両津湊にある旅館に帰る前、加茂湖東岸の県道65号 線に面する本間家の能舞台を視察した。 下は本間能舞台の位置である。宿泊先の金沢屋旅館からは車で7分前後である。 出典:グーグルマップ 本間家能舞台の住所 〒952-3421 新潟県佐渡市吾潟丙987 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 以下は県道65号線側から見た本間家の門。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 以下は県道65号線側から見た本間家の長い塀。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 ◆佐渡宝生流の本拠地 佐渡の能の中心的地位を保ち、当代で18代目に至る佐渡宝生流家元の本間家は、能の普及と庶民化に多大な影響を与えてきました。 1885年に再建された瓦葺き寄棟造りの能舞台(県の有形民俗文化財)には床下に音響効果用の甕が埋設されているなど、佐渡に現存する能舞台では最も本格的な造りで唯一の個人所有。毎年7月最終日曜日には定例能を開催しています。 ・夏の一日、たっぷり能が楽しめる本間家定例能 ・全国でも珍しい個人所有の本格的能舞台 ・佐渡宝生流の本拠地です ・「天覧能舞台跡」をはじめとする石碑や記念樹のある庭 出典;さど観光ナビ 以下は本間家能舞台の案内板。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 以下は本間家の能舞台。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 ◆佐渡本間家・能舞台 新潟県指定 有形民俗文化財 ・指定種別(員数) 有形民俗文化財(1棟) ・指定年月日 平成9年3月28日 ・所在地 佐渡市吾潟 ・所有者または管理者 個人蔵 江戸初期より佐渡宝生流能の指導的役割を担ってきた本間家が所有するもので、佐渡にあって唯一個人所有の能舞台である。 現在の建物は明治18年(1885)に再建されたものといわれ、本舞台は間口5.6メートル、奥行5.7メートル、寄棟造桟瓦葺である。床板は本舞台と後座を縦と横に張り分け、天井は棹縁天井に鐘穴があり、後座部分は一段低く、鏡板に向けて下り勾配の棹縁天井である。水引(虹梁)には若葉が彫られ、木鼻のついた三ツ組斗、中央に「本間」の「本」の字が彫られた蟇股とその上の肘木などに細部に装飾的な意匠がみられる。 また、本舞台中央の床下には、音響効果をあげるための2つの甕が向かい合って斜めに埋められている。鏡板には松の絵が描かれ、常設の地謡座、鏡の間を備え、橋掛りには切戸口までつながる裏通路が同じ床高で付属している。橋掛りと裏通路は板壁で仕切られているが、地覆の勾欄が付いており、後設のものと分かる。地謡座には勾欄はなく、架木の高さまで板壁になっている。全体として調和のとれた格式ある能舞台であり、島内の他の舞台への影響も大きい。 最古の演能記録は寛延2年(1749)までさかのぼり、現在も毎年7月27日・28日に定例能が行われている。 出典:新潟県 つづく |