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Windows8.1タブレットの
各種接続とVHD設定
青山貞一 Teiichi Aoyama
掲載月日:2015年1月2日  
独立系メディア E−wave

無断転載禁


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◆青山貞一:Windows8.1タブレットの各種接続とVHD設定
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1.はじめに

 Windows8.1の超ミニタブレット(BTOドスパラ)ですが、実際にWindowsの各種アプリを使おうとすると、各種ファイルのやりとりをしようとすると、また外部のディスプレーに接続しようとすると、さらに本格的なアプリのインストール、操作、データ入力をしようとすると困難が山積します。

 マイクロUSB端子がひとつしかない。そのためマウスやキーボードが使いにくい。ビデオ出力端子が特定のものしかない。固定インターネットLANが使えないなどいろいろと面倒なことがあります。

 さらに、私がBTOで買ったWindows8.1の超ミニタブレットは、SSDが16GBしかありません。そのうち約半分をWindows8.1とそのリカバリーソフトが占めるので、メーカー側の報告で残りは6〜7GBしかありません。

 したがって、たとえばマイクロソフト社のOfficeなどの必需品をフルセットで入れると1GBを要します。また、Windowsで使う本格アプリを次々にインストールすると、すぐにSSDの残りがなくなってしまいます。これにどう対応するかもひとつの課題となります。

 以下に実際に購入し使用した感想を書きますが、重要なことは、以下に示す各アタッチメント、ケーブル、マイクロSDなどは、同じ物でありながら、価格が数10%からひどい場合2倍〜数倍異なることです。

 残念ながら、現在のアキバのショップでも店によっては、売っている場合でもバカ高いことがよくあります。したがって通販でWebで実際に買って使っているひとのコメントを含め検討し、購入するのが一番です。多くの場合、郵送料無料、しかも翌日なり数日で届きます。


2.マイクロUSB端子とUSBフラッシュメモリー、
    SDカード、マイクロSDカードの接続


 
まず、マイクロUSB端子とUSBフラッシュメモリー、SDカード、マイクロSDカードとの接続には、各種のアタッチメント、アダプターが売られています。下は私が買って使っているグリーンハウスのものです。ファイル転送も小さなものならメールでも十分ですが、数10MBともなると時間がかかります。

 以下のアタッチメントは通常のUSBフラッシュメモリー端子や各種の大きさのSDがあるので、デスクトップパソコン、ノートパソコンで作成したパワーポイントなどを簡単にSSDやVHDのメモリーにコピーすることができます。
 
 もっぱら、タブレットのVHDに大規模なファイルを転送する場合には、SDカードのアタッチメントを介して、パソコンに接続し一気に転送する方が早いでしょう。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 下はタブレットのマイクロUSB端子にUSBやSDカードのアダプターを到着した写真です。写真ではUSBフラッシュメモリーを付けています。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8


3.Bluetoothマウス、キーボード接続

 スマホ並みの単純な使い方をするなら、Windows8.1のタッチパネル機能で十分操作できますが、
パソコン並みにWindows8.1を使う場合にはどうしても、指先のタッチでは操作性が悪くなります。

 そこで最低限、マウスが必要となります。USB接続端子は一つしか無いので、Bluetoothタイプの無線マウスをつなげることになります。もちろん、マイクロUSBからUSBハブを使えば問題ありません。しかし、現在、Bluetoothはエレコム社から1000円〜1500円のものが売り出されているので、これを買ってみました。


エレコム社のBluetoothマウス
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 接続は、

 @Bluetoothマウスに電池2個を挿入します。極性さえ間違えなければOKです。
 AスイッチをONにします。
 B電池挿入側、実際に使うとき下面となるところにある小さなボタンを2〜3秒押し続けます。

 一方、Windows8.1の設定をクリックし、次にPC設定のPCとデバイスからBluetoothをクリックし、ペアリングを行います。ペアリングが完了すると、画面にマウスのやじるしがでます。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 Bluetoothキーボードも、同じ方法で使えるはずです。

 一方、キーボードについては、有線の小型キーボードが1000円台であります。下は約1400円の有線の小型キーボードです。面積比で1/3から1/4と小型です。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8


