シルクロードの今を征く Now on the Silk Road ヴェネツィア( Venezia、イタリア) はじめに 5 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 共編 掲載月日:2019年4月20日、改訂公表予定2020年7月1日 独立系メディア E-wave Tokyo |
<ヴェネツィア総合メニュー> ヴェネツィア1 ヴェネツィア2 ヴェネツィア3 ヴェネツィア4 ヴェネツィア5 本稿の解説文は、現地調査に基づく開設に加え、Veneziaイタリア語版を中心にVenice英語版からの翻訳及び日本語版を使用しています。また写真は現地撮影分以外にWikimedlia Commons、さらに地図はグーグルマップ、グーグルストリートビューを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名をつけています。 ◆はじめに5(Venezia、イタリア、Venice) 交通 水上バス リアルト橋付近のカナル・グランデを走行する水上タクシーと水上バス Source:Wikimedia Commons CC 表示-継承 3.0, リンクによる 先述したとおり、島には車の乗り入れができないため、島内や島同士の連絡には水上バス(ヴァポレット、vaporetto)が専ら用いられています。島内の移動にはヴァポレットのほか徒歩、水上タクシー(モトスカーフィ、motoscafi)、さらに橋がかかっていない運河の両岸を行き来するため渡し船(トラゲット、traghetto)がしばしば用いられます ヴァポレットの運行を行っているのはACTV社で、同社はそのほかにローマ広場とマルコ・ポーロ空港など各地の間を結ぶ路線や、さらにはリード(リド)島、本土のメストレ地区における路線バスの運行も担っています。 水上バスはヴェニス島内の大運河を通るもののほか、外周を回るもの、ムラーノ島、ブラーノ島などへの路線など現在25路線ありますが、普通路線はルートごとに1から82までの番号(欠番もあり)がつけられており、深夜便やフェリー、急行など特殊便にはアルファベットがつけられています。 2010年現在、観光客に対する乗船賃は島民や島で働く人たちに比べて4倍程度の料金設定で、距離に関わりなく1回6.5ユーロです。 乗船場の売り場か、町中にあるタバッキと呼ばれるキオスクなどで乗船券を購入し、船着き場にある刻印器で刻印してから乗船する形になります。乗降船時に改札はありませんが、まれに船内で検札があり、乗船券を保有していなかったり、乗船券への刻印をしていなかった場合、39ユーロの罰金が科せられます。 この切符の他、ICカードで12時間、24時間、36時間、48時間、72時間、1週間という、各々の有効期限内は乗り放題のとなるカードも発売されています。このカードを用いる場合、船着き場にある刻印器(バスの場合は、バス内にもある)で端末にかざしてから乗船します。 2010年現在、24時間パスは18ユーロ、1週間パスは50ユーロで、空港やサンタ・ルチア駅などのACTVカウンターで購入できます。 陸上交通 ヴェネツィアと本土の間を結ぶ自動車橋は全長が約4kmあるリベルタ橋で、それに並行して鉄道の橋が架けられています。後者が先に開業しました。リベルタ橋は後述のトラムの開業によって自動車とトラムの併用橋となりました。 ローマ広場には駐車場とバスターミナルが設けられており、自動車・バスで入島するものはここでヴァポレット、フェリー等への乗り換えをすることになります。 鉄道 ローマ広場からカナル・グランデを挟んだ先には、ヴェネツィア本島におけるトレニタリアのターミナル駅であるヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅があります。2008年には、この間にコスティトゥツィオーネ橋が架けられ、行き来が容易になりました。 サンタルチア駅前 3つの象さんの像がありました。 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S10 サンタルチア駅前 3つの象さんの像がありました。 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S10 サンタ・ルチーア駅にはユーロスター・イタリアやインターシティに代表されるローマ・ミラノなどイタリアの各地へ向かう列車、さらには近隣のオーストリア・ドイツ・スイスなどへ向かう国際列車が発着しています。 またベルモンド社が運行する企画列車のベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス (VSOE) も、この駅を終着駅としています。ここは鉄道利用の場合の入島拠点であり、ローマ広場と同様に駅前へヴァポレットの乗り場が設けられています。 本土側のメストレ地区にはヴェネツィア・メストレ駅があります。