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人口ピラミッドから見える
世界各地、国家の現状と将来(3)
釣り鐘型人口ピラミッド

青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda
2019年2月24日
独立系メディア E-Wave Tokyo 
無断転載禁


(1)序論  (2)富士山型  (3)釣り鐘型  (4)砲弾型  (5)航空管制型  (6)中東特別型
(7)日本の消費高齢化の現状と将来  (8)世界の人口問題と持続可能性


 ここでは、人口ピラミッドタイプ別国家、地域とその特徴のうち、<富士山型>について解説します。

◆<釣り鐘型> 人口ピラミッドの諸国家と諸地域

 
【将来人口 2100/2017】 微減〜減


◆<釣り鐘型>人口ピラミッドに属する実際の諸国家と諸地域

Less developed regions, excluding least developed countries
LATIN AMERICA AND THE CARIBBEAN

アジア
Azerbaijan Bangladesh Bhutan Brunei Darussalam Cambodia Central Asia China
China, Hong Kong SAR Cyprus Dem. People's Republic of Korea Eastern Asia 
Kazakhstan Republic of Korea Kyrgyzstan Lao People's Democratic Republic Malaysia
Maldives Myanmar Nepal Singapore

アフリカ
Algeria Botswana Cabo Verde Djibouti Libya Morocco Reunion Seychelles South Africa

中南米
Belize Bolivia (Plurinational State of) Brazil Central America Chile Colombia Costa Rica 
Ecuador El Salvador Guyana Honduras Mexico Nicaragua Panama Paraguay Peru
outh America

カリブ海
Antigua and Barbuda Bahamas Barbados Caribbean Dominican Republic Grenada
Guadeloupe Haiti Puerto Rico  Saint Lucia

欧州
Albania Spain

中東
Afghanistan ran (Islamic Republic of) Jordan Lebanon

オセアニア
Fiji French Polynesia Micronesia Micronesia (Fed. States of) Samoa


◆<釣り鐘型人口ピラミッドの特徴>
  中国、インド、ブラジルのような新興国に多く見られるタイプです

 <釣り鐘型>人口ピラミッドは、インド、中国に象徴される形で、一旦、人口が大きく増加し、その後、21世紀の後半ゆっくり減少してゆくタイプです。

 このタイプには中南米諸国、カリブ海諸国、メキシコ、ミャンマーなどが含まれ、欧州やアフリカ諸国には少なくなっています。

 アジアでは東南アジア諸国がこれに含まれます。また南米諸国もこれに含まれます。シンガポールは、釣り鐘型と航空管制塔タイプの中間と言えます。

 このタイプの中には富士山型と釣り鐘型の中間のものもあります。


◆地図に見る現在の国別の人口成長率(2017年時点)  
  赤系は増加率が高い国、青系は増加率が低い国

 世界の大部分の諸国が赤系です。とくに人口成長率が高い国々は、アフリカ諸国、中東のイラク、イエメンです。成長率は低いながら米国、ロシア、英国、中国、フランス、ドイツ、北欧諸国、オーストラリアなどのいわゆる先進諸国も含まれます。

 一方、青系には、戦争で破壊されたシリア以外に、バルト諸国のリトアニアとラトビア、バルカン諸国のギリシャ、クロアチア、ボスニア、セルビア、南欧のスペイン、ポルトガル、イタリア、東欧のルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、ウクライナ、中欧アジアのジョージア、さらに世界一少子高齢化国である日本などが含まれます。日本はアジアで唯一の人口マイナス成長国です。


Source:Population Pyramid

  
Source:Population Pyramid

◆地図に見る現在の国別の人口密度(2017年時点)  
 人口密度は赤が一番高く、濃い橙、橙、黄、薄黄、白の順で低くなっています。

 一見して分かるように世界で一番人口密度が高い地域はアジアであり、なかでもインド、バングラデッシュなどが赤色で高密度となっています。

 濃橙には、日本、韓国、パキスタン、ベトナム、フィリピン、英国(ブリテン島)、ベネルックス3国などが、さらに橙色には、中国を筆頭に、ドイツ、イタリア、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニア、DPRK(北朝鮮)などが含まれます。

 他方、人口密度が薄黄、白の低い国としては、モンゴル、キルギス、ロシア、カナダ、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランド、チュニジアなどが含まれます。


Source:Population Pyramid


Source:Population Pyramid


(1)序論  (2)富士山型  (3)釣り鐘型  (4)砲弾型  (5)航空管制型  (6)中東特別型
(7)日本の消費高齢化の現状と将来   (8)世界の人口問題と持続可能性