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ガザ市民の声:地上戦が始まり、
大勢の犠牲が出ている

2009年1月4日電話インタビュー

大河内秀人
パレスチナ子どものキャンペーン(CCP) 

掲載月日:2009年1月5日
独立系メディア「今日のコラム」特集:ガザ問題


 ガザ市に住むNGO職員のアムジャッドさんに電話でインタビューしました。(2009年1月4日・現地時間午前11時)

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 「私は今、家族と自宅に居ます。昨夜は爆撃の音で子どもたちも眠ることができず、いつでも移動できるように家族皆でリビングルームで過ごしました。ここからも、爆撃と音とともに、地上戦の銃声が聞こえています。

 イスラエル軍はガザ地区の数箇所で侵攻を始めています。ガザ市は南と東から攻撃を受けています。イスラエル軍の部隊は昔ユダヤ人入植地があったネッツァリーム(ガザ市の南)に向けて進軍して、ガザ地区を南北に分断しようとしています。

 そうなると、南からの物資は入ってこなくなり、避難することもできなくなるのでとても心配しています。海からの砲撃も続いていて、ガザ市は完全に包囲された状態です。

 ガザ北部のベイト・ラヒヤにもイスラエル軍は侵攻しています。学校2箇所が避難場所に指定されていますが、イスラエル軍に包囲されて動けないという電話が朝から何本も入っています。

 昨夜からイスラエル軍は家を出て避難しろというビラを撒いていますが、この人口密集したガザで逃げるところなんてないし、外を歩いても空爆に巻き込まれるかもしれないので、家にいる以外に選択の余地がないのです。他にラファも攻撃を受けていて、やはり学校が避難場所になっています。

 地上軍の侵攻とともに爆撃も続いており、つい一時間ほど前にもガザ市中心の商業地区が爆撃されて数十名が死亡しました。ガザ北部のベイト・ラヒヤではモスクが爆撃されて30名が亡くなったようです。またイスラム系のNGOの施設なども爆撃されています。

 F16戦闘機が落とす爆弾は新型のものらしく、とても多くの負傷者を出しています。破片を広範囲に撒き散らすタイプで、私は大勢の負傷者を見ましたが、皆深い裂傷を負っていました。

現在、電気が来ておらず、発電機を回す燃料も不足しているため、ICUも患者を受け入れられない状態です。どこの病院も満杯ですが機能していません。また、ベイト・ラヒヤでは救急車が攻撃されて中の2人が死亡しました。他でも救急車など医療機関が目標になっているようです。

もともと封鎖で物資の不足は深刻でしたが、現在は運び込むことも輸送することもできない状態です。エジプトとの国境も封鎖されているので、ガザにはまったく物資が入っていません。本当に人道的な危機状況です。

このような事実を日本の皆さんに伝えて欲しいと思います。また、連帯してくださる皆さんに感謝します。私たちが孤立しているわけではないことを知るのはとても心強いことです。」

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 アムジャットさんは、CCPの支援先「アトファルナ聾学校」で先生をしていたころ、日本へ来たこともあります。彼の話の中で、イスラエルがクラスター爆弾の使用を示唆する部分もありますが、以下の情報も入っています。
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 劣化ウラン禁止運動のMLによると、アルジャジーラの映像でガザ滞在中のノルウェー医師が放射能を含む新型兵器の使用について言及しているとユーチューブ映像を指摘してきました。

 サイトは以下です。

[2]http://www.youtube.com/watch?v=vm4UH0F_S2o

A doctor member of the first foreign medical volunteers allowed into Gaza following the Israeli attack on Gaza at the end of 2008 gives his opinions to Al Jazeera News. He notes that 40% of the injured victims are women and children, opining that they are, in fact, the targets of the attacks, which he calls cowardly.

This was the second airing of this clip on the evening of New Year's eve 2008/09. It was shortened. The first airing of this doctor's statements ran about a minute longer and he stated that a large proportion of the injured were suffering from extreme burns that he presumed were caused by "new" bombs most commonly known (but definitely little-known) as Heavy Metal Tungsten Alloy (HMTA)weapons (http://tinyurl.com/72ovr5). He also mentioned that these bombs appear to be radioactive as well.

As I write this, there are no Web references to these weapons being used in the current attacks, although there are claims of their use in attacks on Gaza and southern Lebanon in 2006. (http://tinyurl.com/
(転送以上)