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   東南アジア最後の秘境 ミャンマー

ミャンマー最大のパゴダ

シュエダゴンパゴダ
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青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2016年8月4日
独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁
(11) シュエダゴンパゴダ@  (12) シュエダゴンパゴダA (13) シュエダゴンパゴダB
(14) シュエダゴンパゴダC  (15) シュエダゴンパゴダD (16) シュエダゴンパゴダE
(17) シュエダゴンパゴダF  (18) ヤンゴン二日目の夕食


◆シュエダゴン・パゴダ(Shwedagon Pagoda)の構造

 シュエダゴン・パゴダの境内(通称テラス)は、東西南北の門から入り階段(現在はエスカレーターもある)を上がった上部にあります。

 境内は高さ約100メートルの黄金のストゥーパを中心に60余りの仏塔や廟が林立する空間になっています。境内には供物や土産物を売る店も数多くあります。

 仏塔の最大高は100メートルあり、頂上の風見鶏の先端には、76カラットのダイヤモンドがはめ込まれています。また金のプレート8688枚、ダイヤモンド5451個、ルビー1383個などは、国民の寄進によって集まったものです。

 なお、基底部の周囲は433メートルあり、大小さまざまな仏塔と仏像が中央塔を取り囲んで林立しています。

 下はシュエダゴン・パゴダの境内(通称テラス)の平面図です。図中、上下左右にそれぞれテラスへの入り口があります。真ん中より少し下側に地上100mの大きなパゴダがあり、道上にもストゥーパ(比較的小さなパゴダ)があります。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900   2016-6-1 Yangon


パゴダの構造に対応した仏教の宇宙観の表現

 下はパゴダの構造に対応した仏教の宇宙観の表現です。解説はミャンマーの仏教遺跡を研究している考古学者ネ・ウイン・マウン氏です。

 パゴダには以下のように仏教の宇宙観が表現されています。

 <下界> 下の部分は地獄など下界を表しています
 <人間界> 次の部分は私たちがいる人間界です。
 <天界>  釣鐘の形をした部分は神々がいる天界です。
 <涅槃(ねはん)> 頂上部分は仏教徒が目指す迷いのない境地、
        「涅槃」を意味しています。


出典:NHKスペシャル アジア巨大遺跡 バガン


 なお、涅槃 は、仏教の主要な概念の一つです。以下にWikipadiaから概要を紹介します。

 涅槃は、「さとり」〔証、悟、覚〕と同じ意味であるとされています。煩悩(ぼんのう)の火を吹き消した状態を指すのが本義です。

 その意味で、滅とか寂滅とか寂静と訳されます。また、涅槃は如来の死そのものを指す。涅槃仏などはまさに、死を描写したものであります。

 「人間の本能から起こる精神の迷いがなくなった状態」という意味で涅槃寂静といわれています。釈迦が入滅(死去)してからは、涅槃の語にさまざまな意味づけがおこなわれました。

 有余涅槃・無余涅槃とわけるもの
 灰身滅智、身心都滅とするもの
 善や浄の極致とするもの
 苦がなくなった状態とするもの

などです。

 以下はシュエダゴン・パゴダの構造の説明です。

 パゴダは、海抜約58mの丘の上にたっており、パゴダの尖塔は海抜約100mの高さにあります。パゴダの所有地は46ヘクタールあり、パゴダがあるテラスの面積は6ヘクタールあります。


出典:Map Shwedagon Pagoda, Yangon, Myanmar 2016-6-1

 以下にシュエダゴン・パゴダの主要部を解説します。


出典:Map Shwedagon Pagoda, Yangon, Myanmar 2016-6-1


出典:Map Shwedagon Pagoda, Yangon, Myanmar 2016-6-1


出典:Map Shwedagon Pagoda, Yangon, Myanmar 2016-6-1


つづく