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メアリー・ステュアートの足跡を追って
スコットランド
2200km走破


ジョン・ノックス牧師


青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
2017年12月10日公開予定
独立系メディア E-Wave Tokyo 無断転載禁
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 ホリールード宮殿  ホリールード宮殿の内部・内装
 聖ジャイルズ大聖堂  ジョン・ノックス牧師


 メアリー・ステュアートを論じる際、このジョン・ノックス牧師をはずすわけにはゆかないでしょう”
 
 ジョン・ノックス(英: John Knox、1510年 - 1572年11月24日)は、スコットランドの牧師、スコットランド宗教改革の指導者、長老派教会の創立者です。スコットランドのセント・アンドルーズ大学で教育を受けています。


ジョン・ノックスの肖像画 原画はthe possession
of Lord Torpichen at Mid Calder House
この絵の所有は、ミッド・カルダーに家があったトルフィチェン卿
(サンディランズ家)である。
Source:Wikimedia Commos

 ノックスはジョージ・ウィシャートなどの初期改革者の影響を受けて、スコットランド教会の改革に着手した。

 彼は、1546年の教会と政治に関わる事件に巻き込まれる。キャンドル・ビートンの殺人事件と、スコットランド摂政の介入である。翌年フランス軍に捕えられ、19ヶ月間フランスの軍艦で奴隷として働かされるが、1549年に捕虜交換で釈放され、イングランドに追放された。

 ノックスはそこで、イングランド国教会の牧師として、エドワード6世に仕えて、王室付属牧師となる。ここでイングランド国教会祈祷書の作成に影響を与えた。また彼はイングランドで最初の妻と出会い、結婚した。だがメアリー・チューダーが王位に就いてローマ・カトリックを再建したため、ノックスは大陸に亡命することになった。

 ノックスは、最初ジュネーヴに滞在し、それからフランクフルトに移った。ジュネーヴでジャン・カルヴァンに学び、改革派神学と長老制の体験と知識を得た。また彼は新しい礼拝式文も作成した。それはスコットランド宗教改革の教会において採用された。彼はジュネーヴを去ってフランクフルトのイギリス亡命者教会に向かうが、結局、礼拝観に関する相違のためにイングランド国教会と袂を別つ事になる。

 ノックスはスコットランドに帰還し、スコットランド宗教改革を導いた。彼は、スコットランドのプロテスタント貴族と協力関係にあった。この宗教改革運動は、革命とも言い得る。

 ノックスは、スコットランド信条を作成し、改革派の教会を建て上げた。スコットランド女王メアリー・ステュアートの治世下で、プロテスタント宗教改革の指導者としての働きを続けたのである。ノックスはメアリー・ステュアートと何度も会談し、ローマ・カトリックの習慣をやめるように諭した。

ノックスは最後の日まで御言葉の説教をし続けた。

 下はセントアンドリュース博物館にあるジョン・ノックス像です。


撮影:池田こみち Nikon Coolpix S10

 当時のスコットランドは宗教改革が進み、多くの貴族がプロテスタントに改宗していましたが、カトリックの貴族も相当数残っていました。マリ伯とメイトランドはともにプロテスタントでしたが、メアリーは宗教の選択には寛容で臨むと宣言し、両派の融和を図りました。

 下はプロテスタントのひとつである英国国教会の中心にいたジョン・ノックス牧師。ジョン・ノックス牧師は陰に陽に、メアリーに敵対し、最後は公然と女性のメアリーが女王となることに反対しました。

 しかし、こともあろうか、ノックス牧師はメアリー女王に以下を言い放っています。


出典:メアリー女王の足跡を辿る旅 スコットランド・エジンバラ城 E-wave Tokyo


出典:メアリー女王の足跡を辿る旅 スコットランド・エジンバラ城 E-wave Tokyo


ジョン・ノックスの家    出典:JTB

 ジョン・ノックス牧師が晩年を過ごした家です。聖ジャイルズ大聖堂の牧師であり、スコットランドの宗教改革の指導者であった「ジョン・ノックス」が晩年を過ごした家で、現在は博物館になっています。こちらの建物は15世紀に建てられ、ロイヤル・マイル最古の建物と言われています。ガイドブックなどには詳しく掲載されていませんが、建物に興味がある方は是非ご覧になってください。場所はロイヤル・マイルとセント・メアリーズ・ストリートが交差する場所の付近になります。


ジョン・ノックスの家
出典:Wikimedia Commons

 上下を見比べると、基本的設計、構成は変わっていないことが分かります。上の写真では壁などが修復されています。


1861年のジョン・ノックスの家の絵画( Louise Rayner)
Source:Wikimedia Commons


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