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東通原子力発電所

PR館トントゥビレッジ

  池田こみち
環境総合研究所(東京都目黒区)

掲載日:2014年5月23日
独立系メディア E-wave Tokyo
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東北電力東通原子力発電所の位置

 この施設は東北電力・東通原子力発電所と東京電力・東通原子力建設所が共同運営している。下北半島の東側を国道338号で南下すると森の中に忽然と三角屋根のタワーが現れ、広い駐車場を備えた立派なPR館に到着する。


車でタワーに近づくところ
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-5-17


トントゥビレッジの外観
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-5-18

 施設の目的は、主に、子供向けに自然と親しみ、楽しくわかりやすく原子力発電をはじめとするエネルギーの仕組みを理解してもらうための施設とされている。


エントランス 青山さん
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-5-18

 館内は広々としたエントランスホールを中心に、施設を配置している。事前に申し込めば約60分ほどをかけ、説明付きの案内をしてもらえる。


エントランスホールの壁に掛けられた 東通村の自然(寒立馬とカタクリ)
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-5-18

@多目的シアター
A展望室
B原子力コーナー
Cしんがく館
Dしんゆう館
Eエデュトープ(屋外)

 ゆったりとした施設配置にはなっているが、全体的に原子力コーナー以外は子供向けとなっており、幼稚園・小学生低学年レベルの子供たちが遊びながら学ぶコーナーとなっている。「トントゥ」とは東通をもじったもののようだが、森の妖精トントゥ一家が訪問者を案内するという趣向になっている。

 「美しい自然に囲まれた青森県下北郡東通村の、豊かな緑の森にあるのがトントゥビレッジです。この森の中には、様々な動植物のほかに、豊かな自然の中にしかすまないといわれている妖精たちが暮らしています。小さな妖精の名前は「トントゥ」。森にすむ動植物を観察したりエネルギーのしくみを知ることができる妖精が仲よく暮らす村へ、ようこそ!」


輪投げ 斎藤真実さん 
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-5-18


魚釣りコーナー  池田
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-5-18


ダイニング   
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-5-18

 ここでもおそろいの制服に身を包んだ女性職員が子供たち来訪者を優しく迎え子供の遊び相手となっているようだった。

 原子力コーナーには、先に説明したように、東北電力東通原発が完成するまでのプロセスを写真パネルで展示しており、大人でも勉強になるが、それ以外の部屋は子供向けの展示、デザインとなっており大人には違和感があった。


トンツー妖精のフィギュア展示
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-5-18


トンツーと青山さん
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-5-18

 私たちが訪問したのはお昼前だったが、駐車場の車は2−3台。館内もほとんど閑散としていた。

 展望室からは遠く太平洋も臨め、東通原発関連のパンフレットなども揃えられているようだが、今回は時間の関係で展望室には寄らなかった。屋外には教育(education)とビオトープ(bio-tope)を合わせた自然学習エリア(エデュトープ)も展開されているようだが、もともと自然豊かなところを壊してまでこのような人工的な自然を見せる場をつくるのはいかがなものかと感じた。

 なお、この施設には立派なAVルーム(シアター)や会議室も有り、外部の会合や集会にも申し込めば貸し出しているようだ。また、内部では、料理教室や工作教室などの趣味の教室も開かれ地域のイベント会場としての役割も果たしている。ただ、参加者がどれほどいるのかは定かではない。

  施設の貸し出しの案内だが、何かと縛りは多いようだ。
http://www.tonttu-village.jp/cgi-bin/information.cgi#rental