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トルファン・カレーズ楽園1(Karez Paradise,Turfan)

 (新疆ウイグル地区トルファン)

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2015年1月22日 更新:2019年4月~6月
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 ここでは、トルファン博物館のカレーズについて概要を紹介します。

◆トルファン・カレーズ楽園 1 


トルファン・カレーズ楽園内の博物館入口
Source: Wikimedia Commons

 トルファン・カレーズ楽園( Turpan Karez Paradise)は中国新疆ウイグル自治区のトルファン市高昌区にあるカレーズの博物館で、乾燥地帯の地下水利施設であるカレーズをパノラマ展示で理解し、カレーズも実際に見ることができます。

 カレーズ楽園はトルファン市街地から5キロメートル、G213国道からも1キロメートルの亜爾郷二村にあり、交通が比較的便利な所で、トルファンの観光地になっています。このカレーズは800年前に作られた「ミイム・ハジのカレーズ」(Miyim Haji's Karez、中国語: 米依木・阿吉坎儿井)で、天山山脈から雪解け水を導く地下水路の下流部分が楽園の地下にあります。


トルファン・カレーズ楽園の地下通路
Source: Wikimedia Commons

カナート(カレーズ)とは

 カナートとは、イランの乾燥地域に見られる地下用水路のこと。同様のものをアフガニスタン、パキスタン、ウズベキスタン、新疆ウイグル自治区などではカレーズ(karez)といい、北アフリカではフォガラ(foggara)といいます。


モロッコにおけるカレーズ(カナート)
Source: Wikimedia Commons

 イラン高原を中心に各時代に出現したペルシア帝国が、ティグリス川・ユーフラテス川沿岸の古代メソポタミア文明を凌駕した点の一つにこのカナートという灌漑施設があったといわれます。現在に至るまで古代に起源を持つこの水路が使われている地域も多いといえます。


カレーズ(カナート)の横断面図
Source: Wikimedia Commons

 山麓の扇状地などにおける地下水を水源とし、蒸発を防ぐために地下に水路を設けたものです。山麓に掘られた最初の井戸で水を掘り当ててその地点から横穴を伸ばし、長いものは数十kmに達しっます。水路の途上には地表から工事用の穴が掘られ、完成後は修理・通風に用いられます。水路が地表に出る場所には、耕地や集落のあるオアシスが形成されています。耕地では小麦、大麦に加え、乾燥に強いナツメヤシ、近年では綿花やサトウキビなどの商品作物の栽培が行われています。


カレーズ資料へつづく