横浜町は 風力と菜種とホタテの町 池田こみち 環境総合研究所(東京都目黒区) 掲載日:2014年5月21日 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
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出発前に三沢の山田さんから「横浜町はこの時期、菜の花祭りをやっている」とうかがっていたこともあり、私たちはむつ市に向かうルートをフェリー利用から陸路に切り替え、青森市のホテルから国道4号を陸奥湾沿いに東に進み、途中野辺地から国道279号で下北半島の西側を海沿いに北上した。野辺地町を過ぎると、次第に道路沿いに鮮やかな黄色い畑が点在しはじめ、「菜の花祭り会場」という立て看板が目立つようになった。 菜の花畑は国道の東側のなだらかな丘陵地に一面にひろがっており、背後に風車がまわり、まさに絶景を作り出している。 菜の花畑の向こうに大型風力発電装置(横浜町) 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-5-17 横浜町にて 池田こみち、斎藤真実 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-5-17 菜の花畑の向こうに大型風力発電装置(横浜町) 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-5-17 菜の花祭りの会場に向かう途中、まだお昼前だったが、「よこはま道の駅 菜の花プラザ」に寄ってみると、屋外にテントがはられ、ホタテの串焼きやホタテ汁など陸奥湾特産のホタテが美味しいそうに並んでいたので、さっそく串焼きを注文した。なんと、大きな天然ホタテが1串に3個並んで250円と格安だ。販売している漁師さんが網で採った天然物とのこと。その美味しさはまさに絶品。一同大満足して菜の花祭りの会場へと進んだ。写真は、国道沿いにある「ホタテ観音像」の前でのスナップ。お天気も良く陸奥湾の向こうにはむつ市方向の山々が見えている。 写真:ホタテ観音前での青山さん 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-5-17 17日土曜日は前夜祭、18日日曜日がフェスティバル本番でマラソン大会なども開かれるという。会場周辺には駐車場も沢山用意され、すでに町民の方々が大勢集まっている様子だった。 車を駐車して会場に行ってみると、設営された舞台で子供たちが「そーらんダンス」を披露しているところだった。5月とはいうものの風が冷たいなかだが、みんな元気に菜の花祭りを楽しんでいる様子。 写真:菜の花畑と写真撮影中の二人 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-5-17 ところで、横浜町の菜の花は、特産の菜種油としてブランド化されている。NHKの「もういちど日本」でも取り上げられているほど有名な地域特産品である。その特徴は、製法にこだわり、値段は高いが売れる商品の開発に町民挙げて取り組んでいることにある。ホタテにばかり目が行ってしまったが是非味わってみたかった。 写真:子供たちのソーランダンス 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-5-17 菜種の実 出典:NHK もういちどにっぽん からいくつか選択 菜種を絞る装置 出典:NHK もういちどにっぽん からいくつか選択 製品をろ過しているところ 出典:NHK もういちどにっぽん からいくつか選択 横浜町特産 御なたね油の製法 (1)スクリュー式搾油機を掛ける (2)1週間静かに置く。搾りかすなどが沈殿する (3)上澄みだけ精油機にかける (4)圧力をかけず食用ろ紙でろ過を繰り返す(自然ろ過) 詳細はNPO法人菜の花トラストin横浜町のサイトを参照のこと http://nanohana-trust.com/colza_oil.html 横浜町には現在、大豆田風力発電所(10,500kW)が稼動しているが、新たに隣接する野辺地町との隣接するエリアに、くろしお風力発電株式会社による(仮称)横浜町雲雀平風力発電事業(出力:最大32,000kW(2,300kW×14基)が進められることになっており、現在、アセスメントの手続き中である。 今後は、ますますホタテ(陸奥湾)+葉の花(横浜町の田園地帯)+ウィンドファーム(丘陵地帯)の織りなすこの地域の魅力がアップすることに期待が高まる。風力発電開発に伴うアセスメントの課題については別途とりまとめたい。 ★大豆田風力発電所の概要 設 置 者 ユーラスエネジー(旧(株)ウインドテック横浜) 稼動年月 2003年10月 発電所名 大豆田風力発電所 設置場所 青森県横浜町大豆田地区大豆田川中流部 台 数 6台 定格出力 1,750 (kW) 総 出 力 10,500 (kW) メーカー Vestas 用 途 売電事業 ★青森県:(仮称)横浜町雲雀平風力発電事業 |