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第3回 アマルフィ海岸自治体の持続可能性基礎調査 2013-6
A Survey on Sustainability of Costiera Amalfitana Comune

ポンペイのロザリオの聖母の巡礼聖堂3 
Chiesa di Nostra Signora del Rosario a Pompei

   青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda
2020年11月30日 独立系メディア E-wave Tokyo
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ロザリオ聖母の巡礼聖堂1  ロザリオ聖母の巡礼聖堂2  ロザリオ聖母の巡礼聖堂3
ロザリオ聖母の巡礼聖堂4
  ロザリオ聖母の巡礼聖堂5  ロザリオ聖母の巡礼聖堂6

 本稿の解説文は、現地調査に基づく解説、写真撮影に加え、Wikipediaのイタリア語版を中心に英語版からの翻訳及び日本語版を使用しています。また写真は現地撮影分以外にWikimedlia Commons、さらに地図はグーグルマップ、グーグルストリートビューを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名をつけています。 

    
アマルフィの位置    ポンペイの紋章    イタリア国旗

◆ポンペイのロザリオの聖母の巡礼聖堂3(Pompei) 

 以下は、2008年10月19日のバチカン放送局の教皇と世界と対話する教会の声からです。

◆教皇、ポンペイの聖母に教会と全世界を託して祈る


教皇ベネディクト16世
Source:Wikimedia Commons
CC 表示 3.0, リンクによる


 教皇ベネディクト16世は、19日、南イタリア・ポンペイの聖母巡礼聖堂を訪問された。

 ポンペイはナポリ南東約28kmに位置する、人口約2万6千人の町。

 紀元前から交通・商業の要地として繁栄した古代都市ポンペイは、紀元79年のヴェスヴィオ山大噴火で火山灰の下に完全に埋もれ、今日も発掘整備が進むその広大な遺跡群は当時の都市や暮らしのあり方をそのままに伝えている。

 一方、現代のポンペイの町の中心をなす、ロザリオの聖母に捧げた巡礼聖堂は、福者バルトロ・ロンゴ(1841-1926)の意志によって建設が進められ、1891年に献堂された。巡礼聖堂および付随する福祉施設は、何世紀にもわたり荒れ果てた谷間の町に新しい活力を与えたばかりではなく、同地はロザリオの祈りの普及に大きな役割を果たしながら、イタリア有数の聖母巡礼地として発展していった。

 ベネディクト16世のポンペイ訪問は、枢機卿時代の1998年、教皇庁教理省のメンバーらと共に巡礼に訪れて以来、10年ぶり。

 素晴らしい青空に恵まれたこの日、教皇は午前にヘリコプターでポンペイに到着され、さっそく巡礼聖堂へと向かわれた。

 聖堂前で行なわれた市民参加のミサで、教皇は教会と全世界をロザリオの聖母に捧げつつ、特に現在バチカンで開催中の世界代表司教会議(シノドス)と、病者、お年寄り、若者たち、孤独や貧しさに苦しむ人々に聖母の支えを祈られた。

 また、「世界宣教の日」を記念したこの日、教皇は宣教者らと福音宣教のためにロザリオを通して祈るよう招かれた。

 さらに教皇は、同日、フランスのリジューで、幼いイエスの聖テレーズの両親、ルイ・マルタン(フランス1823-1894)とマリー・ゼリー・ゲラン(フランス1831-1877)夫妻の列福式が行なわれたことに言及。

 世界の問題に心を開き、宣教生活への召し出しを育むよう子どもたちを教育する責任を担う家庭の重要さを指摘された教皇は、全世界の家庭をポンペイの聖母の保護にゆだねて祈られた。


 さらに、以下は教皇ベネディクト十六世が、2008年10月19日の「お告げの祈り」のことば 宣教の月とロザリオの月です。

教皇文書 ベネディクト十六世 諸文書 「お告げの祈り」と「アレルヤの祈り」でのことば
  2008年10月19日



親愛なる兄弟姉妹の皆様

  荘厳な感謝の祭儀と恒例のポンペイの聖母への執り成しの祈りに続いて、いつもの主日と同じように、もう一度「お告げの祈り」を行うことによって、わたしたちの目をマリアに向けたいと思います。

 そしてわたしたちは、教会と人類のための大きな意向をマリアにゆだねます。

 とくにわたしたちはローマで開催されている世界代表司教会議(シノドス)通常総会のために祈ります。

 シノドスのテーマは「教会生活と宣教における神のことば」です。どうかシノドスがあらゆるキリスト教共同体にまことの刷新をもたらすことができますように。もう一つの特別な祈りの意向が「世界宣教の日」によって与えられます。

 パウロ年にあたり、今年の「世界宣教の日」は、わたしたちがこの異邦人の使徒の有名なことばを黙想するように示します。

 「福音を告げ知らせないなら、わたしは不幸なのです」(一コリント9・16)。宣教の月、またロザリオの月である10月にあたって、どれほど多くの信者と共同体が、宣教者と福音宣教のために聖なるロザリオをささげていることでしょうか。

 そのため、わたしは今日、このような日に、ここポンペイの、ロザリオの聖母にささげられたきわめて重要な聖堂に来ることができたことをうれしく思います。

 実際、わたしはこの機会に、わたしたち皆の第一の宣教の務めは祈ることだということを、心から強調したいと思います。福音への道は何よりも祈ることによって準備されます。祈ることによって心は神の神秘に開かれます。そして、祈ることによって心は神の救いのことばを受け入れる準備をするのです。

  今日はさらに幸いな偶然の一致があります。

 今日、リジューで、幼いイエスの聖テレジア(1873-1897年)の両親のルイ・マルタン(1823-1894年)とゼリー・マルタン(1831-1877年)が列福されます。幼いイエスの聖テレジアはピオ十一世により宣教者の保護者とされました。

 新たに福者となる聖テレジアの両親は、その祈りと福音的なあかしを通じて、娘である聖テレジアの道をともに歩み、共有しました。聖テレジアはカルメルの壁の中で無条件に主に自分をささげるよう主から招かれました。

 隠れた禁域の中で、聖テレジアは「母である教会の心臓の中で、わたしは愛となる」(『幼いイエスの聖テレーズ自叙伝――その三つの原稿』:Manuscrits autobiographiques, Lisieux, 1957, p. 226〔東京女子跣足カルメル会訳、伊従信子改訳、ドン・ボスコ社、1996年、289頁〕)というその召命を果たしました。

 マルタン夫妻の列福に思いを致しながら、わたしはもう一つのわたしの心にある意向を思い起こしたいと思います。すなわち家庭です。家庭は、子どもたちの心を世界とその諸問題に広く開いて責任をもつように教育し、また、その宣教生活への召命を育てる上で、根本的な役割を果たします。

 ですから、今月、多くの家族がこの巡礼聖堂に行った巡礼を心のうちで続けながら、世界のすべての家族のためにポンペイの聖母の母としてのご保護を祈り求めたいと思います。そしてわたしは今から、2009年1月にメキシコ・シティーで開催される予定の第6回世界家庭大会を心にとめます。

 以上イタリア語。以下フランス語

  今日の「世界宣教の日」にあたり、とくに宣教の守護者である幼いイエスのテレジアの両親のルイ・マルタンとゼリー・マルタンの列福のためにリジューに集まっておられる巡礼者と心を一つにしたいと思います。

 マルタン夫妻はその模範的な結婚生活をとおしてキリストの福音を告げ知らせました。二人は信仰を熱心に生き、家族と周囲の人々に伝えました。二人の祈りがすべての両親と家族の喜びと希望の源になりますように。



ロザリオ聖母の巡礼聖堂4につづく