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   東南アジア最後の秘境 ミャンマー

ピタカタイ
Pitakat Taik

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
掲載月日:2016年8月4日
独立系メディア E−wave Tokyo

無断転載禁
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ピタカタイ(経蔵) Pitakat Taik
 
 タビィニュ寺院から北に向かって歩くと林の中に、ピタカタイ Pitakat Tkaik があります。

 ※このグーグル地図は、拡大、縮小、移動が自由にできます。

出典:グーグルマップ


出典:グーグルマップ

 ひとことでいば、このピタカタイは日本の寺にある経蔵、さらに一般化すれば図書館を意味します。

 伝説によれば、アノヤーター王がタットン征服後、象30頭に乗せて仏教経典を持ち帰ったとき象が動かなくなった地に経蔵を建設したとされています。これは旧王宮の隣、新王宮の南に位置します。


出典:English Wikipedia

 下はピタカタイの上部を写したものです。屋根は五層になっています。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900   2016-6-6

 以下はピタカタイの立面図です。


http://bagan.travelmyanmar.net/pitakataik.htm

 以下はピタカタイの平面図です。ピタカタイは完全な正方形で1階には3つの壁に3つつづの窓(明かりとり)があることが分かります。また正面には3つの入り口があります。下の平面図では、右側に入り口があります。

 さらにピタカタイの中央にはやはり真四角のお堂があります。ここには正面側に入り口があります。


http://bagan.travelmyanmar.net/pitakataik.htm

 下は正面中央の入り口です。よく見ると、ピタカタイの壁は赤色のレンガが積み重ねられてできていることが分かります。


出典:English Wikipedia

 下はピタカタイの側面です。側面を支える三角形の構造物も赤煉瓦でできていることが分かります。おそらく地震に備えたなかなか堅牢な構造となっているようです。


出典:Pitakat Taik Library

 以下はピタカタイの解説です。

・遺跡の種類:図書館/洞窟様式
・立地位置 :タビニュの北
・立地地域 :オールドバガン
・創 建 者:Anawrahta 王
・創建年代 :紀元1057年
・遺跡番号 :1587

 ピタカタイとは、“仏教聖典・経典の図書館”を意味しています。

 Thaton征服の後、アノヤーター(Anawarhta)王は象30頭に乗せて仏教経典を持ち去りました。そして、その蔵経を納めるためにこの図書館を1058年に建設しました。建築様式は、初期の基本的な“グー”と呼ばれるバガン洞窟様式を踏襲しており、光に弱いヤシの葉に書かれた経典を完璧に保存していました。

 この建物は、古い時代の図書館として唯一現在も見ることができるものです。遺跡の両サイドはそれぞれ51フィートあります。前面に三箇所の入口が有り、各面に3つの窓が設置されています。窓は獅子の象の彫刻で彩られています。そして、内部のお堂(ホール)と壁の間には、通路があります。

 この建物は1738年、コンバウン(Kongbaung)王朝のBodawpaya王によって修復されました。正方形の建築物の構造は、石をくりぬいた窓とともに、ミャンマー建築において木材彫刻が制限される中、屋根の石膏彫刻は注目に値します。

LAYOUT PLAN
http://bagan.travelmyanmar.net/pitakataik.htm


 以下は一般的な意味での経蔵についての解説です。

◆経蔵(きょうぞう、巴: Sutta pitaka(スッタ・ピタカ)、梵: Sutra pitaka(スートラ・ピタカ))

 経蔵とは、仏教の聖典(仏典・三蔵)の一部であり、釈迦の教説である経(巴: Sutta(スッタ)、梵: Sutra(スートラ))をまとめたものです。

歴史 初期仏教

 釈迦の死後、僧伽(仏教僧団)では仏教の成り立ちや戒律、その教説などを保全すべく、500人の阿羅漢(五百羅漢)によって結集(集会)が開かれ、その内容が文書化され、三蔵としてまとめられました。そのうちのひとつが経蔵です。

上座部仏教(南伝仏教)

 部派仏教時代の形式を留めている上座部仏教(南伝仏教)の聖典である『パーリ仏典』は、現在でも「三蔵」の形式が保全されており、経蔵も「スッタ・ピタカ」(巴: Sutta pitaka)として保存されています。

 これは、
 長部
 中部
 相応部
 増支部
 小部

の5部から成り、小部を除く4部は、漢訳経典の『阿含経』に相当します。

出典:Wikipedia

 バガン一日目の拝観、視察はここまでです。

 なにしろ、長距離移動、そして到着後は聞いていたように、ものすごい気温と湿度でかなりバテました。

 この後、タンデ・オールドバガン・ホテルに戻り食事をいただきます。


つづく