■プラハ城のすべて(目次) (1)世界史とグーグルアース (2)チェコ・プラハの歴史 (3)ヤン・フスのこと (4)プラハ城に入る (5)プラハ城の歴史 (6)プラハ城の建築 (7)ヴァルダヴァ川とカレル橋 ■世界史とグーグルアース 高等学校時代、私は世界史が大好きだった。そんなこともあって、世界史を現地を訪れながらひとつひとつ紐解くのは、すごく楽しい。私は今まで調査や研究、発表などで多くの国にでかけたが、1日でも時間をとって、その国、地域の歴史的あるいは文化的遺産を見るようにしてきた。また現地の人々の生活のありようにも関心を持つようにしてきた。 インターネット、Webとデジカメ、デジタル・ビデオ・カメラという便利でリーズナブルなツールが世に出回ってからは、駆け足で見て回った足跡を探訪として、ホームページに掲載するようにした。 自己満足にすぎないものかも知れないが、読者から多くのメールをいただいた。というのも私の「世界紀行」や「歴史探訪」の論考では、できるだけ訪問先の歴史的背景を含め、また交通手段や宿泊先などできるだけ役に立つ情報を書き込んだからだ。 Google Map や Google Earth が自由に使えるようになり、誰でも自由に使える世界各国語による百科事典、Wikipedia は、訪問先の歴史、文化、建築物などを時代を追って解説してくれるので、それを論考の中で出典をつけ使うこととした。 ところで、あえて今回、「プラハ城のすべて」を執筆するきっかけとなったのは、グーグルアース(Google Earth)のシステムのなかでプラハ城の3次元立体画像が組み込まれたからに他ならない。 まずは下の映像を見て欲しい。ヴァルダヴァ川(日本ではモルダウ川)を見下ろす丘の上にプラハ城がデ〜ンと構えて立っている。 下の図はグーグルアースを表示するパソコンの全画面である。グーグルアースには以前から地形、建築物を含め3次元で世界の各都市や山、谷などの地形を立体表示する機能はあったが、個別の歴史的文化的建造物をビルトインしたのは比較的最近のことである。 グーグルアース上に3次元表示されたプラハ城 Source:Google Earth 下のプラハ城の3次元立体図は、角度、ズームイン、ズームアウトはもとより鳥瞰、俯瞰が自由自在である。空からまた地面から、しかも周辺の土地利用、自然を含め自由自在に見ることができる。もちろん、何10万円出して 現地に行っていてもこんな景観は見ようもない。 グーグルアースの3次元地図で見たプラハ城。左から二つ目の橋がカレル橋。 下の3次元画像は近づいて教会の上部から見たところだ。このように、グーグルアースは、世界史の学習に大きな新たな一歩を提供してくれた。 そこで、これを記念して、歴史と文化の解説をWikipediaにお願いし、現地視察したときに撮影したデジカメ画像を駆使し「プラハ城のすべて」を執筆してみたのである。 グーグルアースの3次元地図で見たプラハ城 つづく |