東南アジア最後の秘境 ミャンマー <補遺> バガンの漆器 Lacquerware of Bagan 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 掲載月日:2016年8月4日 独立系メディア E−wave Tokyo 無断転載禁 |
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下は池田が購入したバガンの漆器 (茶道の棗として使うつもりとのこと)ですが、池田によると日本で売られている同じような漆器の1/10程度の価格ではないかとのことです。今後、日本の業者が入ることにより、ミャンマーで大量に仕入れ、日本で高額で売られることになるのを危惧します。 この棗は小ぶりですが、竹製で内側は黒塗り、外は、黄色と緑の衣装の踊り子の柄でとてもエキゾチックです。キンマらしい技法です。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-6-9 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-6-9 下は、鳳凰の絵と花柄です。もうひとつは、唐草模様です。表と裏を撮影してみました。 これもバガンの空港で池田が求めまたものです。小さなお椀で、水物でも熱いものでも入れられます。地元では仏様のお供えなどにも使うようです。何度も漆を塗り重ねて柄を掘り出しているので丈夫です。 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2016-8-2 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2016-8-2 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2016-8-2 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2016-8-2 なお、バガンはミャンマー最大の漆器生産地とされています。お椀の場合、竹を輪にし、少しづつ輪郭をずらしてお椀に成形します。それはずれがあると綺麗な円形にならないからです。 作り方の基本形に漆を塗り乾燥させ、そしてまた漆を塗りと、15から20回繰り返します。それにより黒漆の器となったら、彫り込みを入れ繊細な模様付けをします。お椀ひとつを作るのに半年もかかるそうです。 ミャンマー、とくにバガンには漆器も職人が多数おり、また宿泊したホテルの近くにラッカウェアー研究所もありました。 なお、漆器の基部は竹材やチーク材です。 つづく |