シルクロードの今を征く Now on the Silk Road ドウシャンベ (Tajikistan、タジキスタン) 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 共編 掲載月日:2015年1月23日 更新:2019年4月~6月 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
| 総合メニュー(中央アジア) 次はタジキスタンの首都ドウシャンベです。 ◆ドウシャンベ(Dushanbe) ![]() ドウシャンベ の市章 Source:Wikimedia Commons ![]() ドウシャンベ Source:Wikimedia Commons ![]() 出展:Wikipedia ドゥシャンベ(Душанбе)は、タジキスタン共和国の首都。2008年の人口は679,400人。都市名はペルシア語に由来し、土曜日の「二日後」の意味である。月曜に市場が開かれた村から急成長したためである。1961年までは、「スターリンの町」を意味するスターリナバード(Stalinabad)という市名であった。 歴史 ドゥシャンベの地は紀元前5世紀の遺跡も残る古くからの定住地ですが、19世紀まで町というより村という程度の規模でしかありませんでした。 ロシア革命後、ボリシェヴィキの影響が中央アジアに及んでくると、タジク人・ウズベク人反革命軍の拠点となります。ブハラ・アミール国(マンギト朝)の最後のアミール、アーリム・ハーンはこの地に逃げ込みました。(その後、カーブルに亡命)。 1922年、ドゥシャンベは赤軍の手に落ちました。1925年には村から町へ行政上、昇格し、タジク自治ソビエト社会主義共和国の行政府が置かれました。 中央アジアのソビエト連邦領が民族境界によって各共和国に区分されると、1929年にドゥシャンベの一帯はタジク・ソビエト社会主義共和国となり、その首都に指定され、スターリンにちなんで「スターリナバード」となりました。1961年、ニキータ・フルシチョフのスターリン批判で、ドゥシャンベの名に戻されます。 ソ連時代、この地方は綿花や絹の大生産地に変えられ、ソ連中から人々が移住させられました。タジク人も地方から流入、人口が急速に増えます。 アゼルバイジャンで起きた反アルメニア暴動(スムガイトポグロム)から逃れた亡命アルメニア人がタジキスタンに移住する、という噂から、1990年、住宅難のタジク人の間で、ドゥシャンベ暴動が起こりました。ミハイル・ゴルバチョフのペレストロイカと時期を同じくしたため、南コーカサスや中央アジアでの民族主義増大に繋がりました。 1992年からのタジキスタン内戦で、市は甚大な被害を受けますが、今日ではタジキスタンの首都として近代化が急速に進んでいます。 民族構成 ![]() 出展:Wikipedia 内戦以前はロシア人が人口の多数を占めていました。1959年には107,263人(47.83%)がロシア人と半数を占め、タジク人は41,933人(18.70%)に過ぎませんでした。 その後、1989年にはロシア人194,691人(32.37%)、タジク人235,392人(39.13%)と割合が逆転し、内戦を経てロシア人は激減し2010年には19,061人と最盛期の10分の1の規模となり、わずかに2.63%を占めるのみになりました。 タジク人の割合は(89.50%)にまでなり、人口構成のタジク人化が進みました。ウズベク人も48.661人(6.71%)とタジク人に次ぐ規模となっています。かつてはロシア人が半数を占めていたためにロシア語が共通語でしたが、エモマリ・ラフモン大統領によるタジク民族主義の影響でタジク語に一本化されつつあります。 気候 地中海性気候(Csa)。 他の中央アジアの都市に較べると雨量が多い。しかし、夏は暑く乾燥する。冬は周囲の山脈の影響でシベリアからの寒気をさえぎり、寒さを多少緩和している。 ![]() 出展:Wikipedia ![]() 出展:Wikipedia 経済 近郊に石炭、鉛、ヒ素の鉱脈がある。綿織物で有名なドゥシャンベはシルク、機械、電気製品、衣料品、革製品、トラクター部品、食糧も生産します。 交通 ![]() ドゥシャンベ駅 Source:Wikimedia Cmmons 市内交通はトロリーバスが中心です。市内交通はバスやトロリーバス等ではプリペイド式のICカードによる乗車システムが導入されています。 ドゥシャンベ空港があります。近年、近代化工事が行われています。タジキスタン航空のハブ空港です。 観光 ・ハジ・ヤコブ・モスク(Haji Yakoub Mosque) ・考古民族博物館(Museum of Ethnography) ・国立タジキスタン総合博物館(Tajikistan unified museum) 姉妹都市 ザンビア ルサカ(ザンビア) イエメン サナア(イエメン) チュニジア モナスティル(チュニジア) オーストリア クラーゲンフルト(オーストリア) パキスタン ラホール(パキスタン) アメリカ合衆国 ボルダー(アメリカ合衆国) アフガニスタン マザーリシャリーフ(アフガニスタン) ドイツ ロイトリンゲン(ドイツ) ロシア サンクトペテルブルク(ロシア) イラン シーラーズ(イラン) ベラルーシ ミンスク(ベラルーシ) 中華人民共和国 ウルムチ(中国) イランの旗 テヘラン(イラン) トルコ アンカラ(トルコ) ウズベキスタン ブハラ(ウズベキスタン) サマルカンド・ブハラへつづく |