4.マイクロHDMI - HDMI(VGA)アタッチメント

 現在多くのテレビ及びパソコンの液晶ディスプレーにHDMI端子がついています。これをつかってタブレット上の画面、映像を大きく映し出すためには、マイクロHDMIとHDMIをつなぐ必要があります。

 写真がそのアタッチメントです。なぜか、このケーブルは本体に付属してきました。本体に付属しているのは、このアタッチメントケーブルと、マイクロUSB(オス) - USB(オス)ケーブルと商用交流(100V)を直流に変換するミニ電源だけです。


本体に付属してきたアダプター
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

 このケーブルは、マイクロHDMIがオス、HDMIがメスです。
テレビ及びパソコンの液晶ディスプレーに接続詞てみましたが、何の操作も必要なく綺麗に写りました。ただし、ピクセル数はタブレットPCのピクセルとなります。実際に使ってみると、HDMIでも使える場合と使えない場合があります。

 おそらくいくつかの規格があるのでしょう。またビデオプロジェクターでHDMI端子があるものはまだ少ないので、以下のマイクロHDMIからプロジェクターに接続するためのVGAアダプターを持っていた方が安心でしょう。

 なお、タブレットのマイクロHDMIからプロジェクターに接続するためのVGAアダプターもあります。以下はそのイメージです。


出典:青山貞一

  
マイクロHDMI→VGAアダプターの例

 下はタブレットPCにマイクロソフトのパワーポイントビューアーをインストールし、講演でつかったパワーポイントを動かしてみている写真です。画像だけでなく動画の映像も音付きで表示されます。これをHDMIやVGAアダプターにより大きなスクリーンに映し出すことが可能です。またデスクトップパソコン用の液晶ディスプレーに接続することも可能となります。


出典:青山貞一

 
5. マイクロSDXCカードによる追加ディスク及びVHDの設定

 
私が買った時点では、タブレットにSSDが16GBしかありませんでした。買った直後に、BTOが発売したモデルでは32GBになっていました。値段は5000円ほど高額になっていました。16GB増加分で5000円は高いですが、これから購入する方は32GB搭載の方がよいでしょう。

 購入したあと、別途、説明しますが、いろいろな理由で2回ほどWindows8.1のリカバリーを使ってOSの再インスト、再再インストをしました。それによって分かったのですが、メーカー側は残り5GB程度と言っていましたが、再インスト後にSSDの残りのメモリーを調べたら約7GBありました。

 おそらくユーザーにとって必要かどうか分からないアプリやドライバーが2GBほど入っていたことになります。もともと16GBとSSDが少ないので、残りが5GBなのか、7GBなのかは重大な違いです。

 ところで、タブレットPCにはいわゆるハードディスクはないので、メインメモリーのSSDが少ないと、アプリケーションとその関連データファイルですぐに残りはなくなってしまいます。

 そこでタブレットPCには、SSD以外に内蔵SDやVHDが使えます。

@内蔵追加SDXCドライブ

 しかし、本タブレットでも7GBほどの領域がアプリインストール領域としてあるので、64GBのSDXCをあえてVHD設定とせず、通常の内蔵の追加HDDとして、データなどを収容する場所とすることで十分です。
 
 その場合には、買ってきたSDXCカードを挿入し、D:ドライブで右クリックしNTFSフォーマットを選択しクイックフォーマットすれば、ドライブD:の追加ディスクとして利用できます。したがって、大部分の場合は、敢えてVHDなどにせず、通常の内蔵追加HDDのように32〜64GBのSDXCを使うのがよいと思います。

 以下は私が購入した64GBのマイクロSDXC、Class10です。実際は写真にあるマイクロカードをNTFSフォーマットした後、タブレットPCに装着し追加ドライブあるいは後述するVHDの設定を行います。ちなみにこのClass10の64GBは、1枚で3900円でした。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8

AVHDの設定

 マイクロSDXCカードを使ってVHD(仮想HDDファイル)を設定することが出来ます。ただし、VHDとすることの最大のメリットは、VHDからアプリケーションなどをブートできることです。

 
Virtual Hard Disk (VHD)

