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コトル Kotor
B
広域景観

池田こみち Komichi Ikeda
青山貞一 Teiichi Aoyama
April 2007  無断転載禁
CopyRight:Ikeda K. & Aoyama T.
       
 (1)概要 (2)歴史 (3)景観 (4)建造物 (5)建造物 

■モンテネグロの位置

 モンテネグロは、2006年6月3日にセルビア・モンテネグロから独立した国で、人口はわずか約60万人である。位置は以下の地図にあるように、バルカン半島のアドリア海側に面している。

 北部はボスニア・ヘルツェゴビナ、北東はクロアチア、南はアルバニア、北西はセルビアに接している。


モンテネグロの位置


■コトルの位置

 コトルは以下の地図にあるにように、モンテネグロのアドリア海側の入り江が入り組んだコトルスカ湾の一番湾奥にある。モンテネグロはクロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、アルバニアの4カ国に接しているが、コトルはクロアチアのドブロブニクから自動車で約1時間30分に距離ある。


モンテネグロ全図。首都は、Podgorica(ポドゴリツァ)

 下の地図は、モンテネグロのアドリア海沿岸地域から少し内陸側に入った入り江及びコトル湾地域を示している。コトルは、南西(右下)のコトル湾の最南端、湾奥に位置している。 


衛星画像で見たコトル(右下の地域)

 上の図をグーグルアースでイタリア側から3次元立体表示させると以下のようになる。黄色い線は地域の幹線道路である。ヘルセグノビは左側のアドリア海入り口に、コトルは湾奥にあることがよく分かるだろう。


衛星画像で見たコトル(右側の地域)


■コトルの広域景観1

 下の図は、グーグルアースで3次元立体展開したコトル湾とコトルがある湾奥地域一帯である。立体地図から分かるように、コトルは四方を高く「黒い山」(これをイタリア語でモンテネグロという)に囲まれている。この地形が、幾多の外敵に対してひとつの要塞としての機能を果たしたものと考えられる。


コトル湾奥の都市国家、コトル、グーグルアース衛星画像を3次元立体展開 

 以下は、モンテネグロ内陸部からアドリア海側をみた3次元立体図である。コトル旧市街は図の一番奥のコトル湾奥(下側)のドン詰まりにあることが分かる。



 さらに下の衛星画像の3次元立体図は、モンテネグロ内陸部からコトル湾奥を俯瞰したものである。湾奥にある旧市街の位置がよく分かる。



 以下の写真は、湾奥部からコトル旧市街を撮影したものである。写真では旧市街の先端がほんの少しだけ、見えるだけであるが、コトルを取り巻く地形が、山と海に囲まれた非常に複雑な地域であるかが分かる。


コトルの一部が見える


■コトルの広域景観

 上の図の湾奥部東側(右側)に川に海と川に囲まれた小さな三角形(▲)が見える。以下は、グーグルアースで真上から同地域を拡大表示したものである。狭義な意味でのコトル旧市街は、以下の衛星地図の三角形の部分を指している。


衛星画像から見たコトル旧市街。三角形の部分。出典:グーグル

 以下は旧市街の三角形部分を上空から撮影したものだが、旧市街の後ろが急峻な崖であることが分かる。


背後の急峻な山と旧市街との関係 出典:コトルのパンフより


つづく