メアリー・ステュアートの足跡を追って スコットランド2200km走破 ホワイトリー・ウインド・ファーム Whitelee Wind Farm 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 2018年12月10日公開 独立系メディア E-Wave Tokyo 無断転載禁 |
スコットランド総目次へ* ホワイトリー風力発電 スコットランド再生エネ開発 風力以外の再生エネ計画 スコットランドでは2020年までに現在31%の再生可能エネルギーを100%にするという戦略をもっている。その一つがグラスゴーの南にあるホワイトリーの風力発電ファームである。 <ホワイトリー風力発電ファーム>(Whitelee Wind Farm) 以下はスコットランドにおける風力発電ファームの位置図である。 スコットランドのウインドファーム立地地図 Source:http://www.flickr.com/photos/riggott/6837794131/ 以下は最新情報ですが、字が小さくて詳細は読めません。 スコットランドの風力発電 Source: Europe wind farm, scotland wind farm グラスゴーの南及びエジンバラの東に大きなウインドファームがあることがわかる。グラスゴーはスコットランドで一番の大都市である。この大都市=電力消費地の近くにウインドフ ァームが立地されていることになる。 <ホワイトリー風力発電ファーム> 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012-7-24 風力発電システムでとりわけ欧州で2番目の発電規模を誇っているのは、グラスゴー南の丘陵に140基の大型風力発電を立地しているホワイトリー風力発電ファームである。 ホワイトリー風力発電ファームについては、2012年7月24日、スコットランドのグラスゴーからイングランドのカーライルに向かう途中、立ち寄った。 具体的な立地場所は、グラスゴーからキルマノックへ向かうM77という高速道路でニュートンマーンズまで南下したイーグルシャムという丘にある。 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012-7-24 ホワイトリー風力発電所には、ビジターセンターがあり、午前10時から開かれている。私達も午前10時にビジターセンターに入った。 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012-7-24 このホワイトリー風力発電ファームは、下図にあるように140の風力発電システムを広大な敷地に設置しており、ここで発電された電力は18万世帯の家庭(House hold)を供給されている。今後さらに70基を増設する計画もある。 ホワイトリー風力発電ファームの立地位置図 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012-7-24 ホワイトリー風力発電ファーム来訪者への案内図 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012-7-24 スコットランドの風力発電 Source: Europe wind farm, scotland wind farm このホワイトリー風力発電ファーム事業は、下の写真にあるように、スペイン系企業であるスコットランド電力再生可能エネルギー社(Scotish Power Renewables)が展開しており、2009年の5月にスコットランド政府から事業認可を得ている。 使用している風力発電システムは、ドイツシーメンス風力発電(Siemens Wind Power)のSiemens SWT-2.3というモデルである。軸受けの高さは65m、羽の直径は90mもある。 全体の発電容量は、322MWある。今後75基、215MWを増設する予定となっている。 ドイツシーメンス風力発電(Siemens Wind Power)の Siemens SWT-2.3というモデル 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2012-7-24 グラスゴー南にあるホワイトリー風力発電ファームにて 撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10 以下は現地で撮影した動画である。 動画撮影:青山貞一 Yashika HD 2012-7-24 グラスゴー南にあるホワイトリー風力発電ファームにて 撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10 下の動画は、YouTubeに掲載されていたホワイトリー風力発電ファームである。 Source:Whitelee Wind Farm, Eaglesham, Scotland You Tube Source:Scottish Wind Farm --- Glendevon -- Green knowes You Tube 今回の現地調査でも巨大な風力発電ファームや洋上の風力発電ファームだけでなく、数基から20基程度の風力発電装置がスコットランドやイングランドのいたるところで見られた。 たとえば、使用済核廃棄物処理工場で有名なイングランド北西部のセラフィールドやその南部のダンフリー地区には、そこかしこに風力発電装置が設置されていた。 以下は洋上の風力発電システム。 http://www.utility-exchange.co.uk/tag/scottishpower/ 課題は、立地域の地名(イーグルシャム)にもあるように、立地する前、この地域には森林賀があり、それを伐採し風力発電ファームとしていた。その森林には猛禽類が営巣などをしていたようで、ビジターセンターには猛禽類の写真などがあった。 猛禽類保護、バードストライクは、景観破壊問題とともに風力発電の課題であるが、スコットランドの場合、人口密度が北海道並であり、立地域のミティゲーションは相当程度可能であると思われる。 「スコットランド再生エネ開発」につづきます スコットランド総目次へ* |