青山貞一・池田こみち：ウズベキスタン現地予備調査　青山貞一・池田こみち：ウズベキスタン現地予備調査　チョル・パクルネネグロポリス３

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ウズベキスタン現地予備調査ブハラ２日目チョル・バクル・ネグロポリス３ Chor Bakr Negro Ptolis 3 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 掲載月日：２０１5年３月７日独立系メディア　Ｅ－ｗａｖｅ Tokyo 無断転載禁

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早朝の歴史地区散歩　　チョル・パクル・ネグロポリス１
 ネグロポリス２　　ネグロポリス３　　ネグロポリス４
ネグロポリス５

　以下はチョル・バルク　ネクロポリスの詳細です。

◆チョル・バクール・ネクロポリスの詳細
　ジュイバール・シェイクの古い墓地、埋葬地（ブハラ、ウズベキスタン）
　Ancient graves of Juibar sheikhs
　Chor-Bakr Necropolis, Bukhara, Uzbekistan

　チョル・バルク　ネクロポリスがはブハラの西５kmほど離れたところに、桑の高木で周辺の農地とは仕切られたエリアに立地しており、ブハラで最もユニークなランドマークの一つです。

　チョル・バクール　ネクロポリス（埋葬地）は別名、「死者の町」とも呼ばれています。

　最初に現れる墳墓群は、数千年も前のもので、ダルウィーシュ（托鉢僧）達の小さな集落があった場所です。しかし、今日、何千人もの巡礼者が訪れる素晴らしい建築物群（アンサンブル）は、16世紀になって建築されたものです。

　ブハラがサマニ王朝であった10世紀、この地には預言者ムハンマドの祖先の古い一族であるジュバイール・シャイード（ジュバイル・シャイク）家が住んでいました。

　この一家は、町の行く末に大きな役割を果たすこととなります。何世紀にもわたり、その後、ジュバイール家の人々はこの国営の墓地に埋葬されることとなります。

　1560年、シャバーニ王朝の君主アブドゥラ・ハーンⅡ世は、高貴な一族を記念してモスク（寺院・礼拝堂）、マドラサ（神学校）、そしてハナカ（修道院）を建てることを命じました。これは、1563年に亡くなった彼の師であるジュバイール・シェイク　ムハンマドイスラム・コージャへの贈り物でもありました。これらの一連の建物は同じ年に完成しています。

　1593年に死亡したムハンマド・イスラムの息子、コジャ・バクール・サーディは、彼の父の隣に埋葬されました。

　数年後、同じ一族のアブ・バクール・ファズルとトジディン・カサーンも同じ場所に埋葬されています。これら４人は、いずれも「バクール」という称号を戴いて墓に眠っています。「バクール（Bakr)」は、「兄弟（Brother）」と訳されており、チョル・バクールとは「４兄弟」を意味しています。

　私立学芸員君がアブ・バクル家の墓が、チョル・バルク　ネクロポリス門を入り右側にあるというので、学芸員君に案内されついて行ってみました。
　

◆チョル・バクール（四兄弟）の埋葬地

　堅牢な壁に囲まれた中庭をもち、唯一の入口は美しい装飾が施されています。この構造の墓地はチョル・バクールがウズベキスタンの他の宗教的な埋葬地、例えばシャーヒ・ジンダ埋葬地などとは異なる特徴をもっています。全体の建物は同様の形式で建てられています。

　敷地の北西部分に位置しているジュバイール・シャイードの墓（khazira)は、長い廊下の先にあり、廊下を進む途中、両脇のレンガの壁を通してこぼれる鐘の音が導いてきます。

　その他の東部分に配置されている墓は南北に連続的に配置されており、反対側の小さな池の後ろには、モスクとハナカが配置されています。

　時代が進むにつれ、埋葬の儀式は次第に厳格さが失われ（簡素化され）、チョル・バクールのみが、女性達も含めそこに埋葬されている王朝一族すべての中で唯一ジュバイール家の墓となったのです。なお、カズィーラとは、埋葬構造物の一種を意味します。