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<ヴェスヴィオ総合メニュー> プリニウス1(人名) 小プリニウス1(人名) アタナシウス・キルヒャー マイウリ・アメデオ 本稿の解説文は、現地調査に基づく解説、写真撮影に加え、Wikipediaのイタリア語版を中心に英語版からの翻訳及び日本語版を使用しています。また写真は現地撮影分以外にWikimedlia Commons、さらに地図はグーグルマップ、グーグルストリートビューを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名をつけています。 ◆アタナシウス・キルヒャー(1601年5月2日 - 1680年11月27日) アタナシウス・キルヒャー Source:Wikimedia Commons パブリック・ドメイン, リンクによる 概要 アタナシウス・キルヒャーは、17世紀のドイツ出身の学者、イエズス会司祭です。 東洋研究、地質学、医学など幅広い分野で優れた業績を残しました。ヒエログリフの科学的研究と読解に取り組んだパイオニアとしても有名です。 また伝染病がなんらかの微小生物によって引き起こされるという考えをはじめて実証的に示し、その説にもとづいた予防法を提案しました。 当時のヨーロッパ学会における最高権威でしたが、最晩年はルネ・デカルトなどの合理主義の立場から批判にさらされました。 その後忘れられていましたが、20世紀の後半になって再びその業績の先進性と多彩さが評価されるようになり、「遅れてきたルネサンス人」とも呼ばれるようになりました。 アリストテレス的方法論を自在に駆使しながら、同時に観察や実験を重視したという点において中世と近代をつないだ学者であるともいえます。 ヴェスヴィオ火山のり噴火口調査 アタナシウス・キルヒャーは1638年、ヴェスヴィオ火山に登り噴火口を調査しました。 注)1644-78年『地下世界』(Mundus subterraneus) 火山の地下深くにある「炎の運河」が海底の穴から海水を押し上げ、山地の泉に水を供給しているとし、水循環の概念を説いていました。 神は地下にある広大な潮をあふれさせて洪水を引き起こした。地球の外殻が割れて、大きな塊が地下の湖に落ち込み、海底や低地に砕けた岩が幾重にも積み重なった。山地は崩落した外殻の残骸であるとしています。 注)1675年『ノアの方舟』(Arca Noe) マイウリ・アメデオにつづく |