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●2008年2月22日午後 ヴェスヴィオ大噴火によって壊滅的な被害を受けた遺跡には、大別して①ポンペイと②エルコラーノのふたつがある。 今日は午前にソレント旧市街に出かけた後、午後からそのうちのひとつポンペイにソレントからでかけた。 ソレント駅からポンペイ駅には、ヴェスィオ周遊鉄道でわずか30分の距離だ。ヴェスヴィオ周遊鉄道の料金は1.9ユーロ(300円ちょっと)である。 ヴェスヴィオ周遊鉄道のソレント駅にて 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 ヴェスィオ周遊鉄道のポンペイ駅は、ポインペイ遺跡の真ん前にある。歩いて数分で世界遺産のポンペイ遺跡の入り口に到着する。 ポンペイ駅(正式には、Villa Dei Misteri秘儀荘駅)の位置は下の地図の左下にある。ポンペイ遺跡に行くには、周遊鉄道のポンペイ駅以外に別の鉄道の駅があるので要注意だ。 ソレントからポンペイ、ナポリからポンペイはそれぞれ30分である。ヴェスヴィオ山とポンペイは、下の地図にあるように20kmの近さにある。大噴火時は北北西の風が吹いており、ヴェスヴィオからポンペイに向け膨大な量の火山灰が移流、拡散、沈降した。しかし、その延長にあるアマルフィは高い山脈があり、大きな被害は免れた。 ソレントからポンペイへ 出典:Google Map より青山が作成 下の地図を見れば分かるが、ポンペイ遺跡には複数の出入り口がある。ポンペイ(秘儀荘)駅で下車すると、マリーナ門(Porota Marina)がすぐ近くだ。 ヴェスィオ周遊鉄道のポンペイ駅(正式にはVilla Dei Misteri、邦訳、秘儀荘駅) 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 以下にポンペイ遺跡の全体図を示す。 |
ポンペイ遺跡の全体地図 |
下の写真は私が入場したマリーナ門の入り口である。 2月ということもあり閑散としていた。ちなみにポンペイ遺跡には、マリーナ門、スタビア門、スーチェリア門、サルノ門、ノラ門、ヴェスヴィオ門、コルコラーノ門など多数の門がある。 通常はヴェスビィオ周遊鉄道のポンペイ(秘儀荘)駅の至近にあるマリーナ門あるいはナポリ・サルノ周遊鉄道の最寄り駅から入るスーチュリア門が使われる。 入り口、マリーナ門で11ユーロの入場料を払う 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 ポンペイ遺跡の入り口 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 ●注意事項 遺跡内に入るとすぐに、イタリア人のおじさんが「ガイドはいかが」と日本語で話しかけてくる。夏場の観光シーズンは、入場者が押すな押すなとなるらしいが、今回は2月、入場者はまばらだ。団体客もほとんどいない。 なお、夏場では相当の気温となるので水と帽子、日傘などが必須である。中では一箇所のカフェ兼休憩所以外では飲食はなく、高額である。イタリアではローマが異常に水など飲食物が高いが、ポンペイでも1ユーロ200円換算、すなわち日本の2倍以上高額とみておくこと。 また一端中に入ると最低でも3時間は歩きづめとなるので、くつも履き慣れたものがよい。さらに肝心なトイレも上記のカフェ兼休憩所以外にはないので、十分注意すること。 ローマはじめイタリア各地の遺跡、博物館などでは写真撮影は大部分制限はないが、教会などでは制限がある。また教会の室内ではフラッシュ撮影を禁止しているところが多い。ミサの最中のフラッシュ撮影は厳禁である。 下はマリーナ門から入ってすで撮影した写真である。 ポンペイ遺跡の入り口を入ってすぐの場所 撮影:Nikon CoolPix S10 さらに進むと進行方向左にアポロ神殿、右手にバジリカ(Basilica)がある。 ●アポロ神殿 マリーナ門を入り少し行って左にあるのがアポロ神殿である。アポロはポンペイの守護神である。 アポロ神殿のうち最初に作られた部分は、実に紀元前6世紀であり、ポンペイの建造物にあって最古の神殿とされている。その後、アポロ神殿は増築されており、AD1世紀のネロ帝時代に装飾がほどこされた。 当時は、48本の円柱で囲まれた長方形のけんぞうぶつであったが、現在に残るのは2本のみである。 「フォロ」にあるアポロ神殿の遺跡 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 ●古代の裁判所、バジリカ(Basilica) 一方マリーナ門を入ってすぐに右にある遺跡がバジリカである。 イシス神殿の平面図、側面図、立面図、パース 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10
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