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メアリー・ステュアートの足跡を追って
スコットランド
2200km走破


アン王女の庭園1

Queen Anne Garden

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
2018年12月10日公開
独立系メディア E-Wave Tokyo 無断転載禁

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出典、翻訳等について

 本稿では、現地調査時に入手した資料、撮影した写真以外に、概要、歴史などでは日本語、英語のWikipediaを、また写真についてはWikimedia Commonsを、さらに地図についてはグーグルマップ、ストリートビューを使用しています。その以外については逐次出典を付けています。さらに、Wikipedia の英文版など外国語版などについては、逐次池田、青山が日本語訳しています。

◆アン王女の庭園(Queen Anne Garden)


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8


アン王女の庭園がどれくらいここに存在したのか疑問に思ったことはありません
か。出典:スターリング城
Source:Stirling Castle

 以下の文章の出典もStirling Castleです。

 植物の記録は正確ではありませんが、この空間は15世紀以来庭園だったと思います! ただ、現在の芝生が1620年代には、ローンボウリングをする芝生だったことが記録に残っているのは確かです。

王室ブランドの再生

 実際にアン王女の名前がこの庭につけられたのは1700年代初頭でした。ジャコバイト/フランス人の侵略に直面し、王女は新しい門の整備を含め、城の守りの強化を命じました。こうした城の強化のすぐ近くに庭があったので、王女の名前がついたのですか。それにもかかわらず、アン王女自身は皮肉にも一度もスターリング城を訪れたことはなかったのです。


皆さんがアン王女の庭を散歩しながらちょっと見上げると、
彼女のイニシャルがあることに気がつきます。
Source:Stirling Castle

 1860年代にさかのぼる興味深い計画は、このアン王女の芝生エリアが、中央の装飾的な特徴を持つ通路のために、あるとき、四分割されたことを示しています。その計画には、この小径に沿って灌木が植えられていることを示しています。

 おもしろいことに、現在、皆さんは樹齢200年以上と思われる、すばらしい2本ののブナの木を見ることができるはずですが、どこにも見当たりません。私が思うに、これは、私たちが思っていたよりも若い木でなければならないことを示唆しています。おそらく160年くらいでしょうか。古い(大きな)樹木が計画では、より目立っていたのかもしれません。

すばらしく咲き誇る花々

 アン王女(の庭)は、決して特定の時代の「タイムカプセル」であったことはありません。 それは何年もかけて常に進化してきました。

 今日では、私たちが植栽に取り組むアプローチは、特定のエリアを再生、創造に焦点をあてるのではなく、色やデザインを通して、城の歴史を反映する植物を選ぶことです。

 たとえば、この夏、私たちは、スチュアート家の紋章の色合いを反映すべく、白のアリッサムとケンブリッジ・ブルーのロベリアを上段の縁に使いました。一方、メインのバラの縁取りの部分は、スチュワート王家の色を反映して赤(トランペッター)と黄色(ハネムーン)のブロックになっています。


Source:Stirling Castle

 こうした縁取りの土台のデザインには、黄色のマリーゴールドで赤のトランペッターを取り囲んで赤/黄色のテーマを維持しています。白いアリッサムは、縁の長さに沿ったデザインで再び使用され、見事な連続性と美しく馥郁な蜂蜜の香りを与えています。訪問者は、しばしば、その香りがバラから来ると思いがちですが、庭のバラには実際のところ香りはほとんどありません。


Source:Stirling Castle

花の力

 みなさんが、城の周囲の胸壁や壁の上に立っていたなら、アン王女の庭を上から眺めることが出来るはずです。このことは、実際の土台の形、芝の端などの体裁やレイアウトが非常に重要であることを意味しています。

 周囲の建物等の構造が直線か、または円形の塔のいずれかであるため、庭が視覚的にもこれらの建物の特徴を反映してマッチしていることが重要です。そのために、私たちは、芝刈機を使って週に2回、芝を刈り取り、芝生の縁を整えてまっすぐに保ちます。


スターリング城内部を撮影する池田こみち(右)
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8


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