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千葉県北東部短訪
⑤犬吠埼
 

青山貞一 Teiichi Aoyama・池田こみち Komichi Ikeda
独立系メディア E-wave Tokyo

1:大原幽学  2:大原幽学  3:椿海  4:香取神宮  5:犬吠埼 6:猿田神社 


 
私達は大原幽学記念館を訪問した後、一度、銚子と犬吠埼に行ってみようという事で、車を飛ばした。


犬吠埼の位置
出典:グーグルマップ

 銚子近くの小高い丘に、以下の写真にあるようにウインドファームがあった。


撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900

 銚子の風力発電は全部で30基くらいあるようだ。

 以下はコスモエコパワーの銚子ウィンドファームについての情報。

◆コスモエコパワーの銚子ウィンドファーム
 銚子周辺には、様々な事業者が約30基以上の風車を運営しております。この地域の風の特徴は、一年中安定していることです。風車が建設されている下総台地は、海抜約40m~50mでキャベツや大根を中心とした農業が盛んです。畑では、ほとんど一年中何かしらの作物が育てられています。本ウィンドファームの風車の一部もキャベツや大根の畑の中に建設されております。

◆ 台町風力発電所
 くろしお風力発電(有)銚子高田風力発電所 くろしお風力発電(有)椎柴風力発電所
ウィンド・パワーはさき風力発電所(茨城県) 波崎風力発電所(茨城県)

などがあるようだ。


撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900

 下は犬吠埼灯台の入り口に立つ池田こみち。残念ながら夕方の閉門時間で灯台の中には入れなかった。


犬吠埼灯台の入り口に立つ池田こみち
撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900


撮影 池田こみち iPhone



犬吠埼灯台の概要看板
撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900

◆犬吠埼灯台(いぬぼうさきとうだい)

 
犬吠埼灯台は千葉県銚子市の犬吠埼に立つ第1等灯台。水郷筑波国定公園内に位置する。世界灯台100選、日本の灯台50選に選定され、Aランク保存灯台。2010年に国の登録有形文化財に登録され、2020年に国の重要文化財に指定された。

概要

 日本を代表する灯台の一つで、歴史的文化財的価値が高く、国の重要文化財に指定され、海上保安庁により「Aランク保存灯台」ともなっており、世界灯台100選、日本の灯台50選にも選ばれている。

 日本に5つしかない最大の第1等レンズ(1等4面フレネル式閃光レンズ)を使用した第1等灯台である。電球は400ワットのメタルハライド電球を使用し、110万カンデラの光を放つ。灯塔高 (地上から塔頂までの高さ)31.3メートルで、煉瓦製の建造物としては尻屋埼灯台に次ぐ、日本第2位の高さである。

 設計、施工監督者はイギリスから招いた灯台技師、リチャード・ヘンリー・ブラントンである。建設当初より白色塔形(円形)の煉瓦造灯台であるが、この煉瓦は内務省の土木技師中沢孝政によって生産が試みられた初の日本製(新治県香取郡高岡村、現在の千葉県成田市高岡)であり、およそ19万3000枚が灯台本体のほか、付属施設にも使用されている。ブラントンは当初、日本製煉瓦の使用に反対したといわれ、その強度に不安を感じたためかそれまでの灯台の構造とは違って二重構造になっているが、140年以上の風雪に破損されることも無く耐え今日に至っている。

 灯台の竣工間近、巨大なレンズを見た地元漁師は驚き恐れ「灯台成リ、大洋灯ヲ点ジ海上ヲ照ラスニ至レバ、是ガタメ沿岸ノ魚族ノ棲息ヲ絶チ、漁民ハ特ニ大イナル悲運ニ遭遇スベシ(灯火が明る過ぎて魚が獲れなくなる)」と、灯台建設の即時中止の請願運動を展開したが、灯台初点灯の翌年に鰹が稀にみる豊漁となり、杞憂であるばかりか、「灯台様のお陰」と喜ばれる結果となった。

