|
|
@手続の概要 A一度あった原案提出 B改正案の落とし穴 C同床異夢の2/3 D世論調査の行方 E脱原発条項を! F改憲・立憲トピックス ところで、憲法改正はステップ1の憲法原案の国会への提出からはじまる。 この原案の提出は、上述のように衆院、参院のどちらから国会に提出してもよいことになっている。衆院の場合は、100人以上、参院の場合は50人以上の賛成が必要となる。 ◆過去(2012年)にあった憲法改正原案の国会提出 先に述べたように、憲法改正原案は、過去、衆院で一度、「一院制」についての憲法改正原案が提案者、賛成社あわせて130名で提出されたことがある。結果的にこの憲法改正原案は、会派・政党の正式な機関承認を得ていない」という理由で、衆議院(横路孝弘議長)に受理されなかった。これは大マスコミがあまり記事にしなかったので、多くの国民が知るところにはなっていなかった。 このときは、以下のように自民、民主、みんな、新党大地、国民新党など、共産党と社民党以外の衆議院国会議員20名により提案され、別途120名の賛成者を得ている。すなわち、衆院での要件の100名をはるかに超えて提案されたのである。
参考のため、以下に賛成者120名の議員名を以下に列記する。参議院から衆議院に鞍替えした田中康夫(新党日本)は、衆議院議員になったら「一院制」に賛成し、賛成者に名を連ねていることが分かる! またこの時点から民主党(当時)のなかに、多くの賛成者がいることもわかる。 一院制実現のための憲法改正原案(2012年4月27日提出)の賛成者 この憲法改正原案は、130名の提案者など、法律の要件を満たしていたにもかかわらず、「会派・政党の正式な機関承認を得ていない」という理由で、衆議院(横路孝弘議長)に受理されなかった。具体的には、「機関承認がない議案は受理しない」という衆議院独特の慣行が、この憲法改正原案にも適用された。この慣行(機関承認制度とも呼ばれる)は、知る人ぞ知る、「議員立法」を妨げる要因にもなってきたものだ。 参考:幻の憲法改正原案 なぜ葬り去られたのか 〜シンポジウム 「憲法論議におけるメディアの責務」から〜 ヤフーニュース つづく |