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@ A B C ◆放射性物質(ガス状、粒子状)はどうやって各地に運ばれたか 出典:公表資料より作成 出典:公表資料より作成 風で運ばれた放射性物質が雨で地面や水面に落ちることをフォールアウトという。 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 原発事故時3次元流体シミュレーションの基礎的事項 (@発生源規模、A気象条件、B地形条件、C測定条件など) 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 3次元流体シミュレーションによる地形、起伏、構造物の考慮 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 出典:アメダス位置より作成 シミュレーションにはいくつかの方法がある。このうち地形を考慮可能なのは、数値計算(解析)法か模型実験ほうである。 青山らは、このうち模型実験法で精度を検証した数値計算法を用いている。この方法では、x、y、zの3次元に設定したメッシュ(グリッド)単位で有限差分法という数値計算法を用いて境界条件を設定した後、最初に風の流れを計算し、次に汚染の流れを計算する。解析解法では、地形は考慮できない。 シミュレーションの方法 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 差分モデルのイメージ 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) ※参考:3次元流体解析 環境総合研究所(東京都目黒区)の3次元流体シミュレーション システムによる実際のシミュレーション例 福島第一原発事故再現(2011年3月15日) 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 以下は、中国電力島根原発事故時のシミュレーション。北風と北西の風ともに2m/sの場合。 図 島根原発事故時、南西風、風速2m/s、大気安定度D 図 島根原発事故時、西風、風速2m/s、大気安定度D 以下はシミュレーションシステムを報ずる新聞記事。 ◆西風なら札幌高放射線量 泊原発事故想定し試算(毎日新聞) ◆放射性物質拡散予測システム開発 原発避難計画に活用を(毎日新聞) ◆全国15原発 事故時6000ケースをシミュレーション (北海道新聞) 地形考慮の有無によるシミュレーション結果の相違 地形以外すべて同一条件とした場合のシミュレーション結果 結果はまるで異なる。地形を考慮しない原子力規制委員会モデル はまったく非現実的となる! 環境総合研究所(東京都目黒区)モデル 原子力規制委員会モデル 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 若狭湾には15基の原発がある。左は大飯原発が事故を起こした場合 右下はすべての原発が事故を超した場合。いずれも北風の場合。 若狭湾の全原発が北風系で事故を起こすと関西全体に甚大な 影響が及ぶことが分かる! 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 福島原発事故時の空間放射線量測定 2011年4月から2012年5月まで福島県を中心に7回にわたり 現地測定を行い結果を公表してきた。以下ではそれらをもとに 講義している。 出典:環境総合研究所(東京都目黒区)+東京都市大青山研究室 出典:環境総合研究所(東京都目黒区)+東京都市大青山研究室 測定は上記のような手動の測定と共に、自動車にGPSと 線量計を設置し、測定値を記録しながら同時に線量率を 測定する方法をとった。以下はその結果一部。 市町村別の測定値については一自治体当たり3−10の測定 結果の平均値を示している。 出典:環境総合研究所(東京都目黒区)+東京都市大青山研究室 下は宮城県の女川町(左端)から福島県南相馬市(右端) まで連続測定した結果を示している。 出典:環境総合研究所(東京都目黒区)+東京都市大青山研究室 福島原発から55km離れた二本松市の知人宅では、 行政測定で2.2μSv/hのときに地表面で25μSv/hの 高線量が測定されている。 出典:環境総合研究所(東京都目黒区)+東京都市大青山研究室 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 出典:環境総合研究所(東京都目黒区) 下の図は、2012年5月に測定した福島市の市街地部の放射線量である。原発から50km以上離れた福島市内で事故から一年以上たっても2μSv/hを超す地域が市内に点在していることがわかった。 市内を対象とした膨大な数の放射線測定データをもとに環境総合研究所のスプライン補間システムを用い点データを面的に展開している。 スプライン補間法による福島市中心部の放射線濃度分布の分析結果 下の高濃度(紫、赤、橙)が渡利地区の弁天山、浜見山地区 単位:μSv/h 現地測定:青山貞一、池田こみちが2012年5月2日に現地測定 解析:青山貞一、鷹取敦、環境総合研究所Super Geigerで解析 以下、次の講義へ 来週の講義では、健康への影響を巡る議論、除染、 がれき広域処理問題などについて講義する予定です。 来週へつづく @ A B C |