NHKシルクロード絶景50選
Cイスタンブール
青山貞一
 
2008.6.1

 先日、NHKのデジタルHiVisonでシルクロードの特集をしていた。題名は<シルクロード絶景50選>である。おそらく見た方も多いと思う。

 この特集番組は、実に5時間に及ぶ大作であったが、あまりにも映像がすばらしいので、4時間ほどぶっ続けで見入ってしました。

 今回は西のはずれイスタンブールである。シルクロードの始点は中国の西安に違いないが、終点となると、ローマであるという説もある。ただ、NHKのシルクロード絶景50選では、イスタンブールとなっていた。 

 青山、池田は、1996年の国連ハビタット(国連人間居住)会議でイスタンブールに行った。日本からモスクワで一泊した後、トルコのアンカラに入り、シルクロードシリーズも登場するカッパドキアを視察した後、会議開催地のイスタンブールを訪問した。

 イスタンブールといえば、言うまでもなく東ローマ帝国の本拠地、コンスタンチノープルである。オスマン・トルコによってコンスタンチノープルは陥落されイスタンブールと名を変えれている。この地は世界史に翻弄された東洋と西洋の接点でもある。なにしろ、エキゾチックという言葉はイスタンブールのためにあるといっても過言ではないくらい、イスタンブールはエキゾチックそのものだ。

 下は夕暮れのアヤソフィア(モスク)。


撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10
原典:NHKデジタルHi Vison、シルクロード絶景50選


 イスタンブールのモスクには、西洋と東洋、キリスト教文明とイスラム文明のアマルガムの痕跡が多数残っている。

 下はボスポラス海峡の対岸から見たアヤソフィア(モスク)。簿スポラス海峡に沢山の船が行き来している。ミナレット(尖塔)が美しい。


撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10
原典:NHKデジタルHi Vison、シルクロード絶景50選


 下はモスクの壁画から発見された東ローマ帝国時代のマリア像。オスマン朝となってからは偶像崇拝を禁止したことで、壁画や天井画は画の上に漆喰が塗られていた。それらを剥がすと、下のような美しいキリスト今日関連の画が出現した。


撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10
原典:NHKデジタルHi Vison、シルクロード絶景50選



撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10
原典:NHKデジタルHi Vison、シルクロード絶景50選

 下はイスタンブール最大のモスク、アヤソフィア。現在は博物館となっている。私たちがイスタンブールを訪れたとき内部は改修中だった。


撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10
原典:NHKデジタルHi Vison、シルクロード絶景50選

アヤソフィアAyasofya)

 トルコのイスタンブルにあるモスク。東ローマ帝国(ビザンティン帝国)時代に正統派キリスト教の大聖堂として建設されたもので、帝国第一の格式を誇る教会、コンスタンティノポリス総主教座の所在地であった。東西教会の分裂以後は、正教会の総本山となる。

 東ローマ帝国の代表的な遺構であり、しばしばビザンティン建築の最高傑作と評価される。その歴史と威容から、オスマン帝国の時代においても第一級の格式を誇るモスクとして利用された。

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