 周辺は水郷筑波国定公園に指定されており、太平洋を臨む景勝地として多くの観光客が訪れている。

歴史

 犬吠埼を仰ぐ銚子は、太平洋に突出する銚子半島と利根川河口による天然の良港として、古くから交通の要所、魚介類の水揚げ場(銚子漁港)、醤油の生産地として栄え、多くの船舶が入出港していた。

 しかし、犬吠埼付近に岩礁、暗礁が多く、海流が複雑で、鳴門海峡、伊良湖岬沖と共に、海の三大難所として多くの人命が失われた場所でもあった。1868年10月6日(慶応4年8月21日)には、幕府の軍艦「美賀保丸」が暴風雨に遭い、黒生(くろはい)沖の岩礁に乗り上げて座礁沈没、乗組員13名が死亡するという事故も起きていた。

 このような状況の中、銚子漁港の改修と洋式灯台の設置が求められ、明治時代初期に江戸条約によって建設された8基、及び大坂条約によって建設された5基の洋式灯台に続く重要な灯台として建設が決まった。


 時間が過ぎ犬吠埼灯台に入れなかったので、灯台の周りを散策した。


左側が銚子の町。右側は太平洋に開けている
撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900



近くで見上げた 犬吠埼灯台の「雄姿」
撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900



太平洋を背景に 水平線が見える
撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900

  散策路には、海風を受けて、夏の太陽に似合う花(カンナ)が色鮮やかに咲いて
いた。


撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900



撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900



撮影 青山貞一 iPhone



撮影 池田こみち iPhone



撮影 池田こみち iPhone


 視察を終え今日の最終法門予定地の猿田神社に行く途中、犬吠埼の直ぐ近くに、目立つ朱色の寺院が遠くから見えたので、車で近くまで行ってみた。


真言宗 萬願寺

 犬吠埼灯台からわずか500メートルのところに愛宕山がある。北総第一の高さで73.6メートル。 山上からの展望は「地球が丸く見える丘」と称されているごとく四方に視界がひらけ、 雄大な景観を楽しむことが出来る、とある。三方を海に囲まれているだけに潮風が吹き込みこころよい。


撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900


撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900

 以下は萬願寺の案内から。

 観音・補陀洛山にいるような感じさえする。もっともこの愛宕山東側の中腹に、昭和51年に開創されたじゅんれいのてら・満願寺がある。

 この寺は第27番圓福寺本尊十一面観世音の写しの尊像を奉安し、坂東札所めぐりの巡礼が中心になり、満願成就した報恩感謝のために開創された。


真言宗 萬願寺 
出典:まるごとeちば

 銚子電鉄「犬吠」駅から100メートルほど歩くと、前方、山を背にした朱塗りも鮮やかな間口12間の本堂が見えてくる。絵に描いたように美しく、参道から境内に入ると、欅(けやき)造りの水車、自然石の手洗いがあり、いずれも大きく、ここで心を浄めてから石段を登れば香煙がたちこめている。

 108名の寄進者によって納められただけに他の霊場では見られない大香炉。

 この先の中門を入ると西国、坂東、秩父、四国、諸国霊場の五ヶ所の仏足跡お砂場があり、 身体健全、病気平癒の祈願をこめてお砂踏みできる。


真言宗 萬願寺 
出典:グーグルマップ・ストリートビュー

 銅葺の本堂に入ると、正面にご本尊十一面観世音が奉安されている。尾州檜に刻まれた寄木造りで一丈三尺の立像。

 京都の仏師・松久明琳師の作で、寄進者は兵庫県西宮市在住の某女。

 四国遍路中に感ずるところあって観音経一巻を書写し、これを尊像の胎内へ納め奉安したのである。

 また、西国、坂東、秩父、四国の百八十八霊場巡拝を満願成就した人々が、その報謝のために各霊場のご本尊を勧請し、左右に24間の満願回廊堂に奉安している。


6:猿田神社へつづく