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北西の複合入浴施設 Source:Google Earth 現地ブロック案内 ヴェスヴィオ総合メニュー 用語集 本稿の解説文は、現地調査に基づく解説、写真撮影に加え、Wikipediaのイタリア語版を中心に英語版からの翻訳及び日本語版を使用しています。また写真は現地撮影分以外にWikimedlia Commons、さらに地図はグーグルマップ、グーグルストリートビューを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名をつけています。 ブロック SW ディオニウス・レリーフの家 複合浴場施設 ◆複合浴場施設(SW) ヘラクラネウム遺跡群と「パピルスのヴィラ」の間にある複合浴場施設の位置は、以下のグーグルマップの赤い丸の中にあります。具体的にはヘラクラネウム遺跡の北西にある「アリスティデスの家」のすぐ北西で「パピルスのヴィラ」の南東になります。 出典:グーグルマップ 以下はグーグルアースによってズームアップした複合浴場施設 Source:Google Earth 下は複合浴場施設の外観です。 北西の複合入浴施設 Source:Google Earth 複合浴場施設の概要 Source:AD79eruption - Google Sites 複合浴場施設は北西ブロックの北限に位置していますが、町の大きさを考えると、ヘルクラネウムにはどれだけ多くの浴場があるかは、驚くべきことです。その浴場は住民だけでなく、周辺地域からの訪問者にもサービスを提供していたことを忘れてはいけません。 1990年代後半に発見された大規模な水平面の建物(a)は、最初は寺院であると考えられていましたが、さらなる発掘調査で広大な浴場の建物であることが明らかになるまでは、発掘現場への出入り制限のためにほとんど埋もれたままの「熱複合体」の一部でした。 複合浴場施設の平面図 .Source:AD79eruption - Google Sites 切妻屋根がそのまま残っている状態で発見されたこの建物は、北側、西側、南側に3つずつある大きな長方形の窓から光が差し込まれていました。 吹き抜けの中央にある1つの窓を除いて、窓は火砕石の堆積物に遮られたままで、内部は古代に優勢だったに違いない明るい雰囲気とは対照的に、かなり暗くなっています。 側壁には大きな窓が長方形の隙間と交互になっていました。東側の端には、後ろの部屋につながった2つの小さなドアで囲まれた大きなニンファエウムがあります。 壁の表面の一部は、テグラエ・マンマタエ(tegulae mammatae)と呼ばれる大きな平らなタイルで覆われていました。 タイルは壁に向かって建てられ、そこからボスがタイルを一定の距離に保ち、熱気を循環させるための空洞を形成していました。部屋の大部分を占有して短い側面に提供され、近くの郊外の公衆浴場(テルマエ)のように、"samovar "加熱システムを装備した大規模な加熱プールです。 大規模な建物は熱複合体の一部を形成していただけで、そのうちの柱廊式ポルティコの一部が発掘されています(b)。この地域では、小舟の遺骨と馬の骨組みが発見されました。大理石の階段は、これらの浴場からプールや噴水、庭園などの装飾が施されたエリアを通って海へと続いていました。 <ヴェスヴィオ総合メニュー> |