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熊本・震災がれき受け入れ
問題とその真相、講演記
青山貞一
掲載月日:2012年5月14日
 独立系メディア E−wave Tokyo


 この土日(2012年5月12日〜13日)、がれき広域処理問題の講演と助言で熊本市にでかけておりました。呼んでくれたの熊本県議歴が5期目にはいっている平野みどりさんという方です。

 平野さんご本人は、下の写真で分かるように、下半身不随でご自身では歩けず、車いすを使われています。

 旦那様や議員秘書、ボランティアのみなさんの支援で、どこにもで行かれ元気に活動されている、おそらく熊本で一番がんばっている県議さんだと思います。

 実際、2日間、市内のどこを歩いていても、県民、市民のみなさんが平野さんに話しかけられていたことからも、現地でいかに真摯かつ積極的にさまざまな社会問題を中心に取り組まれているかが分かるというものです。


平野みどり熊本県議会議員と一緒の青山貞一
2012年5月12日、熊本市日航ホテル前にて

 5月12日は羽田から飛び、お昼に熊本空港に到着しました。

 平野さんがプリウスで秘書の方と出迎えてくださって中心市街地に行き、食事を取った後、現在熊本市で積極的にがれき広域処理問題に取り組まれている県議、市議、熊大OB、NPO/NGOのみなさんと学習会と今後の作戦会議を持ちました。

 みなさんすごくよく勉強されているのにはびっくりです。私や池田こみちさんらがこの間、ホームページ、USTREAM/YouTubeに掲載してきたブログ、動画にも大変よく目を通されていました。

 作戦会議のメンバーと夜は懇親会を行いました。環境行政改革フォーラムの二見さん(広報幹事)も八代市からかけつけられました。

 翌13日(日)の午後2時から5時まで、熊本市中心市街地にあるパレアという250人〜300人規模収容可能な大ホールで講演会を行いました。



 聞けば、環境省の南川次官や担当課長が県民、市民に説明を開いた場所とのことです。あらかじめYouTubeで環境省幹部の説明を視聴していましたが、まったく説明になっていない単なるお願いで、質疑では水俣病や川辺川問題の拠点、熊本の住民、市民、県民、NGO/NPOからの厳しい質問に、立ち往生していました。さらに環境省の担当課長が来たときの議事録を見ると、施行規則などに関連する質問にその場で答えられず、ことごとく後日答えますという返事ばかりでした。





 そもそも熊本などに環境省の事務次官などがろくに事前に勉強もせず、政治家まがいにお願い行脚をすること自体、おかしなことだと参加者は口々に言っていました!


講演中の青山貞一 講演参加者が撮影


私の講演は手話とテイクノートがなされました!


私の講演は手話とテイクノートがなされました!

 その環境省は、何と27基もの仮設(とはいっても一基で数10億から数100億円もする)の焼却炉や溶融炉を宮城、岩手に設置するとともに、今まで環境省が誇大広告的に11年かかる19年かかるの瓦礫量の見積のインチキに加え、海に木質系がれきが大量に海に流れでていたなどで、当初の推定量より大幅に焼却がれき量が少ないことが分かってきました。


出典:青山貞一、池田こみち がれき広域処理講演パワーポイント
  

出典: 河北新報、2012年4月24日

 環境省がいままで、10億円近くを使い新聞テレビまで使い大々的に大本営発表し、市町村に圧力を掛けてきた誇大広告が、いかに国民無視、市町村無視であるかが分かってきました。そんなこともあり、今後2年で地元で対応が可能な状況が東北各県、各市町村への奈須りえさんら仲間の現地調査で分かって来ました。

 私は250枚のパワーポイントと動画をもとにお話ししました。その中には最近環境省が出した施行令などの法的諸課題、もともと瓦礫特措法が憲法違反の可能性も高い議員立法の顔をした官僚立法であること、さらに最後には川内原発、玄海原発事故時のシミュレーション結果などをふくめ約1時間50分講演、質疑を30分ほど行いました。







 福岡市、北九州市、東京などからも参加されており、終了後も質問や依頼がたえませんでした。帰りの飛行機出発ぎりぎりまで対応しました。

 がれき広域処理問題は、とかくバグフィルターの性能など科学技術、工学的問題が議論の中心となりがちですが、私たちの9回に及ぶ現地調査(津波被災地現地調査、放射線量調査など)そして3次元流体シミュレーションによる汚染状況、汚染構造調査によれば、宮城、岩手のがれきが240Bq/kg(通常の焼却炉で焼却の場合)以下なら燃やしても問題ないなどという環境省の言い分は、全頭検査するBSE検査ではあるまいし、およそ荒唐無稽なものであることが分かっています。


福島原発事故時にシミュレーションにおける宮城、岩手への影響
出典:青山貞一、鷹取敦(環境総合研究所)


宮城県内臨海部の空間放射線量は低くない
東京都市大学青山研究室と環境総合研究所は今年春まで
7回にわたり福島県及び三陸海岸地域の空間放射線量測定を実施



 もとより、政策面で国が巨額の広告費でマスコミを使って世論を情報操作したり、裏で自治体を補助、交付金で一本釣りをしたり、他方、国が事務連絡1枚で自治体にプレッシャをかけたりなど、政策的法的に多く問題があります。

 今回はかなりの時間をがれき特措法の制定過程、瓦礫特措法そのものが地方自治を蹂躙する憲法違反の可能性もあるトンデモ法であることにかなりの時間を費やしました。



 これに関連し、全国の市議、県議らでつくる研究会に参加されている議員の方から7月にその研究会の総会で話して欲しいと依頼されました。もともと国会議員がまったく思考停止、機能不全で官僚が秘密裏に法案を練り上げ、ほとんどパブコメもまともな審議もなく、昨年8月に特措法を衆参議員全会一致で制定したのですが、最大の問題はここにあると思えます。

 講演の最後では、いつものように、講演地近く(半径100km)にある原発が事故を起こした場合のシミュレーション結果をお見せしました。今回は鹿児島県の川内原発、佐賀県の玄海原発といずれも九州電力の原発が事故を起こした場合のシミュレーションです。

 講演当日は、手話、テイクノートを会場前列で対応されるなど、十分な心身障害者への対応がなされておりました。平野みどりさんならではのご配慮です。

 YouTubeなどに掲載するビデオカメラが3台動いていましたので、そのうちYouTubeなどで講演内容をごらんいただけるはずです。

 いずれにせよ、熊本は古くは水俣病、過去10年は川辺川ダム問題、さらに巨大処分場問題に市民、県民が全力を挙げてきた地域です。私は何としても県、市町村あげ、がれき処理を引き受けることのないようにと助言いたしました。また川辺川ダム問題同様、知事にも引き受けることがないよう進言します!


くまもとサプライズキャラクター くまモン

つづく