メアリー・スチュアートの足跡を追って スコットランド2200km走破 エジンバラ王立植物園3 The Royal Botanic Garden Edinburgh (RBGE) 3 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 2020年10月1日公開予定 独立系メディア E-Wave Tokyo 無断転載禁 |
スコットランド総目次へ* 王立植物園1 王立植物園2 王立植物園3 王立植物園4 王立植物園5 王立植物園6 王立植物園7 王立植物園8 王立植物園9 王立植物園10 王立植物園11 王立植物園12 ◆エジンバラ王立植物園 The Royal Botanic Garden Edinburgh (RBGE))3 <ハーバリウム:植物標本館> RBGEの植物標本館(エジンバラの敷地にある専用の施設にある)は、世界をリードする植物コレクションと見なされ、300万を超える標本を収容しています。 植物標本館が形成される前は、植物コレクションは王家直属の庭師(Regius Keeper)の私有財産である傾向がありました。現在の形の標本は、1839~40年にエジンバラ大学とエジンバラ植物学会のコレクションを融合したものです。RBGEの植物標本館は、1964年に現在の専用の建物に移転しました。 長年にわたり、R.K.グレヴィル(R.K.Greville)やジョン・八ットン・バルフォア(John Hutton Balfour)のような個人が所有する多数のコレクションが追加されています。また、グラスゴー大学、セントアンドリュース・ハル大学などの研究機関が所有する標本も追加されてきました。 最も重要な歴史的コレクションは、1965年にグラスゴー大学の外国植物標本館に永久貸付として寄託されたジョージ・ウォーカー・アーノットのコレクションです。このコレクションには、19世紀半ばのすべての主要な収集家、特にインド、北アメリカ、南アメリカ、南アフリカなどからの標本が含まれています。 また、「フッカーとアーノット(Hooker & Arnott)」によって植物種について記述された印刷資料(type material)も含まれます。20世紀初頭以降は、標本館のスタッフのメンバーによって標本の収集を行っています。 植物標本館に収集された標本のおよそ33%は、データベース化されていて、このサイトから検索できます。 <図書館> RBGEの図書館は、植物および園芸の専門的な資料に関するスコットランドの全国的な参考文献の収集を行っています。約70,000冊の本と15万冊の定期刊行物を所蔵する研究図書館は、国内最大級の図書館の1つです。RBGEで研究および教育されている特定のテーマ・分野を支援するために作られました。 庭園スタッフと学生が主なユーザーですが、訪問研究者も利用します。ただし、全国的な参考文献コレクションとして、図書館は直接、または電話や電子メールで一般の人々にも公開されています。 <インヴァーリス・ハウス(Inverleith House)> Inverleith Houseは18世紀の建物で、モダンな植物園の中心部に位置しています。1960年から1984年まで、スコットランド国立近代美術館の元の拠点であり、建物内部と庭園が展示されていました。その後、ベルフォードロードのより大きな敷地に移動しました。 それ以来、インバーリース・ハウスは現代アートギャラリーとして機能し、招待されたアーティストによる一時的な展覧会のプログラムを開催しています。その春のプログラムは、植物学の歴史的コレクションからの作品と標本、および現代及び現代アーティストによる展示に焦点をあてたものでした。ギャラリーはエジンバラ王立植物園によって管理されています。 <地域の専門庭園> ◆ベンモア(Benmore)> 主な記事:Benmore Botanic Garden ベンモア植物園の眺め Source:Wikimedia Commns CC BY-SA 2.0, Link スコットランドの西海岸に位置するベンモア植物園は、エジンバラの中心市街地よりも湿気が多く穏やかな海洋気候を体験できます。ベンモアは、降雨量の多い地域で、特に針葉樹やシャクナゲから樹木や低木なども育てています。コレクションのハイライトには、セコイアデンドロン(Sequoiadendron)通りと最近改装されたシダ類の展示館(Fernery)があり、イギリスと海外の希少なシダを展示しています。 ※セコイアテンドロン:セコイアデンドロンは、ヒノキ科セコイアデンドロン 属の巨木。セコイアデンドロン属の現生種は、S. giganteum1種のみである。 現存する最も巨大な樹木の1つ。アメリカ合衆国西海岸にあるシエラネヴァダ山脈西斜面の高地に自生し、現地では「ジャイアント・セコイア」とか「大きな木」などと呼ばれている。(Wikipediaより) ◆ダウィック(Dawyck) 主な記事:Dawyck Botanic Garden スコットランド国境の町ピーブルズ(Peebles)の南に位置するダウィック植物園は、世界の涼しく乾燥した地域の丈夫な植物に特に適しています。ダウィックは、菌類(キノコ類)と隠花植物(クリプトガミクス)の多様性が高いことでも有名です。 ※隠花植物:隠花植物とは、顕花植物の対語であり、かつて下等植物とみなされた生物に対して使われていた分類用語で、現在は生物学用語として使われることはまずない。かつて、生物の分類を動物と植物に分けていた頃、植物の中で花の咲かないものに対してこの語が使われた。具体的には、以下のような生物がそこに含まれていた。コケ・シダ植物、も類、菌類など ◆ローガン(Logan) 主な記事:Logan Botanic Garden スコットランドで最もエキゾチックな庭園であるローガンは、ほぼ亜熱帯の気候で、南半球の植物に理想的な成長条件を提供しています。 写真:ローガン植物園の木生志だ類 Source:Wikimedia Commns CC BY-SA 2.0, Link <王立植物園エディンバラ・メダル> 2010年に設立された王立植物園エディンバラ・メダルは、RBGEの作業に関連するあらゆる分野での卓越した個人の貢献について表彰するものです(スタッフのメンバーまたは他の人の倍もあります)。 銀で打ち出されたメダルは、片面にシバルディア(タテヤマキンバイ)のモチーフがあり、もう片面にはロバート・シバルドの肖像画が描かれています。(以下はこれまでの受賞者です。) 2010:エドワード・ケンプ氏 2011:ティム・スミット卿 2013:バーノンH.ヘイウッド氏 2015:ピーターH.レイヴン氏 王立植物園4につづきます スコットランド総目次へ* |