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シルクロードの今を征く

Now on the Silk Road


大唐西市博物館 視察23

唐三彩・壺

(Xi'an 中国)

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2015年1月22日 更新:2019年4月~6月 更新:2020年4月1日
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 本稿の解説文は、現地調査や現地入手資料、パンフなどに基づく解説に加え、百度百科中国版から日本への翻訳、Wikipedia 日本語版を使用しています。また写真は現地撮影以外に百度百科、Wikimedlia Commons、トリップアドバイザーさらに地図はグーグルマップ、グーグルストリートビュー、百度地図などを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名を記しています

大唐西市博物館視察23



  唐三彩・壺

西市の陶磁器・唐三彩製造業

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900



撮影:池田こみち Nikon Coolpix S990




双龙白瓷壶=双龍柄白磁壺(両側に龍の柄がついた白磁の壺)
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S990



三彩执壶=三彩執壺(三彩の手がついた水次=ピッチャー)
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S990



双龙白瓷壶=双龍柄白磁壺(両側に龍の柄がついた白磁の壺) 手前の壺
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S990



左側(奥):黑釉执壶=黒釉執壺(黒釉薬による手付き壺)
右側(手前):黑釉陶罐=黒釉陶製容器(黒釉薬による陶製の茶器)
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S990

 注)唐三彩(とうさんさい)とは

 注)唐三彩(とうさんさい、拼音: tángsāncǎi、三彩とも)は唐代の鉛釉を施した陶器で、
  主として副葬用に制作された。いわゆる唐三彩は唐代の陶器の上の釉薬の色を
  指し、後に唐代の彩陶(上絵を施した陶器)を総称する語として使われるようにな
  った。唐代の陶器の釉薬の色は非常に多く、クリーム色、赤褐色、薄緑、深緑、藍
  色、紫などがある。中でもクリーム色・緑・白の三色の組み合わせ、或いは緑・赤褐
  色・藍の三色の組み合わせを主としていることから三彩と称されている。




手前の皿:三彩小盏=三彩小盞(唐三彩の小さな杯:さかずき)
奥の脚付き器:三彩三足罐(唐三彩の三つの足のついた容器)
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S990

 注)罐とは、(金属製・陶磁製で円筒形の)つぼ,缶。水や湯を入れる。




手前の皿:白瓷盘=白磁盤(素焼き陶器の水桶)=白磁皿
奥の壺 :三彩小瓶(唐三彩の小さな壺) 
白い皿は別
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S990

 注)盘とは、洗面用具(木製の場合もある)、たらい、水桶




三彩七星盏=三彩七星盞(唐三彩の七個の茶器セット)
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S990



三か国語解説
耀州窑青釉牡丹萱草纹尊

Light-colored glazed vase with peony and tendril carvings
 The vase has a round mouth, curved edge, long neck, wide shoulder, full stomach and a round base. It is covered with lily and peony patterns. There are two round string patterns between neck and shoulder, a round leaf pattern on the shoulder, and both the patterns employ carving and cutting skills. The maker uses tools made of metal orbamboo and draws various patterns on vessels when they are not completely dry. The pattern is carved and other decoration is drawn, the line is then smoothened and boldened. The decoration pattern is thin as silk emphasizing on clarity and order. The pattern is complex but clear, just like the Bas-relief decoration. The decoration pattern layout follows a sequence and the knife skill employed has to be smooth, sharp, free, full of power and strength. This elegant cup is lush and modest. Caliber: 12.6 CM, Height: 20 CM, Diameter of Bottom: 11.5 CM 
Museum collection

◆耀州窑青釉牡丹萱草纹尊 北宋(960--1127)
口径12.6 cm,高20 cm,底径11.5 cm 馆藏
折沿,直颈,丰肩,鼓腹,圈足。该尊器身满布缠枝茎叶的萱草纹,围绕在牡丹花的周围,颈肩结合处刻有两周弦纹,肩部刻有一周草叶纹。胎体灰白,较薄,质地坚密,通体施青釉,色泽光润,青中闪黄。纹饰采用刻划结合的装饰手法,主要用金属或竹做成的工具,在未完全干透的器皿胚胎刻画出各种花纹、主题纹饰,刀法犀利,线条流畅而奔放;划陪衬纹饰时,纤细如丝,排列有序,整体纹饰层次清楚,繁而不乱,有浅浮雕的装饰效果。器身丰满端庄,颇具优雅之风。耀州窑位于陕西铜川市,因地属古耀州而得名,也叫铜川窑。耀州窑的地位很高,在文献中有“巧如范金,精比琢玉”的记载。刻花纹饰曾受越窑、龙泉窑刻花青瓷的影响,刻花题材丰富,牡丹纹是常见的装饰题材之一。

<日本語訳> 耀州窯青釉牡丹唐草紋酒器
 この酒器(壺)は口が丸く、曲線を描いた縁取りが有り、首が長く、広い肩をもち、膨らみは大きい丸形をしています。全体を牡丹唐草の模様で覆っています。首と胴を繋ぐ部分には二重の線で区切られており、肩の部分には丸い葉がぐるり飾られ、いずれの模様も彫刻と削りの高い技術を用いています。作者は金属または竹を用いた道具で完全に乾く前に模様を描いたものと思われます。図案が陶土に刻まれ、その他の装飾が恵果彼、線を滑らかに引いて強調します。装飾模様は絹のように繊細で透明度と端正さが強調されており、まるで朝浮き彫りの様です。繰り返される装飾模様から、使用された刃物は非常に切れ味が良く、鋭く、使いやすくまた、力強くなければならなかったことでしょう。この優雅な酒器は青色がみずみずしく、慎み深い色合いです。
口径:12.6cm、高さ:20cm、底部の直径:11.5cm 博物館収蔵

出典:国連UNESCO世界遺産 シルクロード 





奥の容器::三彩鸳鸯酒卮=三彩鴛鴦酒杯(唐三彩の鴛鴦形のさかずき)
手前の蓋物:白瓷粉盒=白磁化粧盒(素焼き白磁の化粧用容器)
撮影:池田こみち Nikon Coolpix S990


視察24へつづく