グアム現地総合調査 アプラ港1 概要と歴史 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 2019年1月24日公開 独立系メディア E-Wave Tokyo 無断転載禁 |
グアム島全体目次 アプラ港1 概要と歴史 アプラ港2 軍事施設 アプラ港3 軍事設備 アプラ港 探索 ◆アプラ港 概要と歴史 以下はグアムにあるアプラ港の位置です。 出典:グーグルマップ 出典:グーグルマップ 以下は空から見たグアムのアプラ港の全景です。 グアムのアプラ港の全景 Source :Wikimedia Commons アプラ港は、グアムのアメリカ合衆国領土の西側にある深海の港です。港は南のオロテ(Orote)半島と北のカブラス(Cabras)島によって形成されています。南に向かって、港は狭くなり、再び広がって内側の港を形成します。 アプラ港の南端はグアム海軍基地です。他方、北端は商業港で、年間約200万トンの貨物を処理しています。アプラ港は太平洋で最高の自然の港の一つと考えられており、多くの観光客を魅了しています。 もともとアプラ(Apra)はチャモロ(Chamorro)の単語apapa 'low'から来ています。アパパは、現在カブラス島である元々の名前をとっています。スペイン統治時代には、聖人の名前が追加され、この地域はサン・ルイス・デ・アプラ港として知られるようになりました。 かつてアプラ港は豊かな漁場がありました。それは、より頻繁に使用されるようになったピティ(Piti)とサメイ(Summay)の港が開いた19世紀、ウマティック(Umatic)と中央ハガニア(Central Hagatna)の港の場所となりました。 ピティ(Piti)はハガニア( Hagatna)のメイン港で、サマリー(Summay)は捕鯨船の休憩所として使われていました。年間60隻もの捕鯨船がこの港を訪れました。ハガニアはグアムの首都でしたが、サマリー(Summay)の街の商業と金融の地区になりました。 捕鯨期間中、アプラ港は太平洋で最も優れた港の一つであると考えられていました。捕鯨時代が終わると、グアムの経済は衰退しました。グアムの経済はスペインの統治が終わったときに改善し始めます。 1898年6月20日、米国海軍大尉のヘンリー・グラス(Henry Glass)がグアムを米国の一部と主張しました。グアムは、1903年に電信ケーブル局の場所になったとき世界の他の地域と連絡を取れるようになりました。 1898年以来、石炭燃やす船、そして後に石油製品はグアム主にアプラを使いました。第二次世界大戦中の1941年から1944年までの間、アプラ港は日本の統制下にあり、潜水艦や軍艦の修理や燃料補給のために完全に使用されていました。 1944年のグアムの解放は、同時に沿岸環境に多大な被害をもたらしました。海軍ニュース(ネイビーニュース)は、グアムの航海路をきれいにするために昨年7000トンを超える爆薬が使用されていたことを指摘しました。これら50ポンド(23kg)で深さ30×48m×0.91mの爆発物はサンゴ100個を破壊するのに十分といえます。 アプラ港は軍事的、民間の輸送ニーズに応え、船舶や原子力潜水艦の修理、供給、燃料輸送のための施設を備えていました。港はまた、核兵器や通常兵器の輸送、漁業、レクリエーション、観光業にも利用されてきました。 今日、アプラ港の大部分はアメリカ海軍によって占有されていますが、ササ(Sasa)湾、ピティ海峡(Piti Channel)、グラス・ブレイク・水域(Glass Breakwater)の一部など、いくつかの港は公共使用されています。商業港があった土地は1969年にグアム政府に移転されました。 今日のアプラ港はグアムの重要な港以上のものを意味します。それは個人的な水上バイクのユーザー、ボート遊び、そしてサーファーのための人気のレクリエーションエリアにもなっています。 アプラ港にはスキューバダイバーに人気の難破船があります。最も有名な難破船は、第一次世界大戦時代のドイツの商船であるSMS Cormoranと、第二次世界大戦時代の日本の貨物船である東海丸が海底に並んでいることです。 軍事再編とアプラ港の拡大 2006年、米国と日本の間での「再編実施協定ロードマップ」は、現在沖縄に本拠を置く8,600以上の米海兵隊が、グアムとマリアナ諸島の米国領に移住することに合意しました。この方向転換は、アメリカ史上最大の平時の軍事移転のひとつになるかもしれません。 軍事行動の詳細は進化しています。そして予算獲得のために多くが保留されています。米海軍は、太平洋へのシフトの一環として、西太平洋で最大の深海の港であり、ミクロネシアで最も忙しい港であるアプラ港の拡張の必要性を示唆しています。 アプラ港2 軍事施設につづく グアム島全体目次 |