 ハードディスクドライブと構造的に似せているファイル形式であり、多くの仮想化パッケージで様々なオペレーティングシステム(WindowsやLinux等)をインストールするために利用されています。したがって、マイクロSDXCを使ってVHDを設定すれば、メインメモリーが16GBという欠点を補い、一気に64GBなどにすることができるということになります。

出典:Wikipedia

 VHDでは、用いるマイクロSDなりSDXCがありあわせのものではだめで、高速処理用のものを挿入する必要があります。

 残念ながら、通常のWindows8.1の場合には、VHDから実行可能アプリケーションの起動は出来ません(proならできるらしい)が、動画、パワーポイント、メールデータ、PDFなどのいわゆるデータファイルなどはVHDに置いておけば、メインのSSD領域がセーブされます。

 いずれにしてもこの種のタブレットでは何から何までアプリをSSDに置かなければ、仮に7GBしかなくても問題は無いはずです。

 以下はBTOのWebにおけるVHD設定の手順です。面倒に見えますが、一度、経験すればあとは大した面倒はありません。


 microSDに仮想HDDを作成してマウントすることで、HDDと同様にソフトのインストールが可能です。以下の説明で右クリックと指定のある部分は、タッチパネルを長押し後に指を離すことで操作が可能です。

1.準備

@.microSDの準備

 microSDを、あらかじめNTFSでフォーマットしておいて下さい。

A.仮想HDDファイルの作成

[スタートメニュー]を右クリックして表示されるメニューから、[ディスクの管理]を選択します。



 Dドライブを選択した状態で、[操作]をクリックして表示されるメニューから、[VHDの作成]を選択します。

2.VHDの作成

[参照]をクリックして、microSDを選択し、ファイル名に適当な名称を設定します。
   (ファイル名はなんでも構いません。説明文ではkasou.vhdとしています。)



[仮想ハードディスクのサイズ]に作成する仮想HDDの容量を指定します。
   (32GBのmicroSDなら29500MB、64GBのmicroSDなら59000MB程度が適当です。)

[OK]を押して仮想HDDの作成を開始します。
   (microSDの容量や速度にもよりますが64GBで80分程度必要です。)
   ※註 時間はこんなにかからないはずです。青山)



3.仮想HDDのフォーマットとマウント

 作成した仮想HDDの未割り当て部分を右クリックして表示されるメニューから、[新しいシンプルボリューム]を選択します。



仮想HDDのフォーマットとマウント

新しいシンプルボリュームウィザードが表示されるので、そのまま{次へ}を押します。



ボリュームサイズの指定は、そのまま[次へ]を押します。



新しいシンプルボリュームウィザード
ドライブ文字またはパスの割り当ても、そのまま[次へ]を押します。



ファイルシステムに[NTFS]を選択して、[次へ]を押ます。



ウィザードの完了画面で、[完了]を押し、フォーマットを開始します。




 以下は私のタブレットで実際にVHDフォーマットをしているところの写真です。1時間以上かかります。



注意

・仮想HDDは、Windowsを再起動するとアンマウントされてしまいます。Windows起動後に再度マウントしてください。 そのため、Windowsの起動と同時に動作するソフトのインストールには向きません。

 仮想HDDは、microSDを開き、kasou.vhdを右クリックして表示されるメニュから、[マウントする]を選択することで、再度使用可能になります。

・仮想HDDを使用している間は(たとえ読み書きしていなくても)、microSDは取り外さないで下さい。

 Windowsを再起動した後に取り外して下さい。Windows 8.1の仕様上シャットダウン→起動の場合、マウントされたままの場合があります。

・実際のHDDに比べ大きなファイルの読み書きの速度が遅くなりますが、Class10のmicroSDであれば、少し遅いHDD程度の体感速度で利用が可能です。

出典:ドスパラ


外付けUSBフラッシュメモリーとHDD

 Windows8.1がマイクロソフトの通常のOSと同じであるなら、当然のこととして、マイクロUSB→USBアダプタを経由しUSBフラッシュメモリーや外付けハードディスクが接続できるはずです。

 実際にやってみたところ、いとも簡単にできました。


4)へつつく


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<参考>
 本論はドスパラ社のWindows8.1タブレット(本体19980円、税込)を想定しますが、Windows8.1タブレットの類似品には以下のように多数存在しています。以下の旗手はいずれもWindows8.1タブレットです。