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施設・訴訟概要 敦賀原子力館 ふげん 三方五湖 美浜原子力PRセンター もんじゅ1 もんじゅ2 もんじゅ3 温度計破損によるナトリウム漏れ問題をひととおりみた後、次に「もんじゅ」の全体構成を25分の1の模型でみる展示室に入った。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 ナトリウム配管系統図 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 50メガワット 5万KW 蒸気発生器過熱器 試験沈下部の一部 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 50メガワット 5万KW 蒸気発生器・過熱器 試験沈下部の一部 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2次冷却系過熱器 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 蒸気の出入り口 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 以下は「もんじゅ」の全体像を示す模型である。模型を作るだけで数10億円かかっているのではないかと思える代物だ。 下は「もんじゅ」の全体模型。 左側のドームが原子炉である。その右側が蒸気発生器であり、右側がタービンである。 もんじゅの全体模型 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 もんじゅの全体構成型。原子炉格納庫の右側に1次のアルゴンガス系と熱交換器があり、その右に金属ナトリウムを使う2次主冷却系と過熱器と蒸発器が、さらに右側はタービンと発電機がある。 もんじゅの全体構成型 出典:動力炉・核燃料事業団 以下は上の写真のドーム下側の原子炉部分を拡大したものである。 もんじゅの原子炉部分の模型 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 下は「もんじゅ」の縮尺25分の1の模型である。6階立ての建屋には膨大な数の配管がある。この配管の複雑さは相当なものである。唖然とした。「配管の化物」と揶揄されているそうだ。たかが電気、ここまでしないとできないのかと、呆然自若である。 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 以下は、「配管の化物」の拡大模型。 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 撮影:池田こみち Nikon Coolix S9900 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 以下は地震、津波などで全電源を喪失した場合の構造的対応である。 「もんじゅ」の特徴(全電源喪失時) 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 しかし、地震、津波などで全電源を喪失など以前に、これだけ多くの配管が入り乱れていれば、いつ何時、ちょっとした地震や流体のダウンウォッシュ、ダウンドラフトなど「流体力」によって配管がズレたり、肉厚が減ることによる事故が起きないとはいえないだろう。それが配管が直線的につづく場合はもとより、90度曲がるような場合、生ずる可能性が高まるだろう。 <参考資料> ※「もんじゅ」ナトリウム漏洩事故原因究明 流体力による温度計の振動について 動力炉・核燃料開発事業団大洗工学センターシステム開発推進部・技術管理室 なんと言っても、これほど複雑な配管だ。全体を常に点検するのはまさに神業で有り、ほとんど無理と思えた。高が、と言っては元も子もないかも知れないが、水を沸騰させてタービンを回して電気をつくるのに、ここまで複雑なことをしなければならない技術は、とうていSmart Technology とは言えない代物である。模型がそれを物語っていた。 日本には「神業」(かみわざ)という誉め言葉がある。しかし、巨大化、複雑化をたどる技術には、「神業」などありえない。これについては、「もんじゅ3」の最後でまとめたい。 なお、もんじゅのナトリウム漏れ事故以降の点検漏れはすさまじかった。以下に点検漏れ関連の当時の新聞記事をいくつか示しておこう。
つづく |