2018年・東日本大震災 復旧実態調査(岩手県編) 釜石湾口防潮堤2 青山貞一・池田こみち 環境総合研究所顧問 掲載月日:2019年6月20日 独立系メディア E-wave Tokyo 断転載禁 |
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上記に関連し、帰宅した数日後、NHKは定時ニュースの中で、なぜスーパー防波堤が破壊したかについて水深60mに下ろした水中カメラ映像などをもとに解説した。以下はその解説図である。
NHKのニュースでは、今年末(当時)にも修復工事を行うようなことを報じていたが、もとより1200億円もの税金を投入した巨大事業である。 当該巨大防波堤を企画、設計、工事を指揮した当事者(国土交通省所管の港湾技術研究所)でなく第三者による事故原因究明調査を行ってから復旧工事を行うべきであると思う。また国会の衆参の予算委員会などでも質疑を行うべきであろう。 NHKは研究所側から大水深で撮影が可能なビデオカメラを借用することでこの種のスクープ映像を撮影した見返りに上記のような年末から工事を行う旨の一方的な報道をしたが、巨額の税金を投入している以上、国土交通省側の言い分をそのまま報道したのは明らかに報道機関として間違いである。 以上 青山貞一(東京都市大学大学院教授、公共政策論) 以下は2011年11月の釜石港湾口防潮堤への現地調査時の動画である。 ◆釜石市湾口防波堤 釜石港湾口に1200億円を投入し建設しながら今回の津波で木っ端微塵に壊された湾口防波堤は、今まで私たちはグーグルアースでしかその破壊状況を確認できなかった。 釜石市の市街の被災状況は、第一次調査で詳報しているが、第二次調査では調査初日の11月18日の午後に、釜石湾北部の新浜町から鷹の巣岬まで車で林道沿いに入った。 以下は前回調査時に書いたブログである。 ◆青山貞一・池田こみち:三陸海岸 津波被災地現地調査 ⑪壊滅した釜石巨大堤防 今回、初日の11月18日、遠野市から釜石市に車で入った私たちは、港に前回、打ちあげられていた大型船舶の現場を再度視察に行ったが、そのあと、たまたま東前町から新浜町に向かったが、途中、道路が行き止まりとなった。 仕方なく一端市街地側に戻ったあと、湾沿いに半島の先端方面に車を進めたところ、湾口にあるスーパー堤防の破壊現場のすぐ近くまで接近することができ、撮影に成功した。 ヘリやセスナ機を使うことなく、スーパー防潮堤が無残に壊れたスーパー防波堤の写真を撮影できた。以下はその写真と動画である。 釜石港湾口に1200億円を投入し建設しながら津波で粉々に 破壊されたスーパー防波堤 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2011.11.18 下は動画で撮影した 釜石港湾口に1200億円を投入し建設しながら津波で粉々に破壊されたスーパー防波堤である。 釜石港湾口に1200億円を投入し建設しながら津波でコッパミジンに 破壊されたスーパー防波堤(防潮堤) 動画撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2011.11.20 下は、釜石警察署近くの太平町から三脚を使って望遠で撮影した破壊された湾口防波堤(防潮堤)である。粉々に破壊されていることがよく分かる。 釜石港湾口に1200億円を投入し建設しながら津波でコッパミジンに 破壊されたスーパー防波堤(防潮堤) 釜石市大平町から望遠で撮影 動画撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2011.11.20 以下はさらにズームアップした破壊されたスーパー防波堤(防潮堤)現場。 釜石港湾口1200億円を投入し建設しながら津波でコッパミジンに破壊された スーパー防波堤(防潮堤) 釜石市大平町からさらに望遠で撮影 動画撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2011.11.20 釜石湾口防潮堤3につづく |