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久々の「みなと横浜」歴史散歩
B「象の鼻」と「赤れんが倉庫」
青山貞一
掲載月日:2008年10月26日
無断転載禁


■青山貞一:久々の[みなと横浜] 歴史散歩(目次)

 @開港広場 
 A横浜三塔 
 B「象の鼻」と「赤れんが倉庫」
 C山下公園
 D海岸通りから元町へ
 E蘇る中華街
 Fトワイライト「みなとみらい21」
 Gブルーライト横浜
 Hダークナイト・イン横浜


歴史散歩地域の全景 出典:グーグルアース


■ウォータフロントを散歩する

 次に、横浜港のウォータフロントを散歩した。

 散歩のルートは、「開港広場」→「波止場会館」→「象の鼻」→山下臨港線プロムナード→「開港の道」→「赤レンガ倉庫」である。下の地図の現在位置が、波止場会館にあたる。 右下に行き先の「赤レンガ倉庫」が見える

 


散歩した通称「象の鼻地区」。
右側に赤れんが倉庫が見える。下は大さんばし。

出典:グーグルアース

 出発点となっている「波止場会館」の裏にから山下臨港線プロムナードに登る。このプロムナードは横浜港を一望できるデッキだ。

 この辺からは横浜の「みなとみらい21」地区が一望できる。



通称、MM21(みなとみらい21)地区
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10 2008.10.25

 下は横浜で有名なランドマークタワー。みなとみらい地区は、総じてビジネスゾーンで、その象徴がランドマークタワーとなっている。


撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10


■「象の鼻」地区を歩く

 下はプロムナードから撮影した通称、「象の鼻」部分で行われているウォータフロント整備。写真の部分は工事中でまだ市民に開放されていない。それにつけ、横浜港地区はいつきても土木工事が盛んだ(笑い)。


大さんばし埠頭ビルと「象の鼻」地区の整備
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10

 下の図はいわゆる「象の鼻」地区の基本設計平面図である。この図では、下(手前)が横浜税関側となる。工事は開港150周年記念の年である来年(2009年)に向けて急ピッチで進められている。


「象の鼻」地区の最終的整備イメージ看板
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10

 下の図はいわゆる「象の鼻」地区が完成した場合のイメージ図。横浜税関ビル、神奈川県庁も見える。



「象の鼻」地区の最終的整備イメージ看板
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10


「象の鼻」地区の整備が完了した地区
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10 2008.10.27

 私が散歩に出かける一週間前、「象の鼻」地区に関連し、以下の神奈川新聞記事が出ていた。


横浜の象の鼻地区/港の歴史語る遺構一般公開
               
神奈川新聞 2008/10/19

港の歴史を伝える貴重な遺構が公開され、
大勢の市民らが足を運んだ見学会=象の鼻地区

 横浜港発祥の地である「象の鼻地区」(同市中区)から発見された遺構の見学会が十九日、同所で開かれた。大勢の市民らが足を運ぶ中、専門家は「重要文化財並みの宝だ。市民は誇りに思ってほしい」と訴えていた。

 同地区は、横浜開港百五十周年事業の一環で、来年六月二日に約四ヘクタールの公園としてオープンする予定。今年五月、工事現場から開港から明治期にかけての遺構である鉄軌道(線路)と転車台(ターンテーブル)、旧横浜税関の倉庫基礎部分、石積みの防波堤などが見つかった。

港の歴史を伝える貴重な遺構が公開され、大勢の市民らが足を運んだ見学会=象の鼻地区

 公開されたのは、幅約三メートル、長さ約十五メートルにわたる鉄軌道(幅員一・〇六メートル)と四つの転車台(外径約二・五メートル)。元文化庁の主任文化財調査官の堀勇良さんは「もともとペリーが来航したといわれる場所。その後に大さん橋ができ、大型船が入れるようになった。明治二十八(一八九五)年にはこの鉄軌道と転車台が整備され、港から倉庫に運んだ。

 大正初期には(近くを走る)新港埠頭(ふとう)の貨物線にもつながっていた」などと歴史を説明した。

 横浜市歴史的資産調査会委員の米山淳一さんは「(転車台は)東京・汐留の再開発でも見つかったが、保存されなかった。状態良く残っていた意味でもこれは大発見だ」と価値を強調していた。横浜市では港の歴史を後世に伝える貴重な遺産として、来園者に親しまれる形で保存・展示する方針という。


 下の写真は、「開港の道」の一部となっている鉄橋。その昔は、この鉄橋の上を貨物列車が走行していたはず。線路が見える。


撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10

「開港の道」

 桜木町駅前から新港地区を経由し、そこから遊歩道で山下公園へ繋ぎ、さらに「横浜人形の家」の横を抜けてフランス橋から港の見える丘公園へ至る散策ルートが整備されている。

 2002年春に「赤レンガ倉庫」や「山下臨港線プロムナード」などが整備されて公開されたのに伴って設定されたコースだ。

出典:http://www.natsuzora.com/may/town/kaikonomichi.h
tml


■「赤れんが倉庫」地区を散歩

 「開港の道」から赤レンガ倉庫が見える。テントが多数出ている。何かイベントをしているらしい。


横浜港の一角にある赤レンガ倉庫(歴史的建造物)
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10 2008.10.27


赤れんが倉庫
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10 2008.10.27

 赤レンガ倉庫地域では、横浜タイ・フェスティバルが開催されており、多くのタイ人がフードコートを出展していた。


撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10

 フードコートは下のような感じ。


撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10

 下が有名な赤レンガ倉庫地区。現在、内部はアパレル、フード、装飾品などの気の利いた店が多数入っている。赤レンガ倉庫の先が横浜港である。


横浜港の一角にある赤レンガ倉庫(歴史的建造物)
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10

赤レンガ倉庫

 明治・大正時代に造られた煉瓦造の倉庫。

 日本各地にあるが、中には観光施設として転用されているものも見られる。煉瓦造の建物は、明治時代以降新たに興った産業や鉄道、軍などの施設として造られ、それ自身が歴史の証人であるといえる。

 また、耐震上の理由から現在では造られないため、独特のノスタルジーを感じさせ、地域のシンボル的な存在になっていることも多い。

   出典:Wikipedia


グーグルアースの3次元立体図でみた赤れんが倉庫。
出典:グーグルアース


撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10   2008.10.27


■横浜港と大さんばし

 横浜港の桟橋に接岸している海上保安庁の巡視船「しきしま」。


撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10

 下は赤レンガ倉庫から見た大桟橋。この桟橋に大きな客船が接岸し、上下船する。大桟橋は「成田空港」に準ずる設備でここからは世界各国に客船がたくさんでている。

 ※大さんばし旅客ターミナル公式Web

 私の学部では、毎年春にバスを連ねて横浜市のさまざまな施設を視察するが、この大桟橋で昼食としている。


大さんばし
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10 2007.10.25


大さんばし
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10 2007.10.27


横浜港の大さんばし 出典:横浜港大さんばし旅客ターミナル公式Web

 「山下臨港線プロムナード」には下のいろいろなタイルが道路に1枚1枚埋め込まれており、これを頼りに歩くことができる。


撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10 2007.10.25

 ここで、赤レンガ倉庫から「波止場会館」や「開港広場」がある出発点に戻った。下は戻る途中、プロムナードから撮影した横浜港大さんばしの付け根の地域である。



大さんばし埠頭ビル
撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera S10


つづく