■プラハ城のすべて(目次)
(1)世界史とグーグルアース (2)チェコ・プラハの歴史
(3)ヤン・フスのこと
(4)プラハ城に入る (5)プラハ城の歴史 (6)プラハ城の建築
(7)ヴァルダヴァ川とカレル橋
■プラハ城の建築
プラハ城には、ゴシック様式の聖ヴィート大聖堂、ロマネスク様式の聖イジー教会のバシリカと修道院、そして宮殿、庭園、尖塔が含まれており、先の千年間のあらゆる建築様式を実態的にあらわしている。
聖ヴァーツラフ礼拝堂 出典:Wikipedia
大聖堂で最も有名な場所は聖遺物が保管された聖ヴァーツラフ礼拝堂であろう。
1344年から1364年にかけてペトル・パルレーシュにより建設され、リブ・ヴォールトを有する。
壁の下半分は、1300以上もの半貴石とキリストの受難が描かれた絵で美しく飾られ、その装飾のオリジナルは1372年から1373年に遡る。
プラハ城内の建築物、とくに大聖堂などの修復はは、ジョセフ・モッカー(Josef Mocker:22 November 1835 in Citoliby - 15 November 1899 in Prague) によって修復されている。
モッカーは、ボヘミアの建築家であり修復者であり、主にゴジック建築様式の分野で活躍した。モッカーはプラハ内の多くのボヘミア様式の古い建築物の修復に係わった。モッカーの修復成果は、多くの論議を巻き起こしたが同時にプラハにおいて多くの重要な業績、足跡を印している。
大聖堂の一角に刻まれているモッカー像
ジョセフ・モッカーの業績リストの一部
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- Reconstruction of the Church of St. Stephen in Prague
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belltower in Prague
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- Restoration of Karl?tejn castle
- Reconstruction of Konopi?t? castle
- Restoration of K?ivoklat Castle
- Restoration of Powder tower (Pra?na Brana) in Prague
- Restoration of the cathedral in Kolin
- Restoration of Old-New Synagogue in Josefov, Prague
壁の上半分は聖ヴァーツラフの生涯を描いた絵で、1506年から1509年にかけて作製された。
壁の中央部分には、ペトルの甥のインドリヒ・パルレーシュによって1373年に作製された、聖ヴァーツラフのゴシック像がある。
残念ながら一般見学者は礼拝堂に近づくことはできないが、入り口から覗くことは可能である。
鍵が7つ付いた小さなドアが礼拝堂の南西の隅にあり、ボヘミアの戴冠式用クラウン・ジュエルの保管庫へとつながっている。 出典:Wikipedia
下は建築中のプラハの大聖堂(聖ヴィート)。
城内の大部分は観光客に開かれている。現在、城の建物には国立美術館ボヘミアバロック部門、国立美術館ヨーロッパ絵画・中世部門、チェコの歴史について展示する国立歴史博物館、おもちゃ博物館、ルドルフ2世の収蔵品をもとにしたプラハ城絵画美術館といったいくつかの博物館が存在する。また、夏のシェイクスピア演劇祭がプラハ城の中庭で定期的に開催されている。
出典:Wikipedia
以下は、場内の広場で行われていたオーケストラのリハーサル。
プラハ城のある周辺はフラッチャニ(城の丘)と呼ばれている。プラハ全市の主な観光名所は深夜0時までライトアップされるが、フラッチャニに浮かぶライトアップされたプラハ城の姿は美しい。しかしプラハの夏至前後はサマータイムの影響もあり夜の22時近くにならないと完全に暗くならない。夜の治安も比較的安定しているプラハ市は、夜に名所を巡って歩く観光客も多い。プラハの他の名所のライトアップも見たいのなら早く夜がやってくる秋こそ観光にふさわしい。
下の2枚の写真はプラハ城の中庭。城はカテドラルの周辺を囲むようにあり、大部分の部屋は全入場券を入り口で示せば、見て回れる。ここは一時期、ハップスブルグ家の支配下にあったこともあり、マリア・テレーザの居城になっていたところ。 出典:Wikipedia
プラハ城のテラスにて
下はハップスブルグ家の女帝マリア・テレーザも使ったというプラハ城内の広間。
プラハ城ないの文物
プラハ城ないの文物
プラハ城やその周辺は市民の憩いの場にもなっている。
ギネスブックによると、プラハ城は最も古くて大きい城である長さが約570m、平均幅員は約130mもある。
グーグルアースの3次元地図で見たプラハ城
城外から見たプラハ城。中世の街そのもの
大聖堂やプラハ城をひととおり見た後、城の後部の路地を庭園方向に歩く。ここには、下の写真にあるように、小さな建築物が軒を連ねている。ここをさらに行くと、お土産物屋、カフェ、CDなどを売る店などもある。
この道をプラハ城の黄金小路と言っている。おとぎ話で出てくるような小さな家が並んでいる。その昔、この黄金小路にはチェコの有名な作家のフランツ・カフカも住んでたという。
グーグルアースの3次元地図で見たプラハ城周辺の建築物と庭園
下はプラハ城近くの庭園で撮影したすばらしい緑。
つづく
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