線路容量に限りがあることや折り返し時間の短縮を図るため、サンタ・ルチーア駅に立ち寄らずメストレ駅をヴェネツィアにおける発着駅としている列車も存在し、これらの列車を用いてヴェネツィアの本島に向かう場合は、同駅での乗り換えを必要とします。 現在、メストレ地区を中心にライトレール(トランスロール式ゴムタイヤトラム)の整備工事が進んでおり、リベルタ橋を介してヴェネツイア本島のローマ広場に乗り入れているT1系統とメストレ駅に乗り入れているT2系統があります。 ローマ広場からマリッティマを経由してトロンケット島を結ぶ新交通システムとして、ヴェネツィア・ピープル・ムーバーが運行されています。 航空 ヴェネツィア本島の真北には国際空港であるヴェネツィア・テッセラ空港(マルコ・ポーロ空港)があり、ヴェネツィアへの空の玄関口として機能しています。 空港から島へはACTV社の運行する路線バスやATVO社の運行するプルマンバス(ともにローマ広場へ乗り入れる)、さらにAlilaguna社の運行する水上バス(本島各地やムラーノ島、リド島に発着)を用いてアクセスすることが可能です。 またライアンエアーなど一部の格安航空会社は、ヴェネツィアから北に30kmほど進んだところにあるトレヴィーゾに設けられたトレヴィーゾ空港をヴェネツィアの玄関口と位置付けており、同空港からローマ広場までを直接結ぶシャトルバスが設定されています。 中長距離航路 リベルタ橋で本島のローマ広場へ自動車で渡る直前にあるトロンケット島には、大型旅客船の入港が可能な港があり、世界各地からのクルーズ客船やアドリア海沿岸の複数都市とを結ぶフェリーが発着しています。 観光 1725年~1730年のサンマルコ広場, メトロポリタン美術館所蔵 『バシリカのあるサン・マルコ広場』カナレット(1730年) Source:Wikimedia Commons パブリック・ドメイン, リンクによる 左から順に、鐘楼、造幣局、ドゥカーレ宮殿 Source:Wikimedia Commons CC 表示-継承 3.0, リンクによる サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂 Source:Wikimedia Commons CC 表示 2.0, リンク サン・ジョルジョ・マッジョーレ Source:Wikimedia Commons CC 表示-継承 3.0, リンクによる ・カナル・グランデ ・ジュデッカ運河 ・サン・マルコ広場 ・ゲットー ・時計塔 ・フェニーチェ劇場 教会 ・サン・マルコ大聖堂 ・サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂 ・聖ジョルジオ・デイ・グレーチ大聖堂 ・サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂 ・サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂 ・サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂 ・サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会 ・レデントーレ教会 ・サン・ザッカリーア教会 宮殿 ・カ・ドーロ ・カ・ダーリオ ・カ・ダ・モスト ・カ・フォスカリ(ヴェネツィア大学) ・カ・ペーザロ ・カ・レッツォーニコ ・パラッツォ・コルネール ・ドゥカーレ宮殿(ドージェ宮) ・パラッツォ・ジュスティニアン ・パラッツォ・カヴァッリ=フランケッティ ・パラッツォ・ゼン 橋 ・リアルト橋 ・スカルツィ橋 ・アッカデーミア橋 ・リベルタ橋 ・ため息橋 ・プーニ橋 ・パラディーゾ橋 ・パーリア橋 ・カラトラーヴァ橋 ・グーリエ橋 ・テッテ橋 博物館・美術館 ・アカデミア美術館 ・国際現代美術館 (ヴェネツィア) ・ムラーノ・ガラス美術館 ・市立自然史博物館 ・ペギー・グッゲンハイム・コレクション ・ヘブライ博物館 ・東洋博物館 ・ヴェネツィア海軍博物館 文化 ヴェネツィア・カーニバルの仮面と衣装を身にまとった参加者 Source:Wikimedia Commons CC 表示 2.0, リンクによる ・ヴェネツィア・カーニバル ・ヴェネツィア・カーニバル(謝肉祭) - 毎年2月に開かれる。 ・仮面舞踏会 - ヴェネツィアが発祥。 ・ヴェネツィアン・グラス ・FBCウニオーネ・ヴェネツィア 毎年5月に、「海との結婚」と呼ばれる祭りが開かれます。この海に町を築いた人々が、海と運命を共にすることを誓い、その証に海へ黄金の指輪を落とし、盛大に祝います。 人物 ・マルコ・ポーロ ・アンドレーア・ガブリエーリ ・ジョヴァンニ・ガブリエーリ ・アントニオ・ヴィヴァルディ ・ジャコモ・カサノヴァ ・ルイジ・ノーノ ・ジュゼッペ・シノーポリ ・ヴェネツィアのドージェ一覧 ヴェネツィア共和国の歴史1へつづく |