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人口ピラミッドから見える
世界各地、国家の現状と将来(2)
富士山型人口ピラミッド

青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda
2019年2月24日
独立系メディア E-Wave Tokyo 
無断転載禁


(1)序論  (2)富士山型  (3)釣り鐘型  (4)砲弾型  (5)航空管制型  (6)中東特別型
(7)日本の消費高齢化の現状と将来  (8)世界の人口問題と持続可能性

 ここでは、人口ピラミッドタイプ別国家、地域とその特徴のうち、<富士山型>について解説します。

◆<富士山型> 人口ピラミッドの諸国家と諸地域

 


◆<富士山型ピラミッド>に属する実際の国と地域

Least developed countries Less developed regions Less developed regions, excluding China
Less developed regions, excluding least developed countries

アフリカ
AFRICA Angola Benin Burkina Faso Burundi Cameroon Central African Republic Chad
Comoros Congo Cote d'Ivoire Democratic Republic of the Congo Djibouti Eastern Africa
Egypt Equatorial Guinea Eritrea Ethiopia Gabon Gambia Ghana Guinea Guinea-Bissau
Kenya Lesotho Liberia Madagascar Malawi Mali Mauritania Mayotte 
Middle Africa Mozambique Namibia Niger Nigeria Northern Africa Rwanda
Sao Tome and Principe Senegal Seychelles Sierra Leone Somalia South Africa South Sudan
Southern Africa Sub-Saharan Africa Sudan Swaziland Togo Tunisia Uganda
United Republic of Tanzania Western Africa Zambia

中東
Iraq Israel Jordan Kyrgyzstan Pakistan State of Palestine Syrian Arab Republic Yemen

アジア
Mongolia Nepal Philippines Tajikistan Turkmenistan Uzbekistan Western Asia 

オセアニア
Kiribati Melanesia Papua New Guinea Polynesia Samoa Solomon Islands Timor-Leste
Tonga Vanuatu

中南米
Guatemala Haiti Suriname
 

◆<富士山型ピラミッドの特徴>未開発地域・低開発地域・最貧国など
  【将来人口 2100/2017】 将来人口が大幅増が多い

 <富士山型>はアフリカの諸国と地域に圧倒的に多く、将来人口が単純増加するタイプの人口ピラミッドです。将来人口は上記、ピラミッドの右側に示したグラフのように単純に増加してゆきます。

 このタイプはアフリカが圧倒的に多いのですが、中東のイラク、シリア、パキスタン、パレスチナ、イスラエル、以外にアジアのフィリピン、中央アジア諸国もこれに含まれます。その他、ミクロネシア、ポリネシア、オセアニアの諸地域、諸国、さらに一部の中南米諸国も富士山型に含まれます。

 このタイプの中には富士山型と釣り鐘型の中間のものもあります。


◆地図に見る現在の国別の人口成長率(2017年時点)  
  赤系は増加率が高い国、青系は増加率が低い国

 世界の大部分の諸国が赤系です。とくに人口成長率が高い国々は、アフリカ諸国、中東のイラク、イエメンです。成長率は低いながら米国、ロシア、英国、中国、フランス、ドイツ、北欧諸国、オーストラリアなどのいわゆる先進諸国も含まれます。

 一方、青系には、戦争で破壊されたシリア以外に、バルト諸国のリトアニアとラトビア、バルカン諸国のギリシャ、クロアチア、ボスニア、セルビア、南欧のスペイン、ポルトガル、イタリア、東欧のルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、ウクライナ、中欧アジアのジョージア、さらに世界一少子高齢化国である日本などが含まれます。日本はアジアで唯一の人口マイナス成長国です。


Source:Population Pyramid

  
Source:Population Pyramid

◆地図に見る現在の国別の人口密度(2017年時点)  
 人口密度は赤が一番高く、濃い橙、橙、黄、薄黄、白の順で低くなっています。

 一見して分かるように世界で一番人口密度が高い地域はアジアであり、なかでもインド、バングラデッシュなどが赤色で高密度となっています。

 濃橙には、日本、韓国、パキスタン、ベトナム、フィリピン、英国(ブリテン島)、ベネルックス3国などが、さらに橙色には、中国を筆頭に、ドイツ、イタリア、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニア、DPRK(北朝鮮)などが含まれます。

 他方、人口密度が薄黄、白の低い国としては、モンゴル、キルギス、ロシア、カナダ、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランド、チュニジアなどが含まれます。


Source:Population Pyramid


Source:Population Pyramid


(1)序論  (2)富士山型  (3)釣り鐘型  (4)砲弾型  (5)航空管制型  (6)中東特別型
(7)日本の消費高齢化の現状と将来   (8)世界の人口問題と持続可能性