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恐山宇曽利湖と菩提寺

A菩提寺
 
青山貞一・池田こみち

環境総合研究所(東京都目黒区)

掲載日:2014年5月26日
独立系メディア E-wave Tokyo
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文責・青山貞一

 宇曽利湖畔から再度車に乗り進むと、菩提寺の入り口に着いた。 入場料は大人一人500円である。下は菩提寺の入り口である。広い無料駐車場があるので、そこに車をおいて菩提寺、霊場に入る。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-5-18

 この菩提寺は、日本各地、津々浦々にある他の寺院とまるで雰囲気が違う。やはり恐山の霊場にある寺院である。霊験あらたかという言葉があるが、まさにその通りのビリッとした感覚がよぎる。辞書によれば霊験あらたかとは、「神仏による効験が明らかに表れるさま。神仏が著しく感応するさま。「霊験灼然」(れいげんいやちこ)などとも言う」とある。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-5-18

 下は、 菩提寺入場時にいただく資料にある霊場 恐山の全体図である。順路もある。

 菩提寺に隣接し広大な土地というかカルデラ湖畔に存在する霊場は、下図にあるように、山門を通り、菩提寺をお参りした後、順路に沿って霊場内を歩き、宇曽利湖畔に出た後、入り口に戻る、不謹慎な言い方だがいわば「霊」のテーマパークとなっている!  おそらく日本広しと言え、「霊」のテーマパークはここだけであろう。

 霊場には地獄あり、三途の川あり、賽の河原あり、天国への入り口ありである。そして宇曽利湖(畔)が天国となっている。


菩提寺入場時にいただく資料にある霊場恐山

◆死者の魂が集まる霊場 恐山

 「人は死ねば、お山(恐山)さ行ぐ。」下北の人々はそう言い、この山に深い祈りを捧げてきました。比叡山・高野山とともに、日本の三大霊場の一つに数えられている恐山。「この世」にいながら「あの世」に近づける場所とされています。

 霊界と俗界を隔てる三途の川にかかるのは、朱塗りの太鼓橋。罪人にはここが針の山に見えて、渡ることが出来ないと言われています。無事に渡り、境内に足を踏み入れると、今度は荒涼とした岩場と立ち込める硫黄臭が、参拝者を待ち受けます。血の池地獄や無間地獄など、あらゆる名前の付いた地獄や賽の河原をめぐり、やがてたどり着いた宇曽利山湖の白い砂浜は、まさに極楽浄土。参拝者は死者の冥福を祈りながら、静かに手を合わせる。

 開山は貞観4年(862)、慈覚大師円仁によると伝えられています。天台宗の修験道場として栄え、長禄元年(1457)いったん廃寺となりましたが、享禄3年(1530)に再興されました。霊場として知れ渡り、全国から参拝者が集まるようになったのは、戦後のことです。

 本尊は延命地蔵菩薩。地蔵菩薩は人間のさまざまな苦しみを救ってくれる仏。下北地方には古くから大漁や五穀豊穣、無病息災といった現世利益を願う「地蔵講」の習わしがあり、庶民の地蔵信仰が厚い。それが、今日の恐山信仰につながっているとされています。

 恐山が最もにぎわうのは、7月20日〜24日の「恐山大祭」と、体育の日を最終日とする土、日、月に行われる「恐山秋詣り」。

 境内にはそれぞれ異なる効能の薬湯五湯が湧き、外湯4ヶ所は入山者は誰でも利用できます。宿坊に泊まり、精進料理と温泉で旅の疲れを癒すのも良いです。


出典:青森県

 下は菩提寺の入り口を入った正面である。


恐山にある菩提寺
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-5-18


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-5-18

 山門に進む。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-5-18

 これは山門。両側に仁王像がある。
 

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-5-18


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-5-18


撮影:池田こみち  Nikon Coolpix S6400 2014-5-18


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-5-18


撮影:池田こみち  Nikon Coolpix S6400 2014-5-18

 これが恐山の菩提寺の地蔵殿である。それぞれお参りする。菩提寺の格好、どこかで見たと思ったら、霊柩車の格好に似ている。まさに死者の霊をあずかる場にある寺である! 何とこの菩提寺の本尊は地蔵菩薩で本坊は斗南藩の藩庁を置いた円通寺が勤めているそうだ。




恐山の菩提寺の地蔵本殿
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-5-18


恐山の菩提寺本堂
撮影:池田こみち  Nikon Coolpix S6400 2014-5-18

◆菩提寺(ぼだいじ)

 青森県むつ市の恐山にある曹洞宗の寺院る。恐山菩提寺とも称される。本尊は地蔵菩薩。本坊は円通寺が勤めている。この寺の創建年代等については不詳であるが、寺伝によれば862年(貞観4年)天台宗の僧円仁がこの地を訪れ創建したと伝えられる。

 その後衰退していたが、1522年(大永2年)曹洞宗の僧聚覚が南部氏の援助を受け円通寺を建立して恐山菩提寺を中興し、曹洞宗に改められた。1871年(明治4年)には本坊の円通寺に斗南藩(旧会津藩)の藩庁が置かれている。

出典:Wikipedia

つづく