エントランスへはここをクリック   


今日は、日隅一雄さん(故人)

のお誕生日ですね。

青山貞一 Teiichi Aoyama
掲載月日:2015年1月30日
独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁


 今日は、日隅一雄さん(故人)のお誕生日ですね。

 私は日隅さんの生前、日隅さんからの依頼で、一緒に「審議会革命」という本を出しました。その本がでる頃、「みんなのメディア作戦会議」というタイトルで立教大学で日隅さんが司会を行いシンポジウムを開催しました。2009年のことです。

◆青山貞一 :図書紹介 「審議会革命」英国公職コミッショナー制度に学ぶ
 http://eritokyo.jp/independent/aoyama-col8759.htm

 このシンポには日隅さん、青山の他、白石草さん、醍醐聡さん(当時東大大学院教授)、服部孝章さん(立教大学教授)、三井マリ子さん(女性政策研究家)、中野真紀子さん(デモクラシーナウ!日本代表)らが参加されました。また立教大学の大きな階段教室で行われたシンポジウムの内容がインターネットで全国生中継され、さらに質疑応答は会場だけでなく、全国各地の視聴者とも行うという、当時としては画期的な会合でした。

◆青山貞一:みんなのメディア作戦会議
 http://eritokyo.jp/independent/aoyama-infocol002.htm

 当時(そして今も)、新宿御苑の近くにあります東京共同法律事務所で総務省相手の行政訴訟をしており、公判前の準備会合をその事務所で行っていたこともあり、行くたびに会議室で議論していると、私の声が大きなこともあり、日隅さんが会議室に顔を出され話をしました。

 その後、同事務所の弁護士から日隅さんががんのなかでもとりわけ難しいがんになられたことを知らされました。おそらくステージW、すなわち末期のがんだったはずです。

 日隅さんの同僚の弁護士からそれを聞かされた直後、日隅さんが青山に電話をかけてこられ、ご自身がどこまでできるか分からないけれど、自分の友人、知人と岩波ホールにある会議室で、対談を行いたいのでぜひ、対談者になって欲しいとおっしゃられました。

 私は2人目の対談者として岩波書店の会議室で対応しました。最初に日隅さんが問題提起し、その後青山が講演を行い、その後、議論するという段取りでおこなわれました。

◆日隅一雄×青山貞一対談参加記〜審議会の暴走と止めよう〜
 http://eritokyo.jp/independent/aoyama-his003...html


最後にお会いしたときの日隅一雄弁護士(右)
出典:YouTube

 すでに日隅さんのご容体は相当悪かったのですが、当日(1月30日の誕生日)は最後までつきあっていただくことができました。それから数ヶ月後、日隅さんは逝去されました。

 ご承知のように、日隅さんは産経新聞社の記者として活躍された後、司法試験に合格され弁護士になられ、主として情報公開問題、審議会問題、マスメディア問題などで活躍されました。私と池田こみちは、ある時期、4年ほどフジテレビのシンクタンクに勤務していたことがあり、日隅さんとは、同じフジサンケイグループ出身だよね、と話していました。

 日隅さんとの接点は、私が独立系メディア(当時は今日のコラムと言っていました)に書いた、英国のセラフィールドという使用済核燃料再処理工場が大量のプルトニウムを海に流したというトンデモナイ大事故を日本の大メディアがこぞって報道しなかった問題をご覧になられ、それを日隅さんがマスゴミ...というタイトルの著書に引用したいと連絡されてきたのが最初です。

日隅一雄さんのご冥福を改めてお祈りいたします。

<参考>

◆日隅一雄著:マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか(補訂版)? 権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する 現代人文社刊

★日隅一雄さんからのメッセージ OurPlanetTVYou Tube

◆青山貞一、「社会正義」が死語の日本で体を張る弁護士
 http://eritokyo.jp/independent/aoyama-col8058..html

◆青山貞一:希有で秀逸、社会正義の塊りのような日隅一雄さんをしのぶ